紙さまの話: 紙とヒトをつなぐひそやかな物語

著者 :
  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 95
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416616703

作品紹介・あらすじ

各界のクリエイター、アーティストの方々に、自分の好きな、または思い入れのある紙アイテムをご紹介いただき、紙と人の物語を綴ります。

家族からの手紙、旅先での切手、美しい装幀の本、昭和の遊び心あふれたトイレットペーパーの包み紙、憧れの菓子の包装紙…
メールという痕跡のない文化に対して、手のぬくもりや、ザラザラ、しわしわとした痕跡のあるもの、存在感、物語を含んだ紙というアナログなよさを伝えています。

2006年にポプラ社より刊行された『かみさま』は、本書掲載の活版印刷工場をきっかけに「活版再生展」(世田谷文化生活情報センター)が開催され、活版印刷を見直す潮流の大きなきっかけの一つともなりました。
好評だった『かみさま』の内容を一部残しながら、大幅に加筆修正をして新版化しています。

いま活躍するさまざまなクリエイターへの取材をはじめ、数十年ぶりにリニューアルを果たした資生堂パーラーのギフトボックスのデザインや紙の名前の付け方についてなど、ふだんはなかなか見ることのできない「紙さま」がうまれる舞台裏もしっかり紹介。
紙や手仕事に興味を持つ人だけでなく、デザインや印刷物に興味がある人にもおすすめしたい、これまでにない斬新で充実した内容です。

感想・レビュー・書評

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  • デザイン

  • Yotsuya

  • ー紙は捨てる、データで残す
    たまたま、PCを立ち上げてブクログを呼び出したところ
    いきなり、そんな広告のコピーが目に飛び込んできた
    ー雑誌苦境 書籍下回る
    たまたま、今日の夕刊を手にしたところ
    いきなり、一面にでかい活字が飛び込んできた

    「文字」は目で読むことはむろんのことだけれど
    こと本(活字)に関する限りはその手触りというものは
    大きな要素を占めている
    本書では「本」とい一つの形態に限らず
    名刺、包装紙、手帳、ノート、トイレットペーパー、
    その他…
    人が人であるために必要なあらゆる「紙」に
    取材が及んでいく
    文は人なり
    ということばがあるけれど
    紙は人なり
    といっても過言ではない
    「紙さま」への愛情あふるる一冊です

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著者プロフィール

大平 一枝:作家、エッセイスト。長野県生まれ。大量生産、大量消費の社会からこぼれ落ちるもの・
こと・価値観をテーマに各誌紙に執筆。著書に『東京の台所』『男と女の台所』『もう、ビ
ニール傘は買わない。』(平凡社)、『届かなかった手紙』(角川書店)、『あの人の宝物』(誠
文堂新光社)、『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』(大和書房)ほか。
「東京の台所2」(朝日新聞デジタル&w)、金曜エッセイ「あ、それ忘れてました(汗)」
(北欧、暮らしの道具店)、「令和・かぞくの肖像」(OIL MAGAZINE)など連載多数。


「2021年 『ただしい暮らし、なんてなかった。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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