スウガクって、なんの役に立ちますか?: ヘタな字も方向オンチもなおる!数学は最強の問題解決ツール

著者 :
  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 254
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416616925

作品紹介・あらすじ

数学ってなんの役に立つの?
ずっと言われてきた素朴な疑問ですが、これに答える本はこれまでもたくさん出版されてきました。

苦手だった微分・積分やサインコサインが世の中でどんなに役立っているのか、文系の人でもわかるように、さまざまな解説がされていると思います。
それらを読んで納得できたとしても、あなたの生活の中で、趣味の中で、仕事の中で……毎日どれだけ数学が役に立っているでしょうか?

この本で紹介するのは、すべて本当に使える数学。
生きていく中で起きるさまざまな“やっかいな問題”に対して、スッキリ解決の道筋を見せてくれる思考ツールとしての数学の活用術を紹介していきます。

●多数決で決めたのに、なぜか不満が噴出
●企画部と営業部の社員をどう平等に評価する?
●自治会やPTAの役割、どうやって決める?
●みんなが嫌な思いをしないパーティーの席決め
●目標を立てても、いつも計画倒れで終わる
●アンケートをとってみたけど、どう役立てるか不明…
●方向オンチが見知らぬ街で迷わないためには?
●「ブランコがうまくこげない」子供に何を言うか
●下手な文章を、大きく直さずわかりやすくする

一見、数学とは関係なさそうな問題も、数学で考えると答えが見えてくる。
そんな数学的思考のポイントを、わかりやすく解説していきます。

本書は小中学生が読む科学雑誌『子供の科学』の連載『押忍!!数学道』を大幅に加筆・修正して、大人が読んでも役立つようにまとめたものです。
小中学生で習う基本的な数学の知識だけを使っているので、文系のあなたでもぐんぐん数学的な考え方が身についていきます。

感想・レビュー・書評

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  • 日常の中で数学的思考を使える場面を教えてくれる本。
    できるだけわかりやすく、とっつきやすく書いてくれているものの、このような実践的な場面で数学を使うといった経験がない(かつ、考えたこともなかった)私にとっては、読んだ後に「さあ、数学的思考で考えるようにしよう!」とはならなかった。(演習が足りていなかったため、文系の私には理解するので精一杯)
    ただ、本書を読んで率直に面白いなと思ったし、今まではいち科目でしかなかった、演習をこなすだけだった数学を応用することの面白さをほんのり感じることができた。
    学生の時にこういう本と出会って、もっとこういう問題を解きたかった…!

    特に面白かったのは、必ずしも数式を用いた計算を必要としない「総当たり戦の対戦スケジュール」や「一筆書き(グラフ理論)」、「セルオートマトン」。自分は幾何が好きなのかな?と意外な発見。
    あとは、かまくらの形が頑丈になる理由としてベクトルを用いて説明している箇所や、プールの水を抜き終わるまでの時間で微分方程式に触れている箇所は、「なるほど、ここで使われるのか!」とはたと膝を打った。

  • わかりやすさはあるけど、通俗的。

    数学の本でなく、スウガクの本として考えるなら、そこそこ。数式がほとんど出てこないことは、吉となるか凶となるか。

    字が上手になる方法は多少のアドバイスになるが、それが出来ないから、悩むのだと感じた。

    既知の内容が多いのも印象的。

    スウガクは実は数理工学だという事実を知れば納得できなくもない。また著者が錯覚の研究者であることにも注目しよう。

  • 身近な問題を解決するための数学的な手法を紹介しています。
    もともとは小中学生向けの月刊誌に掲載されていた記事をもとに、大人にも役立つと思われるテーマを抜き出してまとめたというだけあって、なかなか実践的な内容も含まれています。

    仕事の現場で使える技術、日常生活で役立つ技術など、直感に頼るのではなく数学的な裏付けのある技法を用いることで正しい判断を導き出すことが可能です。

    本書を読むのに専門的な知識は一切不要です。地頭を鍛えるのにも適した一冊ではないでしょうか。

  • 数学って何の役に立つ?が物凄く分かりやすい!
    久々に名著に出会った気がします。
    もっとシリーズで出てくれたら良いのにと感じます。

  • ●タイトル通り、どういう風に数学が役に立つかを、割かし身近な例をとって解説している。結構面白かった。

  •  数学て別に嫌いじゃないけど、読んでも、だから? て感じだったなぁ。
     いまいちピンと来なかった。

  •  “揺れの少ない座席を確保するには”、“宝くじを買っても当たらないけれど”etc…。スウガクってもしかして興味深いかも!?
    (一般担当/YUKI)平成30年3月の特集「数学っておもしろい!」

  • 期待して読んだけれど、求めてたものが違ってた・・。

  • 数学は日常生活に役立つということが簡単に書かれている。
    『子供の科学』連載から、大人の人に読んでもらいたいものを
    選んで大人向けにまとめなおしたとのこと。
    数学脳ではないので「こんなことも数学を使えば簡単に
    解決できるのか!」と目から鱗が落ちました。
    …でも「文字は線を丁寧に書こう」は数学なのか…?

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00539952

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著者プロフィール

1948年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻助教授、東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻教授などを経て,09年より明治大学研究・知財戦略機構特任教授、東京大学名誉教授。専門は数理工学。主著に『理科系のための英文作法』(中公新書)『形と動きの数理』(東京大学出版会)『だまし絵のトリック』(同人選書)『大学教授という仕事』(水曜社)など。

「2011年 『夢をかなえるレッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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