村上春樹語辞典 村上春樹にまつわる言葉をイラストと豆知識でやれやれと読み解く

  • 誠文堂新光社 (2018年7月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784416618530

作品紹介・あらすじ

村上春樹のファン、ハルキストの聖地と呼ばれるブックカフェ「6次元」のふたりが、
村上春樹にまつわるさまざまな用語をイラストとともに辞典形式で解説。
翻訳を含む全作品から主な登場人物、頻出するキーワード、
作家の名言や学生時代の逸話まで500語以上が収録されている。

村上作品で印象的な料理やカクテル、独特な比喩表現、外国語版の装丁など、
さまざまな角度から楽しめるコラムも充実。
作家ゆかりの地を紹介したマップ付き。

村上ファンはもちろん、これから読みたい人にも楽しめる内容となっている。
村上作品と作家について理解を深められる一冊。

■目次
キーワードで読み解く 村上春樹ワールド
村上春樹クロニクル
村上春樹作品における ファンタジーとリアリズムの年表/長編と短編の相関図
村上春樹語辞典

【コラム】
村上食堂/BAR村上へようこそ/映画化された村上春樹/
装丁をめぐる冒険 世界の村上春樹と翻訳ワンダーランド/村上動物園/
意味がなければ「比喩」はない/ハルキストのデッド・ヒート/村上春樹図書館/
「やれやれ」について語るときに我々の語ること。/「幻の村上作品」を探して

【Book in Book】
村上春樹おさんぽMAP

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感想・レビュー・書評

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  • 辞典を「あ」から順番に読むなんて、村上春樹に限ってはあり得ることなんです。
    彼の作品、登場人物、キーワードなどを思い浮かべながら。
    翻訳された本の装丁も、日本のものと違っていて興味深いです。
    村上春樹を網羅したい。

  • どのページを開いても心躍る私は、ハルキスト、もとい、村上主義者(フランスでいうところのムラカミアン)なのかしら?
    イラストも素敵で、見ていて飽きない。

  • ドーナツの穴
     からっぽなのに雄弁

    比喩
     相反するもののぶつかり合いで生まれるイメージ
     物語の筋と関係ないシュールな詩的な息遣い

    喪失と修復
     西洋的な孤独が描かれていると同時に
     社会性を排除した世界の中に、それを乗り越える
     軽い楽観的なファンタジー的な神話的な要素で埋めあわせる。
    (ストラスブール大学 Antonin Bechler教授)

  • 村上作品はほとんど読みましたが、忘れていることも多いので、これは助かります。あの短編も、あのエッセイも、もう一度読みたくなりウズウズしてきた。村上作品がエンドレスで楽しめそう。

    意外だったのは、「スターウォーズ」の項目。村上さんはチューバッカが好きとか、スターウォーズにまつわるトリビアいろいろ。意外で親しみわいて、ちょっと嬉しくなった。

    コラムも面白い。とくに「やれやれ」についての分析と考察。思わずクスリと笑ってしまった。「やれやれ」がどの作品にどれだけあるのか。かゆいところに、手が届いてます。

    イラストも秀逸。はじめは、失礼ながらなんてことのないイラストと思ったけれど、じいっと見れば見るほど、実に味わい深い! 絵の個性が強過ぎなくて良いです。

    総じて質・量ともに素晴らしく、手もとにおいて折にふれてめくり、村上ワールドをじっくり堪能したいです。

  • 翻訳版の装丁は気になる、、、

    誠文堂新光社のPR(版元ドットコム)
    村上春樹のファン、ハルキストの聖地と呼ばれるブックカフェ「6次元」のふたりが、
    村上春樹にまつわるさまざまな用語をイラストとともに辞典形式で解説。
    書名や登場人物から、作中に登場する場所や頻出するキーワード、
    作家の名言や学生時代の逸話まで約600語が収録されている。

    作品ゆかりの地を紹介したイラストマップや作家が好きな音楽や食事、翻訳版の装丁など、
    さまざまな角度から楽しめるコラムも充実。
    作品と作家について理解を深められる内容となっている。
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784416618530

  • 本当に面白い本でした。
    ハルキストだったら間違いなく買うべき本だし、1人の小説家からこんなに世界が膨らむのかと感じた。人生の幅を広げるという点でもお薦めの一冊。

  • ふむ

  • 手元に置きたい一冊かも。
    村上春樹の手引書として最高かも。
    フランスではハルキストではなくムラカミアンというらしい。
    まだまだ読んでない本がいっぱいあった。(著者ので)

  • この辞典を読むことで、結構読んだはずの村上作品をさほど覚えていないことに気づいた。井戸の底に落ち込んだような気分でご飯も食べず、水だけで一日読みふけった記憶だけが残っている。
    結構、ふざけた試みもしてるし、いろんな人とコラボしたり奥さんとも仲良くしていたことも分かった。何よりこんな辞典を出されてしまうことで多くの人に影響を与えていることが分かる。村上さん自体もいろんな人に影響を受けていることも分かった。
    「僕と鼠4部作」を読もうと思う。

  • 全部を読み終えたわけではありませんが、独特のイラストと用語説明がとても気に入りました。村上春樹ファンなら必携ですね!

  • 好きな作家の解説本や研究書は読みたいと思わないけれど、これはなかなか面白かった。
    変な決めつけや持論ではなく、作品、登場人物、言葉などのシンプルな解説と豆知識。そしてコラムの数々。すごい情報量!
    イラストも豊富で楽しい一冊

  • 2018年9月9日に紹介されました!

  • やれやれ。

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著者プロフィール

1971年生まれ。荻窪「6次元」店主。テレビディレクターとして骨董の鑑定番組やNHK Woridの日本の伝統文化を紹介する番組を担当。美術や骨董、文芸、本、メディア等に精通し、様々なイベントを開催。著書に「人が集まる『つなぎ場』のつくり方」「さんぽで感じる村上春樹」「パラレルキャリア」「金継ぎ手帖 はじめての繕い」「猫思考」「世界の本屋さんめぐり」「チャートで読み解く美術史入門」他。

「2020年 『モチーフで読み解く美術史入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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