ウィッチャー CURSE OF CROWS (3) (G-NOVELS)
- 誠文堂新光社 (2018年7月13日発売)
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感想 : 1件
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Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ) / ISBN・EAN: 9784416618837
作品紹介・あらすじ
累計販売本数3300万本突破の傑作RPG『ウィッチャー』のコミックシリーズ、
待望の第3巻が邦訳化!
重厚なストーリーと徹底的につくりこまれた世界観、個性あふれる登場人物で、
世界中のゲームファンを熱狂させた『ウィッチャー』シリーズ――
そのコミカライズ第3弾は、ゲームリシーズ最大のヒット作
『ウィッチャー3 ワイルドハント』後の世界を描いた、ファン待望の新ストーリー。
ウィッチャーの熱心なファンはもちろんのこと、すべてのRPGファン、
ファンタジーファン必見の一冊!
ゲラルトとシリは、惨たらしい復讐の物語に巻き込まれる。
この冷酷な世界では、過去はどこまでも付きまとい、見かけは人を欺く。
ダークホースのデジタルコミックスシリーズ『The Witcher: Curse of Crows』全5話を収録。
感想・レビュー・書評
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全世界でヒットしたTVゲーム「ウイッチャー3」のその後の物語。
ウイッチャーとなったシリがゲラルトと一緒に仕事をしながら旅をしている。
旅の途中で一人の女性をトロールから救い出すところから話が始まる。
この助けた女性のエピソードはあまり本編にかかわらないのだが、実は姿を自在に変えることができるドップラーという化け物で、大勢の人間を殺めており指名手配されているという、どんでん返しがある。
ノヴィグラドの街を訪れた彼らは、女司祭兼娼館の主からストリガ退治の依頼を受ける。そして本編の物語が始まる。
物語の中盤でイェネファーも彼らの旅に加わる。
三人が揃うとまるで家族のような感じで、シリの喧嘩っ早さとギャンブル好きにゲラルトとイェネファーが困り果てている姿が微笑ましい。
自分の力を見せたいシリがはやまって一人でストリガに戦いを挑み、重傷を負った際、冷静沈着なイェネファーが取り乱しているところなどは普通の母親と変わらない。
ストリガになってしまった少女も戦争による犠牲者に過ぎないのだが、呪いにより怪物となり、人々を殺し最後は自分も殺されてしまうという哀れな最期を迎える。
ウイッチャー世界のモンスターは人間が呪いで変貌したものが多くあるが、ウイッチャーが怪物退治の為、事件の真相を捜査する過程で様々な人間の業が生み出す悲劇が明らかになる事もウイッチャーの物語に深みを与えるのに役立っていると思う。
最後の戦闘があまりにあっけなく(数コマで終了)もうちょっと盛り上げてもらいたいところであった。
また、話の流れがちょっと冗長でもう少しテンポよく進んだ方が、グラフィックノベルという体裁にあっている気がするのだが・・・
ただ、TVゲーム「ウイッチャー3」の後日譚というのが知りたいファンの方にはお勧めできる作品ではないかと思う。
各チャプターの扉絵が凄くカッコ良かった。
本編のイラストよりクオリティーが圧倒的に高い。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
ポール・トビンの作品
