あのとき僕が泣いたのは、悲しかったからじゃない

  • 誠文堂新光社 (2018年8月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784416618981

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』著者が贈る、
「涙」をテーマにした、さらっと読みきれる7つの感動物語!

【各界から感動の声、続々!】
「ひとりじゃない。感情が涙になって溢れました。小さな自分に光を指し示してくれた物語です。」★木﨑ゆりあ(女優)
「この小説を読むと、無性に家族に会いたくなった。もう会えなくなってしまった人たちにも……。」★長江俊和(作家・演出家)
「悲しみの涙に寄り添い、希望の涙を見守る。包み込むような優しい七つの物語は、あなたへの応援歌に違いない。」★栗澤順一(さわや書店)

【内容紹介】
最後に泣いたのはいつですか?
登場人物たちは、どうにもならない苦境の中で、悩み、苦しみ、もがき、そして生きることに意味すら感じなくなり、
絶望の底が見えてきたその瞬間、ある一筋の涙を流すと共に、小さな光を見つけます。
家族って何だろう、幸せって何だろう、人生って何だろう。
最後のページをめくるとき、あなたにとって一番大切な人を、きっと思い出すでしょう。

◆第1話「ショコラの種」
女手一つで息子を育てている母親に、ある悲劇が訪れる。
それにより彼女は人生に終止符を打とうとするのだが、死への階段を一歩登ろうとしたその瞬間、
ある意外な人物からのメッセージを受け取る。

◆第2話「最期の小説」
定年を迎え、妻と二人で平穏に暮らしていた60代の男性に、ある日、一通のハガキが届く。
それは、かつて結婚の約束をしていた女性の死を知らせる死亡通知書だった。
過去の恋とは何か、結婚とは何か、幸せとは何か、長年連れ添った夫婦の結末はいったい……。

◆第3話「真昼の花火」
ある日突然、学校へ行かなくなった中学三年の息子。
母親は息子の真意がわからないまま、日々食事を息子の部屋に運ぶ。
そんなある日、40年前に他界した姉の幽霊が母親の前に姿を現す。
姉は、想像もしていなかった息子の気持ちと、他界する前の自身の真意を語るのだった。

◆第4話「おしるこ」
自分にも他人にも厳しい老人は、ある人物に速達を送り続けている。
その速達を出している郵便局で働く無愛想な若い男性局員。
そんなある日、若い郵便局員は、老人が持ち込んだ郵送物を自分のポケットに入れてしまう。
その行為によって、郵便局員と厳格な老人の人生の歯車が思わぬ方向へと動き出すのだった。

◆第5話「家族だった家族」
自分は人間だと思っていた猫が、ある日突然、そうじゃなかったことを知り、様々な葛藤を抱きながらも与えられた環境を生きる。
動物を捨てる人間、人間に捨てられる猫、捨てる側と捨てられる側、いったいどちらが不幸なのだろう。

そのほか、本当の居場所や自由、愛とは何かを問いかけるショートショート「黄色い鳥と赤い鳥」、
テレビでも紹介され話題になった、誰もが背中を押される力強く優しい詩「一本のオール」を収録。

みんなの感想まとめ

涙をテーマにした短篇集は、悲しみの中で再生し、幸せや奇跡を見つける人々の物語を描いています。登場人物たちは、苦境に立たされながらも、心の奥にある光を探し続けます。各話は、感情を揺さぶるストーリーで構成...

感想・レビュー・書評

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  • 悲しみからの再生を描いた短篇集で、幸せや奇跡や悲しみのなかで光を見つける人達の話。
    涙を誘うように作られているのかな、時折そう勘繰りながらも読み進め読み終わってみて、余韻が残る。
    作中に出てくる「幸せな恋をした余韻」という言葉は素敵だと思う。
    素敵だった、と終わったのではなく今もそれは心を震わせ続けているのだろうなという想像を掻き立てる。
    幸せも奇跡も喜びも見ようとしない限り手にすることはできない。それを改めて感じる作品。立ち上がり、その扉を開けなければ光を見ることすらない。悲しみの真っ只中にいる誰かが救われたらいいなと思う。

  • 短編集。
    先が読めてやっぱりと思ったり、うまくいきすぎな展開だなと思ったりもしたけれど泣かされたのは事実。ちょっと悔しいけど。笑 作者の方は感動ものを多く手掛けていて心理に詳しいようなので納得した。笑
    郵便局員の話のあたりで出てきた文が私の感情をうまく言語化してくれているように感じたので後でまた読めるようにしておいた。

  • カピバラぶりの瀧森さんの言葉たち
    短編集すいすい読めて心あったまる◯
    ショコラの種、最後の小説、真昼の花火、
    おしるこ、家族だった家族、黄色い鳥と赤い鳥、
    一本のオール。

    ・その人にしか言えない言葉
    ・幸せとは不意に出るあくびみたいなもので、気持ちよく酸素を吸うあの瞬間のような、そんなささやかな一瞬の時間を幸せっていうのかもしれない。

  • 7つの短編集。どれも素敵なお話で3つで泣きました。中でもおしるこが印象的。人間の最大の敵は孤独だなとつくづく感じる。『最後のページをめくる時大切な人を思い浮かべる』帯の通りです。

  • 悲しさ以外の涙をキーワードにした短編集。
    悪くはないはずなのに読み終わった時に心に何も残っていなかった(というかストーリーすら覚えていられないくらい希薄なものもあった)
    読みやすくはあるし、ショートドラマのような分かりやすさもあるのでサラッと読みたいならいい気もするのだけれど、私には合わなかったかなぁ。

    ※覚書
    亡くなった元婚約者の娘から届く手紙のお話はショートドラマになりそう

  •  家族・友達・恋人など大切な人は必ずいますね。その大切な人を思い浮かべ、そして大切な人とどう暮らしてどう生きていくか、幸せとは何かとても考えさせられた作品でした。
     感動の7つのストーリーから構成されている作品。
    ハズレは一つもなし!!登場人物の考え方、生き方、気持ち共感する部分が沢山あり、自分と重なり合わせて考える事ができました。
     特にお気に入りストーリーは、「真昼の花火」
    『グッと堪えていた涙が、僕の瞳から溢れ出してしまった』という所を読んだ途端、自分も涙が溢れ出してしまいました笑。これは、悲しみの涙ではありません笑笑
     この作品を見て瀧森古都さんにハマってしまいました。他の作品も読んでみたいです。
     

  • オーソドックスに涙を誘う短編集。
    ほっこり温まる話が多いので、すっと読める。
    猫の話がいちばんすき。

  • 猫の物語りは素直な感じで良かった。

  • プロフィールに「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛けると書いてあって納得!
    思わずホロリとくるような感動もののドラマを観たような気持ちになる短編集。

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著者プロフィール

瀧森古都(たきもり・こと)
1974年、千葉県市川市生まれ。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持。著者に『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』『たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える』(共にSBクリエイティブ)がある。

「2021年 『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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