なぜか宇宙はちょうどいい この世界を創った奇跡のパラメータ22

  • 誠文堂新光社 (2020年11月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784416620380

作品紹介・あらすじ

この宇宙が誕生した瞬間、すべての物理法則は、生命にとって都合のいい世界になるよう、誰かが意図したかのように完璧に調整されました。

宇宙は物理法則に支配されていますが、その法則は定数、あるいはパラメータと呼ばれる数値によって表されます。
例えば真空中の光速度c (299、792、458m/s[秒速約30万km])などです。
これらの数値は、実験や観測でしかわからず、理論的に定めることもできない、理由なき値といえるものです。

しかし、これらの値がどれかひとつでも少し変わっただけで、この世界を大きく変えてしまい、生命が誕生することはありません。
同じように、生命誕生には都合がいいが、なぜこの値になったのか説明ができない物理定数や宇宙を規定する値がこの世界にはたくさん存在します。
この問題は、物理学者の間で「宇宙の微調整問題」として知られています。

本書は、そんな不思議なパラメータたちに焦点を当て、その法則の役割や、もしその値が大きかったり小さかったりした場合に、世界はどのように変化してしまうのかを豊富なイラストとともに紹介します。

物理定数や宇宙を規定する値は、一見とっつきにくいものばかりですが、それらの性質がわかるとより身近に感じられようになります。

■目次
まえがき

Chapter 01 宇宙の微調整問題
Chapter 02 真空中の光速度:c
Chapter 03 重力定数:G
Chapter 04 プランク定数:h
Chapter 05 単位の話とプランク尺度
Chapter 06 電気素量:e
Chapter 07 フェルミ定数:GF
Chapter 08 強い力の大きさ:αS
Chapter 09 電子・陽子・中性子の質量:me、 mp、 mn
Chapter 10 ハッブル定数:H0
Chapter 11 宇宙の密度パラメータ:Ω0
Chapter 12 宇宙定数:Λ
Chapter 13 ダークエネルギー状態方程式パラメータ:W
Chapter 14 宇宙の曲率:K
Chapter 15 宇宙のバリオン光子比:η
Chapter 16 初期ゆらぎの大きさ:AS
Chapter 17 素粒子の世代数:3
Chapter 18 空間と時間の次元:3と1
Chapter 19 エディントン数:1080
Chapter 20 微調整問題は何を意味しているのか

あとがき

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みんなの感想まとめ

宇宙の微調整問題をテーマに、物理定数やパラメータがどのように私たちの世界を形作っているのかを探求する内容です。著者は、光速度や重力定数などの具体的な数値が、生命の誕生にどれほど重要であるかを解説し、も...

感想・レビュー・書評

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  • 2020/11/07発行。

    (p.3)「本書の内容は『月刊天文ガイド』2018年9月号から2020年4月号に連載された「宇宙を創る法則」をまとめ直して単行本化したものです。」

    タイトルの「この世界を創った奇跡のパラメータ22」だと、22個のパラメータについて解説していると思うのだが、章立ては序論の「Chapter 01 宇宙の微調整問題」と結論の「Chapter 20 微調整問題は何を意味しているのか」を除くと18章。22と18の差の4はどうなったのだろう。「Chapter 05 単位の話とプランク尺度」でlp、mp、tpの3つを扱っているので+2、「Chapter 09 電子・陽子・中性子の質量:me、 mp、 mn」で、やはりme、 mp、 mnの3つを扱っているので+2、合わせて+4ということだろうか。

    「Chapter 20 微調整問題は何を意味しているのか」で、レベルIからレベルIVまでのマルチバース論、シミュレーション宇宙についての説明はあるが、人間原理(anthropic principle)については触れられていない。

    [目次]

    まえがき

    Chapter 01 宇宙の微調整問題
    Chapter 02 真空中の光速度:c
    Chapter 03 重力定数:G
    Chapter 04 プランク定数:h
    Chapter 05 単位の話とプランク尺度
    Chapter 06 電気素量:e
    Chapter 07 フェルミ定数:GF
    Chapter 08 強い力の大きさ:αS
    Chapter 09 電子・陽子・中性子の質量:me、 mp、 mn
    Chapter 10 ハッブル定数:H0
    Chapter 11 宇宙の密度パラメータ:Ω0
    Chapter 12 宇宙定数:Λ
    Chapter 13 ダークエネルギー状態方程式パラメータ:W
    Chapter 14 宇宙の曲率:K
    Chapter 15 宇宙のバリオン光子比:η
    Chapter 16 初期ゆらぎの大きさ:AS
    Chapter 17 素粒子の世代数:3
    Chapter 18 空間と時間の次元:3と1
    Chapter 19 エディントン数:10^80
    Chapter 20 微調整問題は何を意味しているのか

    あとがき

  • 世の中を物理で語るにあたって、さまざまな「パラメータ」が存在する。
    光速度であったり重力定数であったり、プランク定数であったり。
    そもそも物理は法則を表すもので、その「パラメータ」がなぜその値なのかを説明する術は持っておらず、他の値であった可能性は否定もできない。

    だが、パラメータの値が現状のものと異なっていれば、この世界は今我々が見ているようなものではあり得なかった。


    結果的にその丁度いいパラメータがなんでその値なのかは誰にも分からない。

    そんな話を数式を使わず、初学者にも面白おかしく伝えるのが目的であろうが、なんせ文章が全く面白おかしくないので全然伝わらない。
    他の著者の本で、4つの定数に限って同じような説明をしていたものを読んだことがあってそっちの方がずっと面白かった記憶があるのだが、なんでこんなにいっぱいパラメータを持ち出して中途半端な展開にしてるのかと思ったのだけど、雑誌の連載記事か。

    展開にツッコミが足らず、数式を使わないで散文的になりすぎるのもあってか、理系出身の酔っ払いが酒屋で文系女子に得意げに語っているような程度の本になってしまった気がする。

  • 気になる!「宇宙の微調整問題」
    選んだ私は物理はチンプンカンプンですが、ゆるーいイラストをたよりに少しがんばって読んでみたいと思いました。

    ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03672116

  • 440-M
    閲覧

  • 微調整問題と、様々な定数について。
    定数については、その概要と「もし、その定数がそのオーダーじゃなかったらどうなる?」みたいに紹介されています。

    個人的には、シミュレーション宇宙の考え方は大好きですw

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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