125歳まで生きる方法 循環生理学者が最前線の研究から伝えたい、長生きする秘訣50

  • 誠文堂新光社 (2015年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784416715154

作品紹介・あらすじ

体に関する素朴な疑問に生理学者、西田育弘先生が答えるQ&A集。

イラスト入りでわかりやすく解説した一般向け生理学入門書であり、「生き方」の手引き書です。

からだのしくみが正しく理解できると、自分の体と上手くつきあっていく方法が見つかります。ひいては、健康に生きるためのヒントも見つかります。本書は、日常の中によくあるような「体の疑問や不思議」、「不調の原因」や「秘められた可能性」などを取り上げ、「生理学」という文法でおもしろ・たのしく解明していきます。

「健康は完璧な状態を望みがちだが、本来はどこかに欠損があっても、それを気にせず生きることが健康である」「人の寿命は125歳にセットされている。なのに、その前に死んでしまうのはなぜなのか」「甘い物や塩辛い物は身体に毒とされるが、本来は生命を維持するのに必須。それはなぜか?」「脂肪は敵か? 味方か?」など、一般的に常識と思われていることが、生理学からみると非常識ということが実に多いと筆者は指摘する。身体のことを知らないと、私たちは間違った身体の使い方をしてしまい、それはそのまま、間違った生き方につながる。

寿命125年という、人が授かった本来のポテンシャルをどこまで引き出せるのか。本書で、そのための50のヒントを紹介していく。

「なぜ風邪をひくの?」「おいしいものを食べると、幸せな気持ちになるのはどうして?」「美容の大敵『むくみ』はなぜ起きる?」など、身近な生活の中で湧き出る素朴な疑問から、「エネルギー生産工場の主『ミトコンドリア』とは?」など、生理学の専門用語まで役立つヒント満載です。

感想・レビュー・書評

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  • やる気はA10ドーパミンニューロン群にある。
    息を吐くと交感神経が抑制されて緊張がゆるむ。
    アミノ酸は腸内細菌の栄養になる。ペプチドのほうが自分の
    栄養になる。
    ヨーグルトで腸内細菌をつくる。
    一度ついた脂肪は、守られる。
    大脳新皮質のおかげで、別腹が生まれる。動物は過食はしない。
    人の食欲は本能を抑える方法では食べる楽しみが無くなって自殺する。心の問題。

    朝は血圧が上昇する=入浴には不向き。モーニングサージ。

    筋肉は死ぬまで成長できる。筋細胞は数は増えないが太くなる。
    筋力、スキル、ホメオスタシス、持久力、メンタルをそれぞれ鍛えられる。
    正確な体温は肛門または耳。わきの下は簡便な方法。
    冷え性を治すのは、ぬるま湯に毎日20~30分手を付ける。毎日繰り返し汗をかくことで全身性自律神経制御を働かせられる。
    寝ている間は重力の影響を受けないので下半身の体液が戻ってきて尿量が増えやすい。
    宇宙は重力が少ないので、体液量が減る。
    寒くなると体の中心に体液が集まるため、体液量が増えたと判断して尿を出そうとする。
    マスクをするとのどの奥、鼻の粘膜の湿度と温度が保たれる。マスクはウイルスの侵入を防ぐより、自分の免疫細胞が活動しやすくするため。

    活性酸素のが多いほど細胞が損傷する。活性酸素は細菌感染に効く。
    軟骨は機械的摩擦で老化する。
    ゴミが蓄積すると脳が老化する。
    ヒトの寿命は120~125歳。細胞分裂の限界は約50回。テロメアが短くなる。進化するため寿命がある。
    雌雄の差はない。男性のほうが短いのは飲酒喫煙など生活習慣によるもの。
    たくさんたべると寿命が短くなる=活性酸素の影響。
    運動をして食事制限をすることが一番寿命が延びる。
    食べること、生殖、集団でいること、は原始的本能。

  • 循環生理学者が伝えたい長生きする秘訣ということだが、内容は身体の仕組みに関するQ&Aであり、125歳まで生きる方法が書いてあるとは思えない。
    本書にもあるが、肉体の寿命としての125歳を生きることよりも、肉体・精神・心・社会的な健康と幸福、それは完全無欠のものでなくてもよく、80歳でも充分かもしれない。とすると、身体や健康に関する知識と行動だけでなく、心を磨くことにも注意する必要があると感じた。
    15-203

  • かつて私の私淑していた八段錦・太極拳の師家 楊名時は、『125歳まで生きられるー呼吸術 八段錦の驚くべき秘密』(1979年 青春出版社)という本を彼が55歳のときに出したことがありました。でも残念なことに、それから26年後の2005年7月3日に80歳で身罷ったのでした。

    あるいは、父の知人の方などは、ゲルマニウムとかベジタリアンとか無農薬野菜とか添加物や界面活性剤や加工品などを排した健康食品やヨガや呼吸法で武装していらして、そういう事業もなさって大繁盛だったらしいですが、42歳で大腸がんで亡くなってしまいました。

    天寿を全うするしかないんでしょうか。

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著者プロフィール

1953年、兵庫県芦屋市生まれ。1980年宮崎医科大学医学部医学科卒業。麻酔・救急医としてトレーニング開始。1984年宮崎医科大学大学院医学研究科修了。がん細胞からシステイン・プロテアーゼ・インヒビターを発見、医学博士を授与。その後麻酔・救急医と生理学者との二足の草鞋。1987年より生理学研究へと道を絞り、循環・自律神経・内分泌生理の研究開始。1989年から1992年までアメリカ・テキサス大学にて神経-ホルモン相互作用による血圧制御機構を研究。長期血圧調節機構および食塩感受性高血圧の研究に没頭。1999年防衛医科大学校生理学講座教授に就任。頭からつま先まで全身の機能および一個体の生命論理とその病態生理を医学部学生に教える。長期血圧調節機構の体液性・神経性・局所性調節および異常環境を中心とする生理学・病態生理学の専門家。原著論文87編、総説18編、紀要23編、著書8編、解説書20編など。学会発表・講演多数。専門雑誌Journal of Physiological Scienceの編集、日本病態生理学会理事、アメリカ生理学会・アメリカ心臓学会・アメリカ航空宇宙医学会など多数の学会に所属。

「2015年 『125歳まで生きる方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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