小説 ブラック・ジャック (APeS Novels)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 誠文堂新光社 (2019年7月16日発売)
3.67
  • (4)
  • (13)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 126
感想 : 13
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784416719244

作品紹介・あらすじ

株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】がいよいよ始動!!
そのスタートラインナップは、本年7月に創刊50周年を迎える大人気コミック誌『週刊少年チャンピオン』の、
輝かしい歴史を彩った名作コミック『ブラック・ジャック』のノベライズです!!

「マンガの神様」としていまなお絶大な支持を集める手塚治虫氏。
折しも生誕90周年を迎えている氏の数ある名作の中でも、ひときわ光り輝き、後の医療マンガはもちろん、
実際の医療従事者にも大きな影響を与え続けている名作『ブラック・ジャック』が、
同作品の熱烈なファンでもある瀬名秀明氏の筆により、小説として現代に蘇ります!!
「現代にもしブラック・ジャックがいたら……」誰もが思い描いたことのあるそんなファンタジーを、
小説家としての想像力、研究者としての分析力、ファンとしての圧倒的な知識と情熱で瀬名氏が現実のものとします。

「医療ロボット」「iPS細胞」「終末期医療」などの現代医療、さらにはそれを飛び越え近未来をも予感させるテーマで描かれる、ブラック・ジャックの活躍。
そして、それぞれの事情を抱えた患者たち・医師たちと、無免許の天才外科医の邂逅が紡ぎ出すヒューマンドラマ。
もちろんピノコやドクター・キリコといった作品キャラクターは言うに及ばず、思わぬ手塚キャラたちとも再会できる1冊となっています。
誰もが読みたかった、誰もがもう読めないと思っていた、懐かしく新しい『ブラック・ジャック』がここにあります!

■目次
第一話 B・J vs. AI
第二話 命の贈りもの
第三話 ピノコ手術する
第四話 女将と少年
第五話 三人目の幸福

***************************************

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 巨匠・手塚治虫亡き後まさかの新作が読めるなんて!と思ったくらいクオリティの高い小説!
    少年チャンピオンの「恐怖コミックス」などと書かれた昔の単行本が実家にあり、そのあとも愛蔵版などで足りないところを足していたような、加えて図書館で手塚治虫の棚の前に陣取り読み漁っていた、そこそこの手塚ファンなので、本書は「あの話の後か!」や、「あの作品に登場したあの人!」などワクワクが止まらなかった。
    もちろんドクターキリコも出るよ!

    第三話の、『ピノコ手術する』は、ブラックジャックの皮膚の一部となった、親友タカシの物語が語られるとともに、MSFこと「国境なき医師団」についての記述がある。
    少額ながらずっと寄付をしてきているので、支援団体がこのように取り上げられるのは嬉しい。
    本当に命を救う彼らの仕事は、素晴らしい。
    ピノコの寝入りばなの言葉が愛おしい。
    きっと、先生も、ピノコを心から愛していると思う。
    それはピノコが望む「奥たん」ではなく、娘に対する愛だとしても。

    どの物語もファンにはたまらない。
    ブラックジャックの暗い胸の内も、親友の手塚医師とのやりとりも。
    292頁は、漫画の、あの締めの言葉。
    こころにくいばかりのオマージュで、もう一作でないかと期待してしまう。
    AIなど今をそのままブラックジャックの世界に当て嵌めても、ここまで違和感がないものかと驚いた。
    原作の面白さはもちろん、著者の力量も言うまでもない。

  • 小中学生のころに読みふけっていた、手塚治虫の『ブラック・ジャック』が、現代に実在したら、という想定で描かれた作品です。

    AI医療や冷凍睡眠とiPS細胞、安楽死についてなど、昨今の医療テーマを扱っているだけでなく、原作のストーリーをしっかりと踏まえた物語になっていることや、ドクター・キリコなどの登場人物もその魅力を残したまま描かれていて、とても楽しく読むことができました。
    全部で5つのエピソードが収録されていますが、どの物語も、切なくもあり温かくもある原作同様の読後感で、とても満足できるものでした。

    やはり、ブラック・ジャックはカッコいいです。

  • AIとブラック・ジャックのコラボ手術よかった!
    こんなAI手術ロボットがあったら、すごいなー。

    ピノコが犬を手術する話がおもしろかった!

  • 2021.12 小説で読むとまた違った大人の感じですね。

  • あんまり期待してなかったが、普通にオモロかったわ。一部、桜宮モノに共通のテーマあり。でも1番は犬かな

  • ★ 広国大の電子ブック ★
    『HIU電子図書館』 から利用

    https://www.d-library.jp/hirokoku/g0102/libcontentsinfo/?conid=258924
    --------------------------------------------------------------------------------------
    初めて利用するには、「利用者ID」と「初期パスワード」が必要です。
    最初にログインしたら、「初期パスワード」を必ず変更してください。
    --------------------------------------------------------------------------------------
    【学生・院生】  ※Course Powerに公開
    Course Power→ 図書館講演会→ HIU電子図書館利用方法

    コースパワー(学内から) https://intcp.hirokoku-u.ac.jp/lms/
    コースパワー(学外から) https://cp.hirokoku-u.ac.jp/lms/
    -------------------------------------------------------------------------------------
    【教職員】  ※電子申請方式
    下記から事前に電子申請してください
    https://forms.office.com/r/4mS8S1RCYS

    利用者IDと初期パスワードを申込いただいたメールに連絡します。(発行には1週間程度かかります。)
    --------------------------------------------------------------------------------------
    【2021年度4月以降すでに「電子申請済み」の方】

    すでに発行されている「利用者ID」と「パスワード(初期パスワードから変更したもの)」で引き続きご利用ください。
    ---------------------------------------------------------------------------------------
    【初期パスワード変更方法・利用マニュアル】
    ※Course Powerに公開
    Course Power→ 図書館講演会→ HIU電子図書館利用方法

    コースパワー(学内から) https://intcp.hirokoku-u.ac.jp/lms/
    コースパワー(学外から) https://cp.hirokoku-u.ac.jp/lms/
    ---------------------------------------------------------------------------------------

  • 漫画「ブラックジャック」が持つ倫理観と生命科学の世界観は、もとより瀬名さんが有していたものでもあり、この2人の相性はとても良く、何の違和感もかんじることがなかった。ブラックジャックはかっこ良く、ピノコはこの上なく可愛い。ただ、違和感が無さすぎて、これなら普通に漫画を読むのと変わらないのでは?と思ってしまったのが残念だった。とはいえ、登場人物の紹介にはあっと言わされたし、瀬名さんがこのオマージュ作品に込めた畏敬の念はとても純粋に伝わってきた。

  • どのエピソードも漫画になっていても違和感がないくらいブラックジャックだった。
    ぜひシリーズ化して欲しい。

  • 現代医療をテーマにしたブラック・ジャックの新作が読めて満足です。登場人物の配役は最初に書いて欲しかったです。『ピノコ手術する』は原作でも読んでみたかったなあ。

  • 年齢的なこと考え始めるとえ⁇だけど
    すごく漫画的で楽しかった!
    絵そっくりに書ける人いるんだから
    ぜひ漫画にしてもらいたい…!

全11件中 1 - 11件を表示

著者プロフィール

1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)在学中の95年『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞を受賞し、作家デビュー。
小説の著作に、第19回日本SF大賞受賞作『BRAIN VALLEY』、『八月の博物館』『デカルトの密室』などがある。
他の著書に『大空の夢と大地の旅』、『パンデミックとたたかう』(押谷仁との共著)、『インフルエンザ21世紀』(鈴木康夫監修)など多数ある。

「2010年 『未来への周遊券』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬名秀明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×