子供の科学 完全読本 1924-1945 大正から昭和へ 100年前から読み直して学ぶ 教養としての科学史
- 誠文堂新光社 (2024年9月12日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784416723364
作品紹介・あらすじ
創刊100周年を記念!
創刊から終戦までの雑誌『子供の科学』を読み直す
膨大なバックナンバーの中から、科学とテクノロジーに強い現代の知の巨人、小飼弾が、日本の科学技術発展に寄与した側面に注目して記事をピックアップ。当時の社会情勢を背景に、どんな意図で、何を解決したくてこの記事が書かれたのか、また、当時の知識人が科学の進歩をどこまで予言できているのかなどを振り返る。
特に戦争が近づいてくる様子、また戦況が厳しくなったことが読み取れる記事は必見。当時の読者の役に立とうと編集された内容は、そのまま世相を反映していることに改めて気付かされる。月刊誌だからこそ世の中の動きが細かに記録されていることにも、現代人として胸が熱くなること必至だ。
※紙版は早期購入限定「昭和20年12月号デジタルBOOK」セットとなっております。期間内にデジタルBOOKを帯のQRコードから取得することで、戦後間もない貴重な「子供の科学」を全ページ読むことができます!(取得期限:2025年3月8日まで)
電子版では紙版ではモノクロだったページも全ページカラーで掲載(デジタルBOOK特典はありません)。
◆目次
Part1 未来への憧れ
想像を膨らませた未来の都市構想
錬金術は実現した?
予想的中! 未来のエネルギー
現実が想像を超えた月世界旅行
ビジネスにならなかった国際無線電話
期待外れに終わった乗り物「飛行船」
コラム
未来の人類生活 優生思想!?/三陸沖地震発生
Part2 戦争と科学
近づいてくる戦争の影
中国との戦争が始まった
まだ他人事だった!? 第二次大戦勃発
いよいよ日米開戦
満州と海外移民
戦況悪化と窮乏する世間
B-29と空襲
戦争と資源
昭和20年—敗戦直後の2冊
コラム
広告で見る戦争の足音/二十世紀の驚異
Part3 対談 子供の科学と私
小飼弾×稲見昌彦(東京大学先端科学技術研究センター副所長)
小飼弾×浮川和宣 浮川初子(ジャストシステム創業者夫妻)
巻末
時代がわかる 表紙図譜 1924-1945
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感想・レビュー・書評
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「子供の科学」は誠文堂新光社が1924年(大正13年)10月に創刊した子ども向けの科学雑誌。今年100周年を迎えた。
本書は1945年(昭和20年)12月号までの21年分を紹介したムック本。1944年12月号までは何とか出版されていたが、1月に空襲で途絶。11月号から復刊したが、薄い紙綴じの冊子だった。巻末に21年分の表紙が掲載されているが、なかなか見応えがある。科学•機械文明を分かりやすく子どもに紹介するという創刊時の基本方針を体現する絵柄が、次第に戦時色を帯びて行くのがよく分かる。
本書の内容は大きく3部構成で「未来への憧れ」「戦争と科学」「対談」になっている。特に面白く読んだのは"科学の進展によって未来社会はどう変わるか"を予測する記事。今の私たちは"未来人"の視点で100年前を見られるわけですからね。
個人的には1972〜76年頃、定期購読していた。様々な工作や実験に勤しんだのも、この雑誌のおかげ。決して裕福ではないのに定期購読してくれた両親に感謝。
そして創刊100周年おめでとうと言いたい。紙媒体ではどこまで続けられるかわからないが、科学好きな子どもたちの目に触れる場所に、ずっと居て欲しい。 -
大正から敗戦までの「子供の科学」で、不変の真理(科学)と時代の空気や制約(歴史)を二重に楽しめる。100年前の記事ともなると、現代から見るとトンデモな認識や用語も含まれ、それらが編集の醍醐味にもなっているが、100年後の未来には令和の最新記事もまた、同様の珍妙さを持つと思しい。すると我々の「常識」も甚だ不確かで、100年後、1万年後でさえも胸を張れるのは、1は1で2は2という事実、即ち科学だけだと思えてくる。その証拠に、たとえ大正時代発行でも、実証された科学的知識の記事は今日でも当然通じるし、読者によっては"新たに"知ったという事もあるはず。ただ科学知識が一番重要というよりは、ころころ認識が変わる不確かさこそ人間の性と知るのも、本書の読みどころだろう。
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創刊から終戦までの子供の科学を振り返る。戦時中の記事を扱う章があるように、この本を読んで考えなければならないことが多いのも事実だが、単純に「こんな風に未来を予想していたのか」と楽しむのもありかと。その意味では私が子供だった頃の当誌を振り返る本を読んでみたいところでもある。
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058
1937年 ヒンデンブルグ号の第事故で
飛行船は廃れた
066
優れた人間を作り出す優生学
池田林儀りんぎ 優生運動主幹
20世紀前半 先進国の知識層は優生学を支持
巻末の表紙図譜が良いなあ
1930s が良い
1940s になると戦時中になって貧相になる -
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鬼畜米英!と叫んでいた誌面が、負けた途端にコロリと米国を迎え入れた。これを商魂逞しいと表現していたがそうなのかなあ?メディアを鵜呑みにしてバカを見るのは今も同じ。自分の頭で考える力を失ってはいけない
著者プロフィール
小飼弾の作品

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