軽い機敏な仔猫何匹いるか―土屋耕一回文集

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  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784416880081

感想・レビュー・書評

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  • YouTubeでやってた「米粒写経書籍談義」で取り上げられていた絶版本。古本屋じゃなくて図書館で見つけたので借りちゃいました。自分も高校時代の一瞬、回文にハマっていた過去を思い出してしまいました。テストで答えられない問題にギブアップして、残り時間、解答用紙の裏で回文、作っていたなぁ。その時「猪苗代湖に殺しはない」を思いついて、自分は天才だと思ったのですが、この本でも取り上げられていて、そうだよな、回文の初歩の初歩だよな…と時を超えて恥ずかしくなりました。コピーライターのレジェンド、土屋耕一の言葉と回文の相性は、とてもいい感じ。その理由を解説で天野祐吉が『アノニマス性=「読み人知らず」派の巨匠』という気質に見出しているのはさすが、だと思いました。そう、土屋耕一って、糸井重里や仲畑貴志などのスターコピーライターによるサブカルチャーとしてのコピーブームの一世代前の職人気質が残っている時代の名人なのです。と、青春プレイバックな文庫本でした。手元に置いておきたいから古本で探そう。

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