あるがままに 禅のこころ

ひろさちや

• 世界文化社 (2000年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kasaharapapaさんの感想 · 2022年5月24日]

リッチと言うのは、時間をふんだんに持っている人のことです。自分の自由になる時間を持っていなければ、リッチとは言えません
禅と言うものは、不立文字、つまり文字によらず、そして何何教と言う教典とは別に、以心伝心によって、心から心へ伝えていくものなのです
要するに、生老病死と言う人間の苦のほとんどが、家族の生活圏外に押しやられ、隔離されているのです
今のあるがままでいいんだ、今のあるがままが最高なんだ。物事はそこから組み立てていかないと、うまくいくはずはないのです
双方の相談者とも、自分の立場ばかりが見えていて、相手の姿がちっとも見えていない。物事は両方から見てみないと、本当の事は分かりません

著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』（春秋社）、『釈　とイエス』（新潮社）
『自分が変わる』（世界文化社）、『宗教激突』（ビジネス社）など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」