泣く大人

  • 世界文化社 (2001年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784418015115

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

感情の自由を取り戻すことがテーマのこの作品は、心の奥深くに触れ、読者に安心感を与えます。子供の頃には恥ずかしいと思っていた「泣くこと」が、大人になった今では自分を受け入れる手段として描かれています。江...

感想・レビュー・書評

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  • 泣く大人は「心から安心してしまえる場所」を持てた人である。子供の頃は、泣くことは恥ずかしいことだと思っていた。でも、大人になると泣けることに安心感を覚える。私の感情は変わらず自由なのだと。
    清々しいほど心に入り込む江國さんの言葉は唯一無二だと思う。

  • 江國さんの繊細み溢れる文章がすき。

  • 自分の好き嫌いに忠実であるもよし、そうでなくともよし。
    大人は、選べる。
    その分だけ自由(子どもの頃よりも)。

    読み進むうちに、
    「大人でも、しょうがない人でいてもいいのかも」
    と、軽やかな気分になったが、本当は、それは逆。
    自分の面倒の見方をちゃんと知っている大人だからこそ、
    しょうがなくてもいい。泣いてもいい。

    たとえば、ほんとは寂しかった、ほんとは泣きたかった。
    ずっと、いないことにしていた「強くない自分」。
    そんな自分と仲直りするきっかけになりそうな本。

    (以下引用)
    ーー音楽はある種のDRAGだと思う。神経をたかぶらせたり鎮めたりする。言葉では届かない場所に触られた気がし、心がかき乱される。
     音楽を聴きたい、と欲することは、多かれ少なかれ、かき乱されたいと欲することだ。
    ーー音楽はいつもそばにあった。雨のように降ってきて、考えたり感じたりする前にしみてしまう。

    ーー大人というのは本質的に「泣く」生き物だと思います。「泣くことができる」と言った方が正確かもしれません。それはたぶん、心から安心してしまえる場所を持つこと、です。

  • 犬を飼ってもいいけど、犬が死んだ時に孤独なヒステリー女みたいに泣いたり騒いだらしないでくれ、って父親から言われて、犬が死んだ時にちゃんと約束を守ったけど、「私は1人では無いが孤独ではあるし、ヒステリーな女なのだ」という江國さんがすごく好き

  • 音楽の話がよかった。

  • 苦手なタイプのエッセイ集だった。
    江國さんの浮世離れした感覚についていけなかった。男とか女とかで多くの物事を決めつける態度に違和感があった。気になりだすと止まらないもので、句読点のつけ方さえも気になってしまった。

    浮世離れした感覚で人間関係について語られても説得力はない。
    一般人の生活をしていないひとに生活の豊かさを語られてもピンとこない。

    すごくすごく自分のことが好きで、私って素敵でしょ!ナイスな生活でしょ!グッドな価値観でしょ!と自慢しまくってるエッセイに感じてしまった。上流階級の人間に対する一般市民の愚かな嫉妬のせいでこんな感想になってしまった。ぜんぶ嫉妬がわるい。

  • 2013年6月8日読了。

    江國香織のエッセイ集です。
    エッセイと言うものに多少苦手意識のある私は、
    この本をエッセイ集と知らずに手にとってしまい、
    読み始めてから「エッセイだったのか!しまった!」と
    思いましたが、全く問題なく、面白く読ませて頂きました(^O^)

    むしろ、小説より好きかもしれない・・・(笑)

    やっぱりどこか不思議な人なんだなぁと思ったけど、
    ちょっとクスッとしたり、「泣いてもいいんだな」と
    思えたり、何だか温かい気持ちになるエッセイ集でした。

  • 江國さんってもしかして自分のこと好きなのかな。


    根拠のないことで、私の憶測にすぎないのだけど、江國さんの日常を覗いてみてふと思った。


    一つ一つの行動が、言葉があまりにも「できすぎ」ていて

    「本当にこの人(江國さん)実在するんか?」


    と思ったりもした。


    江國さんのことを悪く言っているわけではないです。


    きちんと好きです。

  • 雑誌の連載エッセイを一冊にまとめた為か、たとえば、移動中に、ぽつりぽつり読む分には問題ないと思うのですが、一気に読むと途中で息切れがしてしまいます。各エッセイ、同じようなことが書かれている気がしてきて・・・。
    最後の章は、著者お薦めの本なのですが、その中に「舌の記憶」
    があったのに驚きました。私にとっては何の印象も残らない本
    だったのですが、読む人がよむと素晴らしく余韻の深い本になるのだなぁ。
    と思いました。彼女の視点をもって再読してみようかな、とさえ
    思うから、やっぱり江国さんのフィルターは素敵です。

  • (2002.12.14読了)(2001.10.02購入)
    (「MARC」データベースより)
    夫、愛犬、男友達、旅、本のこと…。心から安心できる場所を持ち「泣く大人」になった著者が、自らの日常を柔らかく、かつ緊張感に満ちた文章で綴ったエッセイ集。

    ☆江國香織さんの本(既読)
    「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」江國香織著、集英社、2000.04.30
    「ウエハースの椅子」江國香織著、角川春樹事務所、2001.02.08
    「ホテルカクタス」江國香織著、ビリケン出版、2001.04.
    「日のあたる白い壁」江國香織著、白泉社、2001.07.23
    「東京タワー」江國香織著、マガジンハウス、2001.12.07
    「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」江國香織著、集英社、2002.03.10
    「いつか記憶からこぼれおちるとしても」江國香織著、朝日新聞社、2002.11.30
    「すみれの花の砂糖づけ」江國香織著、新潮文庫、2002.12.01

  • 半分ほどは,私について書いてあると思うほど。思春期に親しかった作家の影響力は大きい。浴室で読む本代表。

  • 読みやすさを感じた話とそうでない話がありました。

    評価が★5つなのは、
    何より男友達の定義についてしっくりきたから。
    “男友達と共有するもので重要なのは人生だ”
    そうそう!って思いました。

  • 大好きな江國さんのエッセイ。
    前半はおもしろかったけど一番最後の章の本の感想(?)はあまりおもしろくなさそうだったので読まなかった。
    言い回しが少し難しかったり、息子の幼稚園のことで頭がごちゃごちゃになってる時期でもあったので頭にすんなり入ってこなかったかも。。。

  • <緊張感のある解放>


     泣かない子供から5年。江國香織さんは泣く大人になっていました☆

    『泣かない子供』と似た題名、構成。やわらかな日ざしのような文章に、微妙な震えや翳りも織りこんでいますが、同じ要素や同じ不安をたくさん持ちながらも、読了感が違ったのです。あの奇妙な息苦しさ、痛みが遠のいたなぁと感じました★

    『泣く大人』(2001)は、安心して読めます。安心できる場所や相手を確保した、と告げるエッセイなのです。でも、やっぱり、どことなく、はりつめているような感じも受けるのですが。それは本人がそうしたくてしてるんだろうな★ と勝手に解釈しました。

     泣かないことの苦しさに較べたら、泣くことができる方がよっぽど楽。泣くということは解放であり、それが許されている大人はしあわせなのかもしれません。

    「雨が世界を冷やす夜」「ほしいもののこと」など4章から成り立つこのエッセイ集の中心は、男性誌に連載されていたという「男友達の部屋」。
     恋愛は「する」ものでなく「落ちる」もの……というフレーズを、江國さんの作品のどこかで見かけました。そんな危険なスポットに「落ちて」いない男友達とだと、たくさんの物を等しく共有できる! こんな風に遊べるなんて、ますます大人はしあわせですね★

     そして、江國さんと言えば、食べ物の描写になると俄然いきいきしてくるのです☆ この本でも「雨が世界を冷やす夜」の中の「まるいこんにゃくと赤い虫」という、山形滞在についての一編が印象的でした。期待を裏切らず、出てくるものが何でもかんでもおいしそう……★ 玉こんにゃくの串を片手に街を歩きたくなったり、果物の冷たい美しさや香りを想像してよだれが出そうになったり。
     嬉しいのが「日ざしの匂いの、仄暗い場所」。普段は読ませてくれる側にいる江國さんが、どんな本を読んでいるかを教えてもらえるというスペシャル感!

     一冊にしてこれだけの内容は、盛りだくさんでおいしいです♪

  • 4つの構成に分かれるエッセイ集。
    素朴な語り口の文章を眺めていると気楽な心構えで読める本。
    この本を読んでいると私の中で海外でのお話と男友達の印象が強いです。
    海外での出来事を読んでいると読み手である私もそこにいるような錯覚に囚われる。
    そして海外での背景が綴られる文章が美しくて、読んでいると童心に返ったようにワクワクした。
    そして「男友達」の話。
    私には男友達と呼べる人は今まで居なかったので、この本を読んでいると自分では体験しえない事を文章を通して知った気持ちです。
    男友達と恋人の曖昧な境界線もここでは語られていて考えさせられました。
    読書日記も綴られている、江國さんが読む(お薦めする)本を読んでみたいと思いました。
    こうやって…少しずつ自分の生活にじんわりと染み込んでくるエッセイ本だと感じます。

  • 2001年7月20日購入。
    2001年11月18日読了。

  • 沁み渡るなぁ~。江國さんのエッセイ、おしゃれです。

  • 大好きなエッセイです!

  • 江國さんの短編エッセイ。日常の事や、思った事を書いているのですが。単語、思考能力とか。ほーんと引き出しの多さにビックリ。だから沢山の作品が書けるんだろうな、と。そんな一冊。

  • 好きなエッセイとそうでないものに分かれます。好きなのは読書日記。そうでないものはその他…とは言い過ぎだけど、私は泣かない子供の方が好きでした。特にハイジのような心はいらんでしょう?と突っ込みたくなりました。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに・かおり):1964年東京生まれ。1992年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文学賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。他の小説作品に『つめたいよるに』『神様のボート』『東京タワー』『抱擁、あるいはライスには塩を』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』など多数。『絵本を抱えて部屋のすみへ』『いくつもの週末』『雨はコーラをのめない』『旅ドロップ』などのエッセイ集や詩集・童話・翻訳など多彩なジャンルで活躍。 

「2024年 『読んでばっか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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