木を植えたひと

制作 : ウィリー グラサウア  Jean Giono  Willi Glasauer  福井 美津子 
  • 世界文化社
3.25
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本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (54ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418055081

作品紹介・あらすじ

高地プロヴァンスを歩いていたわたしは、ある日、おどろくべき人物に出会った。たくさんの木を植えている羊飼いである。その男はたったひとりで、木を植えつづけ、荒れはてた地に、いのちをあたえようとしていた。

感想・レビュー・書評

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  • フランスの短編小説。

    荒廃した大地に淡々と種を蒔き続け、ついに豊かな森林を創り上げてしまう男の話です。

    小さな変化が重なって、やがて奇跡のような結果をもたらすさまがありありと描かれています。

    決して元気を出せという内容ではないのですが、読むと力が湧いてきます。

    映画『インビクタス』や絵本『ちいさな曲芸師バーナビー』にも通じるところがあります。

    同じような何かがクルミドコーヒーにもあると感じたのでセレクトしました。

    多くのファンを持ちいろいろなヴァージョンが出版されていますが、これはもっとも絵本に近く読み易い版です。

  • 心が洗われる。

  • ○この本を一言で表すと?
     短いながらも尊敬できる一人の人間の人生について触れた絵本


    ○この本を読んで興味深かった点
    ・読みやすい絵本でしたが、何十年という年月の流れと、一人の人の生き方とその生き方が周りに及ぼした影響について、文字だけでも視覚的に浮かぶような描写で書かれていました。

    ・絵本ではありますが、子供に読み聞かせても話が理解できるか分からないなと思いました。それでもどのような解釈をするか、読み聞かせてみたい気もします。

    ・ビジネスで成功した、などとは違い、誰もが評価するというわけではないですが、自分の生き方を見事に亡くなるまで貫き通したエルゼアール・ブフィエの人生は、すごい深みを持っているなと思いました。

    ・カエデを1万本植林しようとして全滅したりなど、失敗も経験しながらも「そういうこともあるさ」と実行を緩めずに突き進んでいった一貫性が凄いなと思いました。


    ○つっこみどころ
    ・別の翻訳本を読んだ方から「この本の内容はフィクション」ということを聞かなければ実話だとずっと信じていたところでした。実話と思わせるような説得力がある、という意味ですごい書き手だと思いますが、「このような人が実在したのか」と感動した分、何かを損したような気がしました。

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著者プロフィール

Jean Giono(1895-1970).
南フランス、オート=プロヴァンスのマノスク生まれ。
第一次大戦出征。1929年に出版された『丘』が
アンドレ・ジッドに絶賛される。
第二次世界大戦では、
戦争の無意味を[説き、フランスの武装解除を]
主張したため、逮捕される。1953年に書かれた
『木を植えた男』は、雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」の
[「あなたがこれまでに出会った最高に並はずれた人物」に
ついて書いてほしいという]アンケートへの回答だったが、
架空の物語だということが判明したので、
編集部は掲載を見送った。しかしこの作品はその後、
二十数か国語に翻訳され、世界中で読み継がれている。

「2016年 『憐憫の孤独』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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