大正モダンから戦後まで 大正期‐昭和期 (ビジュアル版 日本の歴史を見る 10)

  • 世界文化社 (2006年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784418062171

感想・レビュー・書評

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  •  大正期めあてで借りた本でしたが、戦後期までの様々な写真はとても楽しく眺めさせてもらいました。団地の風景とか、……万博の太陽の塔の写真もこの本だった……よね?(借りたのがちょっと前なので記憶が曖昧) 生き生きとした写真が多く、画像の力はすごいなと改めて再認識。ほんの20年ほど前の洗濯物風景に違和感があるなと思ったら、洗濯ばさみをつかっていないことに気づきました。間違い探しみたい。服装も髪型も面白かったです。

     戦争まわりは、写真もインパクトがありましたが文章の活写っぷりに呑まれました。第二次世界大戦の軍部の判断を云々する文章は時折目にすることがありますが、それにしても、集団心理で驕れるって本当に怖い。どうしてここまで無闇に希望的観測だけで動けるのだろうか……。

     大正期に関しては、期待したほどたくさん写真はなかったのですが、豆本関係の説明は他の本では読んだことがなかったので、そこが興味深かったです。猿飛佐助って、この頃だったんだ……。『ちぎっては投げ、ちぎっては投げ』という言い回し、そういや独特だなぁと思いました。粗製濫造な印象はあるけど、いつの時代のも大衆文学は面白そうだ。

     期待したほどの情報量は詰まっていなかったのですが、写真を眺めて、写真の合間にある文章にざっと目を通して……という、読むためにかかった労力と得た情報量のバランスにはまあ、不満はないです。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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