ベニシアの京都 里山日記 ―大原で出逢った宝物たち Venetia's Kyoto Country Living

  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418095070

感想・レビュー・書評

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  • ベニシアさんのおじいさんは偉い人だったんだなぁ!京都の大原で日本的な、でもイギリス的な暮らしを送る。どちらの国の文化も取り入れて生活できるのは、簡単なようで難しいと思う。どちらに偏っても共生できないし。自然な生き方がステキだなと感じる。

  • とても良い本でした。
    「ベニシアの京都里山暮らし」(タイトル似すぎ!)に次ぐエッセイ集第二弾。

    ベニシアさんは貴族の出身。ということは前エッセイで知りましたが、この本は曽祖伯父にあたるカーゾン卿のお話からスタート。
    この方、インド総督などを務めたすすすんごい人で…。
    ベニシアさんは幼少時、この方が持ち帰った美術品を陳列した「東方美術館」から、東洋の文化などに興味を持っていたそうです。

    第1章では、日本の伝統文化「唐紙」のお話が面白かったな。
    ウィリアム・モリスも影響を受けたらしく、襖に貼った写真を見たらほんとに似ていて驚いた。

    大原の人々との触れ合いを描く第2章では、ブラウンブレッドを焼く竹下晃朗さんが自由学園出身ということで、羽仁もと子さんのお名前登場!
    「生地を発酵させるためには、普通は35度で2時間かけますが、晃朗さんは17度の低温でひと晩かけます。すると、より豊かな風味のパンになるそうです。」って、すごいこだわりだ、これは。

    最終章のクリスマスシーズンのお話も楽しかったなぁ。
    「宗教を超えた地球のお祭り」と「クリスマス・フルーツケーキの話」がとてもよかった。キリスト教が普及する以前、ヨーロッパにはたくさんの宗教があったようなのです。

    「キリストの祖先やユダの祖先を辿ればアブラハムだと聖書に書かれています。マホメットの祖先もアブラハムだとコーランに記されています。つまり、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のルーツは同じところからきています。偉大な精神的指導者は、心理と愛と平和を私たちに伝えてくれました。しかし、後に教えを引き継いだ人々は、その教えを宗教という形に作りあげていきました。教えが宗教になってしまうことが、キリストの望みであったかどうかは疑問です。クリスマスの起源を調べていくうちに、クリスマスはキリスト教という宗教を超えて、地球に住む人類全体のお祭りではないかと、私は思うようになりました。」

  • 大原で出逢った宝物たちが書いてあって、いろいろ勉強になることがたくさんあります。

  • ベニシアさんの一語一言が、人生の魔法の言葉と感じられます。自然を愛し、ゆったりとした気持ちになれるのです。

  • 遅まきながらNHKの番組でベニシアさんファンになり、2冊目の本を購入。彼女のナチュラルライフそのものにも憧れますが、何よりも、彼女の「言葉」にとても惹かれていたので、本を読んでグッときました。
    湧き上がる品格と明るさと笑いを感じる文面に心踊りました。
    人生のお師匠さんと呼ばせていただきたいと思いました。

  • テレビだとベニシアさんの今現在のことだけ映るけど、過去の話や先祖のことまで、わりとプライベートに触れた内容。それにしてもイギリス貴族って幸せに暮らしてる人いないのかな?ダイアナ后の実家も確か離婚してるんだか、不安な子供時代過ごした人しか聞いたことないぞ。大原で育った末っ子は離婚の呪いから逃れられますように。。

  • 大原を訪れた時の雄大な風景がよみがえりました。

  • NHKの「猫のしっぽ カエルの手」を初めて観て以来、大好きな方。
    観たきっかけは、「京都 大原で暮らす」ということに惹かれたんだけど、観ているうちにこの方そのものに惹かれた。
    本を書かれているとは知らず、図書館で発見をして、早速借りてみた。
    番組と同じく、人間も自然も文化も大切にされている生き方。
    憧れます。

    しかし、ベニシアさんの生い立ちが、こんなにも波乱万丈だったとは知らなかった。
    ものすごく驚いたと共に、だからこそ、今の愛情いっぱいの彼女がいるのだなとも感じた。

    本の中には、たくさんの大原の人々、文化、風景の写真がある。
    そして、それらに関連したベニシアさんの文章は、とても読み心地の良いもので、アッと言う間に読み終え、読んだ後に暖かい気持ちが心に残る。
    良い本を読んだなーという感じ。
    そして、できれば。。私も大原に住みたくなった。

    『高貴な人間であること-。それは生まれついた身分ではなく、その人の行動によって決まるのである。』
    『新しい土地を求めるのではなく、新しい見方を発見して。』
    『人に教えることは、新しい目を与えること。』
    『生きている間は、たくさんの愛情を持って人と接したい。どのような形で神様が、私たちの前に現れるか分からないから。』
    『笑顔は、様々な扉を開いてくれる。自分の幸せを感じられる人のみ、人にも幸せをもたらすことができる。』
    『失敗の経験は、大事なことを教えてくれる。それは欠かせないものだったと、後の人生できっと分かるから。』
    『心にいっぱいになったものが、言葉になって出る。』
    『人生の道が険しい時こそ、心の平静を保つことを忘れないで。』
    『一瞬でいいから、考えてみて。私たちみんなが住んでいるこの地球は、宇宙の中で一番美しい星でしょう?』

  • ベニシアさんの自伝的要素も加えたエッセイ集。ベニシアさんのことはテレビ番組で知りました。好奇心の強さと他者を受け止める包容力が素敵で、この本も手に取りました。
    自然に対する時も人に対する時も、ここが素敵ここが好きと興味を惹く部分に目を留め、それを切っ掛けに近付いていく。その姿勢にこちらも惹かれます。写真も収録されているのがよかったです。

  • 生活を丁寧に行うっていいなぁ と思う。当たり前なんだけど。京都にはその根幹がしっかり残っていて、 伝えられていて なおかつ 新しいものも加えられていることを感じました。

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著者プロフィール

ハーブ研究家。1950年、イギリスの貴族の館で知られるケドルストン・ホールに生まれる。19歳の時、貴族社会に疑問を持ち、イギリスを離れインドを旅する。71年に来日。78年より京都で英会話学校を始め、現在の「ベニシア・インターナショナル」を設立。96年、大原の古民家へ移住してハーブガーデンを作り始める。ハーブやガーデニングに関する記事を雑誌や新聞に執筆。著書多数。少女時代をつづった本書は長編第1作。NHKの番組『猫のしっぽ カエルの手』に出演中。

「2017年 『幸せは自分の中にある ベニシア、イギリス貴族の娘。 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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