Begin厳選 殿堂ブランド図鑑

趣味・就職ガイド・資格

• 世界文化社 (2011年4月16日発売)

感想・レビュー・書評

[66colorsさんの感想 · 2012年8月30日]

もう何年も購読している男のライフスタイル本
おススメです。

特集号は、特におススメです。

[hisada110105さんの感想 · 2015年3月22日]

好きなブランドが盛りだくさん
永久保存版
２年前位に買ってたまに読み直しても古さは感じない

[世界文化社ブックニュース（ナナ子）さんの感想 · 2011年10月26日]

香水が世に広まったきっかけは、イタリアはメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシス（カテリーナ・デ・メディチのフランス語読み。以下同）がフランス王家へ輿入れする際に持ち込んだことから……というのは有名な話ですが、その香水がどこで作られたものだったかまでご存じのかたは、意外と少ないのではないでしょうか。

それを調合したのは、イタリアの薬局・サンタ・マリア・ノヴェッラでした。

今回はその老舗の名品をビギン的厳選ラインナップとしていくつかご紹介します。特別な思いで大切に使う品として、側に置いておきたい素敵なコがいっぱいです！　もちろん、日常使いにもOKです。


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イタリアの古都フィレンツェに本店を構える「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。ここがほかのフレグランスブランドと決定的に違うのは、ドミニコ修道院に付属する薬局として発祥していることだ。しかも、今から800年近くも前に！　日本でいえば鎌倉時代のことである。

世界最古の薬局で、修道僧たちは自ら栽培した薬草やハーブを調合。薬剤や軟膏、鎮痛剤などを処方していたという。もちろん取り扱っているのがハーブだから、“香りの調合”もお手のもの。香りで癒すこと自体、当時は医療に相当する行為とされていた。薬局と香水という奇妙な取り合わせも歴史的に見れば少しも不思議ではないのだ。

もっとも、小さな薬局が世界的な知名度を得たのには理由がある。フィレンツェで絶大な勢力を誇ったメディチ家との関係だ。なかでも16世紀、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王家に嫁いだとき、サンタ・マリア・ノヴェッラで調合した香水を持参したことは大きい。「王妃の水」と呼ばれたその香水がフランスの貴婦人たちの間で大流行したからだ。この香りは「サンタ・マリア・ノヴェッラ」の名で今も生産されている。


ちなみに「王妃の水」はオーデコロンの起源といわれている。オーデコロンとは「ケルンの水」の意味。ある旅商人が尼僧から入手した王妃の水のレシピをケルン市に持ち込み、そこで生産を始めたことに由来するとされている。サンタ・マリア・ノヴェッラがヨーロッパ各国の“香り文化”に偉大な影響を与え続けているのは間違いない。


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ライフスタイルのあらゆるシーンに対応してくれるサンタ・マリア・ノヴェッラの香りのプロダクト。そのあまりに豊富なラインナップの中からイチオシ商品をビギンが厳選！

■オーデコロン
⇒オーデコロン　サンタ・マリア・ノヴェッラ
フランス王アンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスのために調合された別名「アックア・デッラ・レジーナ（王妃の水）」。500年にわたり作り続けられてきたオーデコロンの原点でもある。ベルガモットをベースにしたその爽やかなシトラス系の香りは当時のフランスにはなく、すぐに大人気となったと言われる。100ml。1万4700円。

■ハーブウォーター
⇒ローズウォーター
1381年の初調合以来、今も同じレシピで作られている爽やかな香りの薔薇水。当時は消毒効果があると考えられ、ペストが流行したときは家を消毒したりワインで薄めて飲み薬にしたりした。現在はボディフレッシュナーとして人気。衣服やシーツに振り掛けて香りを楽しむリネンウォーターや入浴剤としてもオススメ。500ml。5250円。


■スペシャルソープ
⇒ミルクソープ
牛乳を材料にした昔ながらの製造工程は凝固させるにも乾燥させるにも時間がかかる。大量生産が利かない貴重な商品のひとつなのだ。香りはフローラル系を中心にした次の8種類。ガーデニア/カーネーション/ジャスミン/アイリス/ローザ/バーベナ/ビオレッタ/無香料。うるおい成分の牛乳配合だから肌にも優しい。100g。1995円。

■ハンドクリーム
⇒レモンハンドクリーム
爽やかな「レモンの香り」が漂うハンドクリーム。香りによるリフレッシュ効果ばかりでなく、ビタミンCを豊富に含んだレモンエキスを配合しているから、ひびやあかぎれ対策にも有効だ。ベタつかず、さっぱりとした使い心地で肌なじみのよいハンドクリームは、デイリーケアにぴったり。オールスキンタイプ用。100ml。5775円。

■アルメニアペーパー
じつはビギンでも過去に何度かご紹介。そのたびに凄い反響を呼んだ裏定番的な存在なのがこのアルメニアペーパーだ。香りをたいて家を清めるというアルメニア人の風習に倣って作られた「紙のお香」である。名刺入れに忍ばせたり、本や手帳に挟んでおけばいつでも香りが楽しめる。お香として皿の上で燃やせば、調理後の消臭に効果抜群！　ほんのりスパイシーで上品な香りだ。18枚入り。3465円。～『Begin厳選！ 殿堂ブランド図鑑』より

サンタ・マリア・ノヴェッラ公式サイト（日本）
http://www.santamarianovella.jp/

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現在は日本国内にもショップがあり、一度足を運ぶとその芳醇な香りと本物のよさの虜になってしまいます。ティーサロンやレストランもありますので、興味をもたれたかたはぜひ。ハーブの奥深さだけでなく、心もからだも豊かにするなにかが、そこにはありますよー！

ジャッジョーロ銀座（サンタ・マリア・ノヴェッラの思想をもとにしたリストランテ）
http://www.giaggiolo.jp/index.html