歴史を動かした武将の決断 その時、名将たちは難局をどう打開したか

  • 世界文化社 (2011年7月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784418115082

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが胸熱っぽかったので読んでみましたが、教科書に書いてありそうな内容が淡々と綴られているだけだったので、知ってる武将だけ読んで終わりました。
    武将の器量がチャートになっているのは良いかもと思いましたが、それでも内容はイマイチな本でした。

  • 戦国の雄と呼ばれる者たちは、苛烈な近親相克を乗り越え、非常な決断をしなければ、生き残ることなどできなかったのである 秀吉の武器は底抜けの楽天家のような明るさである 彼らは自らの運命の展開を望んで、涙を振るって断行した

  • 歴史小説の大御所が武将の決断力と能力をジャッジ。武田や上杉が突出して明智光秀あたりが低いですが命を懸けた武将たちの判断を平和に生きる我々が判断していいものやら。

  • 戦国武将それぞれの生き様や采配についてどう思うかは人それぞれで、あくまで作者の個人的な見解である。まあ、あくまで軽く読むつもりで。しかし、上杉景勝&直江兼続の評価の低いこと・・・大河ドラマになったとはいえ、仕方のないことか。自分の中では、やっぱり最後まで家康に対抗した真田幸村。最近ではとあるゲームなどで妙な評価を受けているので、あまり気に入らないが・・・。

  • 「作家・津本陽が語る、戦国武将に学ぶということ」

    人生で苦渋の決断を迫られたこと、あなたは何度ありますか? 戦国武将は何百回、何千回と生と死の狭間で決断をして生き抜きました。その生き様を鮮やかに描き続けている歴史小説の名手・津本陽氏が、戦国武将に生き方についてこんな文章を書いています。悩み、惑い、苦しんでいるかたにぜひ読んでいただきたい、深い深いお話をお届けします。

     * * *

    人生を渡っていく上で、右へ行くか左へ行くか、進むべきか退くべきか、苦渋の決断をしなければならないときが幾度かやってくる。
    人の運命は、そのときの対応の仕方で上昇するか下降するか、繁栄か破滅かが、決まってしまう。決断したことによって、心に深い傷が残っても、生き抜くためにはやむをえない。最愛の人であっても見捨てねばならないことがある。

    織田信長、伊達政宗は家中の分裂を防ぐため、弟を殺した。正宗の弟はまだ幼かったので、彼の心中には深い後悔が宿った。

    徳川家康は信長から、妻の築山殿と長男信康に、武田家に密通の疑いありとして殺害を命じられた。家康は愛する2人を殺すに忍びず、一時は信長との決戦さえ考えたが、冷静に判断すると、まったく勝てる見込みがなかったので、家来に命じ、妻を斬殺させ長男を切腹させた。

    現代のわれわれであれば、自分が死んだほうが楽だと思われるような、つらく厳しい決断である。だが、彼らは自らの運命の展開を望んで、涙を振るって断行した。

    戦国武将が野戦に出陣したのち、状況が予期しない変化をあらわすことがある。どれほど用心深く偵察をして、敵の動きを把握したと考えていても、突然思いがけないきっかけで、破局が眼前に迫ってくることがある。

    敵の状況を100パーセント探知するのは不可能で、せいぜい50パーセントを知れば、よほど慎重であると見てもいい。敵が法螺貝を吹き鳴らし、戦鼓を騒がしく打っている。間近な距離に迫っていて、いま攻撃をはじめなければ戦機を失う。

    眼前に道が3本に分かれている。行く手には霧が立ちこめていて、敵の位置がわからない。そのとき、どの道を進むか、わが全存在を賭けて行先を決めねばならないのが、指揮官である。

    指揮をとる武将は、それまでの経験のすべてを生かし、わが進む道を選ばねばならない。選択を誤れば、破滅の渕に逆落しである。的中すれば、大戦果が得られる。

    指揮官も兵も、おなじ危険にさらされる野戦において、生死の確率は50パーセントである。野戦に十度勝ち抜いた者は、かなりの力量があり、運に恵まれた者である。

    ただ、運に恵まれていても、優柔不断であれば、好機に乗じることができない。松下幸之助は晩年に至っていった。
    「私の成功は幸運が95パーセント、努力が5パーセントであった」
    味読するに足る言葉である。~津本陽『武将の決断』より

     * * *

    武将たちのように、命のやりとりをするような局面は現代にはありませんが、生きることはどの時代においても同じこと。何を重んじ、何を守り、何のために生きるのかを問い続け、長い長い時間を人は歩んできました。あなたもその一員です。たくさんの先人がその問いを抱え、迷いながら生きてきました。あなたなら、その問いにどう答えますか?

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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