名作バレエ50鑑賞入門 これだけは知っておきたい

  • 世界文化社 (2012年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784418122165

感想・レビュー・書評

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  • バレエのジョイントコンサート(合同勉強会)の演目でずいぶん聞いたことのないものがあり、50作品のあらすじが載っている本を読んでみた。
    ロシア三大バレエから現代バレエ「ザ・カブキ」など、煌びやかな舞台写真と簡潔なあらすじでバレエの世界に浸る。
    巻末にバレエ用語も載っていて、気が向いた頁からパラパラと楽しめる。

    それにしても、婚約者がいるのに美貌に魅せられてフラフラとなる男性が多すぎ。横恋慕で振られて復讐をたくらむ男性も多すぎ・・。
    次から次へと愛憎劇が展開するのでちょっとした恋愛小説(古典&ファンタジー)のアンソロジーを読んだ気持ちになる。

  • 網羅されてない作品も多くこれだけでは十分とは言えないが、今も活躍する現役ダンサーたち(ワシリーエフ等)の写真を堪能することができる。

  • 写真がとても楽しい。
    現在活躍中のダンサーもたくさん写っていて。
    何度も繰り返し見て、うっとりしています。

    巻末の「覚えておきたい44の言葉 バレエの基本用語集」が
    また面白かった。
    用語の平凡な説明ではありません。

    たとえば、「port de bras」とは。
    腕の動きや運びのこと。(普通の用語集ならここまで)
    足の動きとともにバレエでは重要で、レッスンの中でも特別に練習が行われる。
    ことに、ロシアのマリインスキー・バレエ団は、伝統的にポール・ド・ブラが優雅で、その美しさに定評がある。
    (写真付き)

  • まったくバレエを知らない私には良書でした
    お話をさらっと説明しつつきれいな写真がいっぱい

    観てみたいと思ったのはオネーギン、ペトルーショカ
    薔薇の精、椿姫、ラ・シルフィード

    裏表紙の薔薇の精が綺麗でした

  • ディズニーパレード好きな人はバレエどんぴしゃに好きだろうな。ジゼルとコッペリア、オネーギンが気になる。衣装のきらびやかさが凄い。三大バレエだけでも制覇したいです。

  • 「今がシーズン! クラシックバレエの傑作『くるみ割り人形』の見どころとは」

    世界中で楽しまれているクリスマスバレエ。とくにチャイコフスキー作曲の「くるみ割り人形」は、クリスマスの定番演目として親しまれています。先日はチャイコフスキーの人物像について簡単にご紹介しましたが、本日はその彼の名作バレエのひとつ「くるみ割り人形」の見どころや物語についてお届けします。

     * * *

    ■くるみ割り人形
    原作:E・T・A・ホフマン「くるみ割り人形とねずみの王様」に基づきアレクサンドル・デュマが翻案した「くるみ割り人形の物語」
    台本:マリウス・プティパ
    音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
    振付:レフ・イワーノフ
    初演:1892年12月18日ペテルブルク、マリインスキー劇場(帝室バレエ団)
    構成:全2幕
    その他の代表的な版:アレクサンドル・ゴルスキー版、ワシリー・ワイノーネン版、ニコライ・セルゲーエフ版、ジョージ・バランシン版、ユーリ・グリゴローヴィチ版、ジョン・ノイマイヤー版、ピーター・ライト版、ルドルフ・ヌレエフ版、モーリス・ベジャール版、シェミヤキン/シーモノフ版

    ■見どころ
    何と言ってもチャイコフスキーの魅惑的な音楽に導かれて進行する舞台が夢のように美しい。

    第1幕、クリスマス・パーティーのシーンが演劇的なのに対し、第2幕、お菓子の国のディヴェルティスマンは、多彩な舞踊シーンが楽しめる構成。第1幕では、魔法を使うドロッセルマイヤーのアクションに注目したい。子供たちに、プレゼントを贈ったり、コロンビーヌやアルルカンといった自動人形の踊りを見せて、皆を喜ばせてくれる。

    兵隊人形とねずみの軍隊の戦いのシーンは、勇ましく軽快な音楽とマッチし、気持ちまで弾むようだ。続く雪の世界は、一転して純白のロマンティックな世界。真っ白なチュチュを身につけた雪の精たちの群舞が幻想的である。

    第2幕のお菓子の国のディヴェルティスマンは、まずソリストたちによる色彩豊かな各国の踊りが見もの。続く「花のワルツ」では、花が咲き誇ったような群舞が優雅。

    そしてクライマックスとなるのが、金平糖の精と王子によるグラン・パ・ド・ドゥ。音楽も重厚かつ華麗な名曲で、金平糖の精のヴァリエーションは、チェレスタの甘美な響きと共に大変親しまれている。

    ~『名作バレエ50 鑑賞入門』より


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    「いまさら聞けない!? モーリス・ベジャールの最高傑作バレエ「ボレロ」のみどころ」

    モーリス・ベジャールといえば「ボレロ」。そんな単語の組み合わせを耳にする機会はあっても、内容について「実はよく知らない」というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんなかたのためにささっと理解できる概要をお届けします。知っていて損はありません。

    ちなみに、ベジャール(1927-2007)とは20世紀最大の振付家のひとりでバレエ団「ベジャール・バレエ・ローザンヌ」の主宰、「ボレロ」とはモーリス・ラヴェル(1875-1937)が作曲したバレエ音楽です。

     * * *

    ジョルジュ・ドンらの伝説的名演と共に、ベジャール版は20世紀の最高傑作。ラヴェルの東洋的なメロディが何度も反復される中、赤い円卓の上で、ソリストが踊り続け、最後に燃え尽きる。観客をも恍惚状態に巻き込む深遠な魅力を秘めた作品。

    ■ボレロ
    音楽:モーリス・ラヴェル
    振付:ブロニスラワ・ニジンスカ
    初演:1928年11月22日パリ・オペラ座(イダ・ルビンシテイン・バレエ団)
    構成:全1幕
    その他の代表的な版:1961年 モーリス・ベジャール版(20世紀バレエ団)

    ■みどころ
    この作品のみどころは、何と言っても、中央で踊る「メロディ」のソロで、観客の視線は、ここに集約される。最初の手の動きから神秘的ムードが漂い、祭礼を司るシャーマンを思わせる存在感に目を奪われる。無駄をそぎ落とした一つ一つの手足の動きが、官能的で美しい。非常に濃密な15分間である。

    途中から、「リズム」のダンサーたちが、テーブルの周りを囲み、ラストへ向かって、エネルギーを燃焼させていく過程が見もの。全員が「メロディ」と共に燃え上がったかと思うと、「メロディ」を呑み込んで、燃え尽きてしまうラスト・シーンが圧巻だ。

    見る側も、その興奮の渦に巻き込まれ、恍惚とさせられる。見終わって、さらに再び見たくなる。そんな気持ちにさせられる魅惑的な作品である。


    ~『名作バレエ50 鑑賞入門』より

     * * *

    バレエに興味がある人はさらに、ない人は驚きと感動をもたらすのが「ボレロ」。ラヴェルの音楽とともに、あの世界感をぜひ味わっていただけたらと思います。芸術とはかくも心を揺さぶるものなのか、と感ずるすばらしい作品です。

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著者プロフィール

舞踊評論家。お茶の水女子大学及び同大学院修士課程で舞踊教育学を専攻。
オン・ステージ新聞社に勤務する傍ら、季刊『バレエの本』に寄稿。
1990年『毎日新聞』に舞踊評を執筆し正式デビュー。1991〜2006年パリ在住。舞踊専門紙誌に定期的に寄稿。
埼玉全国舞踊コンクール、クラシックバレエ2部(児童)審査員。
文化庁及び芸術文化振興基金の各種専門委員を歴任。京都賞、ニムラ舞踊賞等の推薦委員。
著書に『バレエの鑑賞入門』共著・『名作バレエ50鑑賞入門』(世界文化社)、
『日本のバレエ—3人のパヴロワ』『世界のバレエ学校』『チャイコフスキー3大バレエ』(新国立劇場運営財団情報センター/丸善出版)、
『魅惑のバレエの世界〜入門編』『パリ・オペラ座へようこそー魅惑のバレエの世界』(青林堂)ほか。
監修にNHK—Eテレ『“エトワール”をめざして〜パリ・オペラ座バレエ学校の子どもたち』
『学研まんが 世界の伝記—アンナ・パヴロワ』(学研教育出版)ほか。

「2020年 『名作バレエ70鑑賞入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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