富士山の単語帳

  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418132201

作品紹介・あらすじ

この夏大注目が集まること必至の富士山にまつわる言葉を集め、美しい写真とともに紹介する、「目で見る富士山の小事典」。監修は『山の単語帳』の著者で世界的登山家の田部井淳子。企画・編著は富士山の自然、人文・社会、芸術・文化を研究する日本学術会議居力研究団体の富士学会および同会福理事長。易しく読みやすい解説とプロの写真家による美麗な富士山の写真が1冊に。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな女性アルピニスト・田部井淳子さんの監修による富士山入門本。
    仕事柄、何冊かこの手の本を読んで来たけど、何となく田部井さんの人柄が伝わってくる良作。

  • 「日本人なら知っておきたい富士山のことわざ4つ」

    世界遺産に登録された富士山。今、日本でいちばんアツい富士山に関することわざを4つお届けします。知っていると少しだけ鼻高々(かも)。

     * * *

    ■一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
    昔からのことわざで、夢に見るものの中でめでたい順番をさしています。とくに正月の初夢でこれらを見ると大変縁起が良いと言われてきました。

    徳川家康が駿河国を代表する高いものを順にあげたものだという説があります。一番の富士山は日本最高峰の霊山、二番の鷹は、一般には鳥の王者としての鷲(わし)をさしますが、駿河で2番目に高く富士山の近くにある愛鷹山(あしたかやま)のことをさし、三番の茄子は駿河の三保で早出し栽培されており、傷(いた)みやすい野菜で初物の値段が高かったので三番にしたと言われていますが、別の説もあります。

    江戸の駒込富士神社には、町火消により組織された最も古い富士講の一つがありました。この駒込富士神社の近くに鷹匠(たかじょう)屋敷があり、駒込茄子が名産物であったため、一富士二鷹三茄子のことわざが生まれたというものです。

    ■富士の山ほど願うて擂り鉢ほど叶う(ふじのやまほどねごうてすりばちほどかのう)
    たくさんの望みや願いを拝んで叶えようとしてもなかなか思うようにいかないことを諭(さと)したことわざです。「棒ほど願うて針ほど叶う」と同意です(『俚言集覧』)。

    ■富士の山を蟻がせせる(ふじのやまをありがせせる)
    小さなものが大きなことを企てるたとえを表すことわざです。「せせる」は、あちこちつつきまわす意味ですので、力量のない者が途方もないことを企てることへの諭(さと
    )しのことわざでもあります。「大黒柱を蟻がせせる」と同意です(『俚言集覧』)。

    ■富士の山を張り抜く(ふじのやまをはりぬく)
    日本一の富士山を張り子の型にして同じ大きさの張り子をつくることが不可能であることを諭したことわざで不可能なことのたとえです(『俚言集覧』)。

    ~『富士山の単語帳』(田部井淳子 監修/富士学会 企画/佐野充 編著)より抜粋

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著者プロフィール

東京在住。子どもが幼少期に少食だったため少しでも「食」に興味を持ってもらえればと
可愛いお弁当を作り始める。2005年、お弁当の記録としてブログ「わくわくキャラクター弁当」を開設し
2006年からお弁当作家として活動を開始。現在は、雑誌、書籍、webを中心にお弁当を制作中。
ジュニア野菜ソムリエ/KIJ Advanced修了/食品衛生責任者/飾り巻き寿司インストラクター1級

「2023年 『新装版 絵あわせカード めんめんめん!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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