虫の呼び名事典 散歩で見つける

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  • 世界文化社 (2013年7月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784418134229

感想・レビュー・書評

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  • 写真が綺麗。
    見ていて飽きない。
    散歩で見かけたあの虫の名前がわかる。

  • 「昆虫写真家が教える、アブラゼミの呼び名の由来とは」

    昆虫の名前の由来には、多くの説があります。『虫の呼び名事典』より著者イチ押しの説をご紹介します。夏散歩のお供にどうぞ。

     * * *

    ■アブラゼミ(油蝉)
    分類:カメムシ目 セミ科
    成虫の出現期:7~10月
    分布:北海道~九州
    体長:55~63mm

    ■名前の由来
    日本では最も普通のセミだが、世界的には、はねが透明でないセミというのは少数派だ。雑木林の蝉時雨の中では、ミンミンゼミやツクツクボウシが抑揚のある声でマイフレーズを歌い上げるのに対し、ジリジリ…という単調な本種の声は、楽曲の通奏低音のように聞こえる。

    「油」ゼミという名前は、この鳴き声が油で炒め物をしている音に似ているから、という説と、茶褐色のはねが油紙のようであるから、とする説があるが、前者を支持したいと思う。炎天下にこの声を聞いていると、まるで自分がフライパンで炒められているような気がしてくるのだ。

    夏の終りに枯れ枝などに産み込まれた卵は、最初の冬はそのまま卵で越し、翌年から5年にわたる地中生活を経て、7年目の夏に羽化して成虫になる。

    ■羽化
    天敵の目を避けるように、羽化はほとんど夜間に行われる。夕方、地上を歩く幼虫を見つけたら、連れて帰ってカーテンなどに止まらせてみよう。必ずその晩のうちに羽化シーンが見られる。

    ~『虫の呼び名事典』(森上信夫)より抜粋

  • 図書館で偶然手に取り、この本で森上信夫氏を知りました。以来、森上氏の撮るダイナミックな昆虫写真が大好きです。虫の名前の由来についても、諸説あることを示しつつも証拠などを挙げつつ分かりやすく解説してあったのですごく面白かったです。

  • 名前の漢字表記は今まで気に留めていなかったので、かっこいいことが知れてよかった。由来もおもしろい。

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著者プロフィール

1962年、埼玉県生まれ。フリーの昆虫写真家。
昆虫がアイドルだった昆虫少年がカメラを手にし、そのアイドルの“追っかけファン”に転じ、現在に至る。
「伊達者(だてもの)競演――昆虫のおなか」で、1996年に第13回アニマ賞を受賞。
『虫とツーショット』(文一総合出版)、『虫のくる宿』(アリス館)、『虫・むし・オンステージ!』(フレーベル館)、『散歩で見つける 虫の呼び名事典』(世界文化社)、『オオカマキリと同伴出勤――昆虫カメラマン、虫に恋して東奔西走』(築地書館)など著書多数。
埼玉昆虫談話会会員。立教大学卒。

「2022年 『虫のオスとメス、見分けられますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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