厳選ウイスキー&シングルモルト手帖 (知ればもっとおいしい! 食通の常識)
- 世界文化社 (2015年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418153077
作品紹介・あらすじ
日本人の味覚からとらえた、セレクトに役立つ世界のウイスキー&シングルモルトガイド。世界のウイスキー産地の紹介、日本のウイスキー作りの歴史なども盛り込む。ウイスキーカクテルや料理とのマッチング、グラス選びなどの情報も充実。
感想・レビュー・書評
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ウイスキーにハマっていたときに買った本。辞書代わりに本棚においておき、飲む前に読むとさらに美味しく感じる。ネットの時代にわざわざ書籍で買わなくても良かったかな。
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酒なんかただ飲んでいればいいようなものだが、それぞれの世界にはそれぞれの流儀がある。ウイスキーはまず香りをかぎ、味をみて、そして余韻をきく。
そしてそれを一定の流儀のもと描写する。麦芽の甘い香りがなんていうのはいいほうで、梨の香りだとか、チョコレートの風味だとかバターの風味だとか、青リンゴだとかブドウだとかカラメルの味だとか。すべてウイスキー以外の食物が引き合いに出されるのが変だ。なぜウイスキーを描写するのにウイスキー以外のものを参照しなければならないのだ。だからって「ウイスキーの味」と言ったって始まらないのだが。そして所詮は主観なので人によって味の描写はまるで違う。
新書判の本書はまずコンパクトで携行しやすいのが特徴。本書を持ってどこに出かけるのかは不明。バーで本書をみながら注文するのはあまりカッコよくないと思う。
そしてウイスキーの五大産地、ジャパニーズ、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンを網羅し、シングルモルトだけでなく、ブレンデッドも取り上げているのも特徴。畢竟、銘柄は絞られており、ジャパニーズとスコッチに記述が手厚く、あとは扱いを軽くするなどでコンパクトさを保っている。選者3人がそれぞれにコメントを寄せ、フレーバーのチャートはRight / Rich、Smokeless / Smokkyの二軸で示されている。
最初がジャパニーズ・ウイスキーなのもうれしい。サントリーなら山崎に白州、そして響、ニッカなら余市に宮城峡、そして竹鶴。キリンの富士山麓、イチローズ・モルト、マルス、あかしも取り上げている。しかもここだけ英訳付き。いったいどこの外国人が読むというのか、それは不明だ。
しかしやはりスコッチが全体のほぼ半分の紙幅を占め、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンはオマケ程度。後者に至っては「アメリカン&カナディアン」と一緒くただ。
レイアウトはすっきりしていて、代表的なボトルが示された各ページは楽しい。さて、本書を手に……どこに行くんだろうね。 -
読み終わった、というより興味のあるところを斜め読みした、が正しい。
アメリカンウイスキーはこれまでいくつか飲んだことがあるが、スコッチはほとんど飲んだことがない。そのため、ピンと来ない部分も多分にあったが、色々な説明を読むと飲んでみようかなという気持ちになる。
ウイスキーといえば、華やかな甘い香りと木の香り、というイメージだが、スモーキーなもの、ピート香が強いもの、ヨード香がするものなど、かなり癖のあるものも多いというのは聞いている。癖のあるものからうっかり試して、ウイスキーが苦手になるのも嫌だな…と思っていたので手をこまねいていたが、この本を参考にすれば試しやすそうなスコッチにも手を出せるなと思った。 -
5大ウイスキーの色々な銘柄について、基本的には一銘柄一ページを使用して紹介している本。
各銘柄の味を2つの軸(ライトかリッチか、スモーキーかスモーキーでないか)で分類しているので、味のイメージがつかみやすいかと。こういう分類は他の本にはあまり見られないので。 -
2015.8.1 センター