本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784418162376
作品紹介・あらすじ
「呑み鉄」。これは、鉄道の中で、または鉄道で回った旅先でお酒を楽しむこと。鉄道好きで知られる個性派俳優・六角精児のおススメする、新しい「鉄道旅」の楽しみ方です。本書は六角さんが北海道から九州まで、土地土地で味わった美味しいお酒、つまみ、居酒屋での思い出などを語りおろすエッセイ集です。近郊の思い出の場所をめぐる旅コラム、震災被害を受けた路線(福島、熊本)の思い出コラム、鉄道好き芸人・吉川正洋との「呑み鉄」対談付き!
感想・レビュー・書評
-
「呑み鉄」六角さんの鉄道エッセイ本。NHKの「吞み鉄本線・日本旅」のヒットに思いっきり乗っかる形での出版で、こう思うとテレビの影響力というのはまだまだありますね。
中身は、六角さんが日本の地域別に「あの路線が良かった」的なコトを語っていくスタイル。文字起こしなんですかね。軽妙な語り口で分量も軽め、気軽に読めます。
いきなり脱線しますが、六角さんの功績は、ともすれば突き詰めがちな鉄道趣味において、缶ビールを片手に「ゆるさ」を持ち込んでくれたコトだと思います。
列車を見た瞬間に「あれは〇〇系」「日立製」「あの行き先は○○運用で…」みたいな早押し知識自慢に終始する世界は地獄だと思いますので(笑
本著でも、長時間列車に乗っていて飽きませんか?という問いに対して、「飽きてもいいと思うのです。」と答えるくだりは何だか救いがあるなぁと。車内でも忙しく左右の車窓を眺め、設備のディテールを見て、モーター音を聞き…というのも楽しみでやるなら良いですが、リスト消化の気持ちになると苦痛。だったらボーッと好きなコトをして飽きて寝た方が良いですね。
あと、富山のローカル線、城端線を評して「JRならではの大きな鄙び方を感じる」「沿線の街も(略)"街おこし"を放棄したような、いい意味の開き直りを感じた」というのは、ある意味キャッチフレーズとして秀逸。
個人的に昔乗る計画を立てていて、当日特急の遅延で乗り継ぎができずレンタカーに切り替えた苦い過去があるのですが、これを読んで再トライしてみたくなりました。
ここから先は言うだけ野暮ですが、文章のつながりがイマイチ(というか展開が唐突)に感じるところもしばしば。文字起こしの影響ですかね。あと、「足を印す」は「足跡を印す」?主語が自分だと使いづらい気も。。
ファンブックとして良い本だと思います。個人的には、誰かの家を訪ねた時、本棚に本著があったら嬉しくなります(笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトル通り、日本全国の鉄道旅と土地の人々との触れ合いを、御本人の印象通りの朴訥とした文体で語っている。
ちーかま片手にぶらり旅がしたくなる。
[図書館・初読・1月26日読了] -
あの名番組が本になった、もう一度読みたくなる面白い一冊
-
kindle unlimitedに有ったので読みました。六角さんが地方別に乗って良かった路線をエピサードとともに紹介していく内容でしたが、なんか実際に呑み鉄旅のゴールデンタイムに日本酒片手に語っているような感じが良いです。こういう余り計画を立てずに気の向くままに鉄道に乗る旅もやってみたいなぁと思いますが、いざ旅に出るとなると、私は効率的な乗り継ぎ計画を作ってしまうんですよね……
-
磐越西線が、関東・信越の頁にあったのが納得できないけど(苦笑)
いや、新津スタートなら信越に分類しても…まぁ仕方ないかもと思うけど。
長期距離移動だと、なんとなく缶ビール片手にっていいよなぁ。
"ななつ星"や"或る列車"みたいな高級寝台列車は移動手段に使えないけど、寝台列車は復活してほしいなぁ。 -
お酒と鉄道が好きな六角さん。
ぶらり気ままに呑み鉄をしてみたいです。
著者プロフィール
六角精児の作品
本棚登録 :
感想 :
