我が家の内輪話

  • 世界文化社 (2016年4月6日発売)
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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784418165025

作品紹介・あらすじ

日本を代表する知識人でおしどり夫婦と言われてきた作家の三浦朱門、曽野綾子氏の交換エッセイ集。老年期になっても毎夜、会話が絶えないと言うご夫妻のお話からこの本の企画は生まれた。『家庭画報』本誌に2年間連載しまとめたもの。その話題は、日常の食べ物や衣服、睡眠から、老年、友、死……と広がり、避けては通れない「老い」の端正な生き方が生活の断片から綴られている。それは超高齢化社会を迎えた日本の若者からシルバー世代への尊厳ある生き方の示唆に富んでいる。

感想・レビュー・書評

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  • 近所の少し知的なおばあちゃんとおじいちゃんの話を毎日出会うたび交互に聞くような感じ。
    あまり重い話題はない。
    ひとつ、心に残ったのは、
    (概略)現代の老人は良い医者さえいればもっともっと生きられると思ってるが、それは傲慢なことだ。お金さえあれば、快適な老人ホームに入って食事など色々とお世話してもらえる、というのも良くないのではないか。年を取れば年金で遊んで暮らす、というのは人間として間違ってるのではないか。
    人間は死ぬまで、毎日ぼやきながら、自分の餌の心配をして生きるのが良いように私は思っている、と。

  • 今年90歳の三浦朱門氏と85歳の曽野綾子さんの「我が家の内輪話」、2016.4発行です。無駄の効用、学歴、老いとは、生きがい、筆記用具、歩くなど24のテーマについてお二人が語っていらっしゃいます。三浦朱門氏がテーマを決めて書いた原稿を曽野綾子さんの机の上に置き、次に曽野さんが書くという塩梅で進行したそうですw。朱門氏の謹厳実直ぶり、曽野さんのピリッとした感性が伝わってきます。お互いに相手の作品は、終生読んだことがないそうですが、息がぴったり合っています(^-^) 結婚して62年だそうです!

  • 歳を重ねた夫婦の生き方、共鳴するところ多い。

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著者プロフィール

三浦 朱門(みうらしゅもん)
1936年東京生まれ。教職に就くとともに作家活動に入る。1985年4月から翌年8月まで
文化庁長官を務める。99年には産経正論大賞を受賞。同年、文化功労者となり、日本文藝家協会理事長、日本芸術院院長を歴任する。著者に「箱庭」(講談社文芸文庫)、「夫婦口論」(曽野綾子共著・扶桑社)、「不老の精神―魂は衰えない」(青萌堂)、「朱に交われば・・・私の青春交遊録」(マガジンハウス)、「日本の活路―気鋭対論」(渡辺利夫共著・海竜社)など多数。2017年2月没。

「2020年 『新装版 老年の品格』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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