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本 ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784418213207
作品紹介・あらすじ
・ロシア人が教える、ロシア料理レシピ本はこれだけ!
・日本のスーパーで買える食材だけで、本場の味に。
・ボルシチ、ビーフストロガノフ…日本にいながら、ロシアの味を楽しめる。
ロシア・サンクトペテルブルク生まれの
ヴィタリ・ユシュマノフさんが教える、ロシア料理のレシピ集。
ヴィタリさんはバリトン歌手ですが、幼い頃から料理好きで、
大好物の料理やお菓子、おばあちゃんや母から教わった料理、
ソ連時代の国家オフィシャルレシピを
いまの時代にアレンジしたレシピなど、本物の味が作れます。
おなじみのボルシチ、ビーフストロガノフ、ピロシキや
鍋ひとつで作るスープ、クッキーやお菓子など、計44品。
「ロシア料理ってわからない」人も大丈夫。
作り方は、プロセス写真を多用してていねいに説明するので、
はじめてでもいきなり美味しく作れます。
感想・レビュー・書評
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ロシア料理? めずらしいなと思いながら表紙を見るとボルシチ。中をぱらぱらめくると「魚ときのこのリーブニク」というのが載っていてとてもおいしそうに見えた。で、さっそくたったいま作ってみました。
どういう料理かというと、白身魚の切り身をすり身にして、たまねぎ、にんじん、エリンギなどのきのこ、パン、卵を混ぜ、オーブンで焼いたもの。簡単に言うと、ハンバーグのネタを肉の代わりに白身魚にして野菜多め、という感じです。味付けは塩だけ。けっこう旨くできました。みじん切りやすり身にするのもスピードカッターでやったので簡単でした。
著者のヴィタリ・ユシュマノフさんはサンプトペテルブルグ生まれのバリトン歌手で、2015年に来日して各地で歌を届けている、というイケメン男子。子供のころから料理好きということです。
ロシア料理の歴史なども書いてありました。
寒いロシアでは基本がストーブでの煮込み料理。ストーブの上に人の寝るスペースもあったそうです。主食はパンとスープ、そばの実で、肉や乳製品はあまり食べなかったといいます。サワークリームヤカッテージチーズは作ったが生クリームやバターが入ってきたのは15~16世紀だといいます。またそのころカザフ・ハン国を併合したりして、アジア系の料理、羊や骨のブイヨンなどを取り入れるようになった。また貴族と平民の食事格差が広がる。また17世紀後半、貴族の食事には後にロシアのトラディショナルになる公社とレモンが取り入れられたといいます。
20世紀になると、革命、世界大戦、などの影響で国民の幸福感のレベルが下がったため、ロシア料理は簡素化された、とあります。・・生活が厳しかったので、ということなのでしょうか。
基本は、弱火でじっくり、穀物を使った料理が多い、漬物や缶詰なども賢く使う、ハーブやスパイスは欠かせない、だそうです。
2021.12.15初版第1刷 図書館 -
説明がわかりやすく見やすい。ヴィタリーさん、本業は歌手なのだが、お料理についても本職並みなのが凄い。(既にYoutubeでお料理のお手並みは拝見済みだけれど、私の場合活字人間のためかYoutubeよりも本で読む方が理解しやすく、本という形で出していただいたのは大変ありがたい。)
在庫整理で冷凍ほうれん草とミックスベジタブルが発掘されたので、まずP65「ほうれん草のスープ」を作ってみたが、予想以上に美味しかった。玉ねぎ、じゃがいも、塩、胡椒、レモン水、ローリエ、パセリ、ゆで卵はレシピ通り、在庫整理の冷凍ほうれん草にミックスベジタブル、それにディルを加えて優しい味わいのスープに。ただ、最後に「蓋をして15分ほど休ませる」とあって時間は余裕もって作ろう。
というわけで、所要時間が記載されているともっとよいだろう。
かつてヤンの小屋でまり子さんにご馳走していただいたポジャルスキーカツレツもP83に「パジャールスキエ・メンチカツ」として載っているので近いうちに試したい。
P4~P6のロシア料理史も興味深く読ませる。 -
ウクライナ史の本を読み、もう少し東欧の文化的な様相や人々の生活について知りたいと思い、手に取りました。地域一帯のレシピだけでなく、料理にまつわる歴史や、各レシピに楽しい解説もついていて読むだけでも楽しめる素敵な本でした。
レシピは日本でも手に入りやすく、シンプルな材料で簡単に作れるものがほとんどです。素材のお出しを活かした低塩、低脂質、ビタミンたっぷりの優しげな味わいのお料理ばかりで、私の勝手に抱いていたロシアのイメージとはずいぶん違っていて驚きました(もっと味は濃いめ、しっかりした味かと…)。この料理を食べていながら平均寿命が日本人より短めなのがどうも解せませんが。
にんじんを使うレシピも多くてビタミンA対策のレシピのバリエーションを増やすことができたのも良かったです。 -
とても魅力的な歌手であるヴィタリ・ユシュマノフさんのレシピ本。クラシック楽曲のみならず日本の唱歌も歌っておられます。本書で氏に出会われた方にぜひ音楽も聞いてみて欲しい。
サワークリームが自宅で作れるとは驚き。
合間に挟まれる読みものもとても充実していて、ロシアだけでなくロシア語圏の文化を垣間見れます。