茶と日本人 二つの茶文化とこの国のかたち (基礎から身につく「大人の教養」)
- 世界文化社 (2022年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784418223046
作品紹介・あらすじ
「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論
●本書は、外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、
その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論です。
●全編を通じて繰り返されるキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。
最初に中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴であり、
まさに「異国ぶり」そのものでした。やがて日本人の
アイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立しますが、
その後ふたたびグローバリズムとしての「文人茶」が登場します。
●今日に至るまで「国ぶり」と「異国ぶり」は日本人の思考法の二大潮流であり、
そのせめぎ合いこそが日本人を形づくっているとさえ言えます。
本書は、先進文化の受容と相克を経て独自の文化を醸成させてきた、
この国の人々の心の物語でもあります。
感想・レビュー・書評
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日本文化における茶とは何かということを、煎茶道とも違う文人茶の第一人者が、茶の湯と茶道もよく理解したうえで説明書する。
軸になるのは国ぶりと異国ぶり。元々外来の植物である茶がいかに国ぶりの文化になったかとか、異国ぶりへの憧れから始まったかとか。
それと文人茶は自娯の茶ということで、相手が必要で家元のコピー品を量産することに主眼がある茶の湯とは別とか、そういった読み解き方も大変面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平安時代、茶園が宮中にあって、それは薬部が管理していた。行成の『権記』に記述があるらしい。
宮中で行われた仏事のあと、茶を配ったらしいが、それはいまの薄茶の儀式と似ていたのではないかと言う見解だった。
お茶と言うものは一般には手に入りにくかったはずだが、厚朴となにかを混ぜた薬草茶があったらしい。
それから和風の「抹茶」系統の儀式と、
中国風の「煎茶」茶会の儀式の比較があって、興味深かった。
