宝石のひみつ図鑑 地球のキセキ、大研究!

  • 世界文化社 (2022年4月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784418228188

作品紹介・あらすじ

・宝石のひみつが、写真とイラスト図解でわかる本。
 誕生や結晶、輝きのひみつ、歴史など、学びに役立つ子ども向け学習図鑑。
・圧倒的に美しい宝石写真、色引き図鑑なので分かりやすい。
・監修者は、斯界の第一人者である宮脇律郎先生
 (国立科学博物館 地学研究部部長、日本鉱物科学会会長)。

※特別展「宝石」開催 国立科学博物館(2/19~6/19)、名古屋市科学館(7~9月)

キラキラした宝石の、誕生や結晶、耀きのひみつ・ふしぎには、
地球科学から物理、歴史文化まで、幅広い内容を含まれています。
お子様の興味に合わせて、読み進めることができ、
「科学する力」「探求する力」が身につく、男女問わず、親子で楽しめる図鑑です。

感想・レビュー・書評

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  • 〇写真がいい。大きく分かりやすい。磨いたものと、原石を並べているものもある。
    〇成分や産地、特徴、お手入れ方法、見分け方、語源、有名なネームドジュエルなど。
    〇宝石フォトクイズが楽しい。野菜や果物、花などのに同系色の宝石を置いて、宝石の名前を当てる。映えてる。
    〇宝石学の本だ。特に第2章からが俄然おもしろい

    ◎宝石ってなんだろう?
     地球が自然の力で生み出した美しくじょうぶで見て楽しめる大きさがあり、多くの人が求める数が限られたもの

    第1章 色引き宝石図鑑
    1:赤の宝石
     クロムという成分が赤色を引き出している
     ルビー、アレキサンドライト、ガーネットなど

    2:黄・オレンジの宝石
     トパーズ、シトリンなど
     シトリンの黄色は鉄によるもの

    3:緑の宝石
     エメラルド、ペリドットなど
     エメラルドはインクリュージョンを含むものが多い
     翡翠で作った「翠玉白菜」故宮博物館

    4:青の宝石
     サファイア、アクアマリンなど
     サファイアは過熱すると鮮やかな青に

    5:紫・ピンクの宝石
     ローズクォーツ、アメシストなど

    6:無色・白・黒の宝石
     ダイヤモンド、パールなど
     ダイヤモンドの原石に入った光は、内部で反射を繰り返す
     アンカット・ダイヤモンド
     生物由来の宝石

    7:ふしぎな光の宝石
     オパール、キャッツアイなど
     どれもあやしく魅力的だ!

    第2章 宝石のひみつ
    1:誕生のひみつ
     ・宝石はどこで生まれるのか
      地下とても深い場所、深い場所
      地下の浅い場所、地表
     ・宝石を生み出す地球の力
      マントルなど地球の営みの中で鉱物が生まれる
      岩石のサイクル、熱と圧力
     ・宝石の集まるところ「鉱床」
      穴を掘って見つかる…一次鉱床
      水や風の力で宝石が削れ集まった宝石だまり…二次鉱床
      風化・浸食・運搬・堆積

     ※宝石は地球のひみつを知っている
      太古の地球の姿、地球の内部

    2:結晶のひみつ
    ・宝石の原石を観察しよう
     天然の結晶 
      結晶…原子が結びついて規則的に並んだもの
      ダイヤモンド…正八面体、トライゴン
     ・宝石は何でできているの
      地球の成分 
      地殻の成分で出来ている
       元素鉱物、酸化物鉱物、硫化物鉱物、ハロゲン化物鉱物、硫酸塩鉱物、炭酸塩鉱物、ケイ酸鉱物・ケイ酸塩鉱物
     ・宝石の結晶はどうやってできる?
      同じ成分でも結晶構造が違うと
      違う成分でも結晶構造が同じだと

    3:色のひみつ
     ・色が見える仕組みとは?
       光の三原色
     ・色の元となるものは?
      銅や鉄、クロムやチタンなど色の元になる元素と量と組み合わせ
     ・宝石の色が変わる?※光の種類
      太陽光と白熱光など
     ・目にみえない光で光る。※紫外線蛍光性
     ・宝石の色が変わる?※結晶の向き
      観察する方向で色が変わる宝石…多色性
      アイオライトなど
      カットが引き出す多色性
     ・宝石の色が変わる?※加熱処理

    4:輝きのひみつ
     ・宝石を観察しよう
     ・宝石の輝きと光について考えよう!
      表面の質感と透明度
      カットされた宝石の各部の名称
       フェイスアップ(上から見たところ)
        ファセット:宝石につけられた面
        テーブル:中心の最も大きいファセット
       プロファイル(横から見たところ)
        パビリオンカット…クラウン・ガードル・パビリオン・キュレット
        カボションカット…トップ・ボトム
       良いカットって、どんなカット?
     ・宝石のカットの種類を見てみよう!
      スタイル…原石の状態によって決める
      シェイプ…フェイスアップの輪郭を選ぶ
      ファセットの配置、面のつけ方、仕上げ
     ・宝石はどのように仕上げられるか
      機械化は進んでいるが、多くは手作業
     ※ラウンドブリリアンカットを描いてみよう
     ※宝石の「丈夫さ」とは?
      キズつきにくさ〈モース硬度〉
      壊れにくさ〈GIA 〉 
        
    5:名前のひみつ
     ・見た目が語源
     ・言葉・地名・人名が語源
     ・宝石の名前?鉱物の名前?
      違う
      鉱物名コランダム→ルビー、サファイア
      鉱物名ベリル→エメラルド、アクアマリン
      同じ
      ダイヤモンド、トパーズ、トルマリン
     ・宝石和名

    6:歴史のひみつ
     ・世界地図で見る宝石の歴史
      文字の記録よりも人間との付き合いが古い
      世界の人々の交流を教えてくれる
      シルクロード、大航海時代
      ジャン=バブティスト・タヴェルニエ
       アジアを旅し、フランス王宮に多くの宝石を持ち帰った
     ・宝石で辿るジュエリーの歴史
      日本・縄文時代…翡翠・勾玉
      古代エジプト…スカラベを模したジュエリー、金細工
      …など、時代や権力、流行、技術などにより、様々なジュエリーが生まれた

    7:価値のひみつ
     ・宝石としての価値を持つには? 
      宝石の価値、需要と供給
     ・宝石の旅_世代をこえて受け継がれる
     ・本物の宝石ってなに?
      鑑別…宝石の種類を特定する
      鑑定…良し悪し、本物か偽物か
      査定…等級や金額、価値、評価を定める
     ※熱処理サファイア
     ※宝石は自然が作り出すもの
     ※誕生石

    付録
     ・元素周期表で宝石の成分を調べる
     ・宝石が見られる世界の博物館・美術館
      GIA Gemkids
     ・クオリティスケール

    ◎「ひみつ」を手にとってくれた君へ
     「ひみつ」のカギを手に入れたら、「ひみつ」の扉をもっと開けていこう

  • (放送原稿から)
    今までにも、文庫サイズながら鉱物の写真がきれいな「ときめく鉱物図鑑」や、
    宝石や結晶の作り方や魅せ方、飾り方までわかる「鉱物レシピ」という、おすすめの本があったのですが、
    今回の『宝石のひみつ図鑑』はさらにおすすめです。
    ぱっとページを開いたときの、美しさ!色別に並べられた宝石がほんとにきれい。キレイなだけでなく、
    宝石がどうやって地球から生み出されているのか、と宝石の成分、たとえば
    なぜ、宝石の色がそう見えるのか、宝石の名前のひみつ、ジュエリーとしての歴史やエピソードなど
    わかりやすく盛りだくさんな内容で、そう!宝石の本としてこんな本がみたかった!という感じの本になっています。

  • 良かった
    写真がきれい

  • 宝石に特化&宝石にまつわるあれこれの話が網羅されていて、読んでいて面白かったです。
    どうやって宝石ができるのか、とか、世界のお宝、とか、地学の知識、元素記号に漢字クイズまで!ルビはすべての字にふられていないので、1人読みは5年生〜?読んで内容理解するには中学生とか…でも、写真がきれいなので低学年も借りる1冊。

  • 宝石の種類からどうやってできるか成り立ちまで。見てるだけでもキレイ!

  • テーマ展示「石・宝石」

  • 写真がキレイだから目で楽しみたい子も楽しめるし、図鑑としても楽しめるので図鑑好きな子も楽しめた。

  • 予想より情報量が多い。需要と供給の説明までしてあるとは思わなかった。
    子どもが読者の場合、一度では咀嚼しきれないように思う。
    継続的に興味を持っている子が繰り返し読むならよいと思う。ライトな興味の子どもに見せるのなら内容を選んで部分的に使うほうがよい。
    あと、宝石の文脈で経済を説明するのが適切かどうかという点は判断が分かれるように思う。地学と化学までで止めた方が子どもは混乱しないのでは。

  • [図書館]
    読了:2022/8/19
    諏訪恭一さんの著作の内容を小中学生向けに文章だけ書き直した感じ。「合成ダイヤモンドに価値はありません」みたいな言い回しまで同じでちょっと笑った。子どもまでその商業主義的な価値観に染めようとしないでくれよ、と思った。

  • 子供向けとは思えないクオリティ。
    最近の石マーケットには小学生も彷徨いている。
    恐るべし。

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著者プロフィール

慶応義塾大学法学部卒業。東京三菱銀行(当時)、ティファニー ジャパンを経て、フリーランスで宝石関連文書の翻訳に従事。現在、諏訪貿易株式会社勤務。家業ゆえ幼いころより宝石に親しみを持って育つ。アメリカのGIA(米国宝石学協会)本校にてエクステンションクラスを受講し、宝石鑑別士(G.G.)資格を取得。

「2022年 『宝石のひみつ図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

諏訪久子の作品

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