脳と音楽 (基礎から身につく「大人の教養」)

  • 世界文化社 (2024年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784418232161

作品紹介・あらすじ

気鋭の脳科学者が挑む「音楽とは何か?」。知的刺激に満ちた音楽理論書

・脳科学者が音楽のしくみ・存在意義を科学的に掘り下げる
・音楽家・音大生他、音楽を愛する全ての人に
・「音階/音律の成り立ちに関して、本書がもっとも理にかなって分かりやすい」(ピアニスト・角野隼斗氏推薦)

「音楽の仕組みや存在意義に根本から科学的にアプローチした本書は、多くの演奏家にとっても気づきの多い内容だと思う。音階/音律の成り立ちに関して沢山本を読んだが、本書がもっとも理にかなって分かりやすい。脳科学的な「緊張と弛緩」の話は、全ての時間芸術において成り立つと思う」(ピアニスト角野隼斗氏推薦文より)。 脳科学者が挑む、音楽とは何か?耳の構造から音を読み解き、なぜドレミ音階なのかを経て、音楽の誕生を考察。物理学、心理学、脳科学的視点から重層的に「音楽」を探求する流れは、知的刺激に満ちて感動的。

感想・レビュー・書評

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  • 小さい頃にピアノを弾いて、この音は悲しいとか、楽しい感じみたいな感情を味わった記憶がある。それ自体はテレビか何かで既に刷り込まれた映像と音のリンクを再現させただけかも知れないが、音楽には人間の感情を揺さぶる力があり、それが先天的なものなのかが気になっていた。本書が、脳と音楽の関係性を語ってくれると期待して読み始める。

    正直、「面白いと思う内容」と「難しくてついていけない」という部分がある。面白いのは脳と音楽の関連性や音楽そのものの多様性について。難しいのは音楽理論の話。音楽については、ジョンケージの無音とかスティーブライヒとかハイドンの「びっくり交響曲」とか。本書にQRコードがついているので、そこからYouTubeを開いて実際に音楽を聞きながら楽しめる。

    ライヒは現代音楽のジャンルのひとつであるミニマル・ミュージックの代表として、「繰り返しと変化」の解説てま紹介される。『十八人の音楽家のための音楽』という曲だが、私もよく好きで聞いていた。そこからYouTubeでザッピングしてMatthew Herbertを思い出す。どれも懐かしい。

    そう、この懐かしさが何だったか。いつもながら、本とスマホを行き来する。残念ながら、音の記憶について詳しく述べられてはいない。だからこれが映像と関連づいて記憶されるから音楽に悲しさや楽しさが宿るのか、生まれつきのものかは分からない。ただ、経験的に赤ちゃんを見れば、そうした喜怒哀楽は生まれつき音楽に宿るという気もする。この点は本書でも触れられるが、音楽ではなく、音として捉えた場合、その大きさや重なり、波、リズムで快感や不快感を与える作用がある。

    ー 感覚的不協和は、個々の音の知覚が原因の比較的単純な感覚ですが、文脈的不協和は、音と音の関係をどう捉えるかという脳による解釈がからむ、複雑で奥深い感覚です。そのため、文脈的不協和には、時代や文化や個人の音楽経験の違いによって感じ方に個人差が生まれます。

    言葉は時に記憶から忘却されるが、音楽はいつまでも身体が覚えていて、思い出のインデックスになっている。今でもYouTubeで漁ってしまう時があり、最近は読書の妨げになるため、聞かない事も増えた。昔は聞きながら勉強もできたのだが。まだまだ、興味は尽きない。

  • よく、音は音波で、周波数が高くなると音高も高くなって、周波数の整数比がどうこうとか、そういう類の音楽理論書をかなり読んできたけど、でも本書が言うようにたしかに、でもけっきょく人間がどうそれを感受するかどうかが重要なんじゃないの?

    本書は脳科学の観点から音楽の認知を論じた本だ。
    物理的な音波にも還元できる音楽と、人間の脳が認知する音楽。その相関関係を探ったスリリングな書。

    なんと耳の構造から、ドレミファソラシドや、ダイアトニックコードができあがっていくプロセスを説き起こす。
    そのくだりにもっとも興奮した。おそらくここが本書のハイライトだろう。

    その後、脳科学の観点から音楽史をたどりなおす。
    クロード・シャノンの情報理論からすると、情報は確率がレアであるほど情報量が多い。つまり、脳にとっては驚きが大きい。こうした観点からたどる音楽史がすごぶる面白かった。

    言語は翻訳できるが、音楽は翻訳できないというレヴィ・ストロースの指摘にも膝を打った。

  • 音楽と脳に関する本のうち、比較的一般向けのものをいつか読みたいと思って、この本を書店で繰り返しチェックはしていたが、今回やっと手に取って読むことにした。音楽理論というか、そういうものを分かりやすく解説してくれて、そして後半にいくにしたがって脳機能との関連を解説してくれる。随所に、関連した音楽サンプル(YouTube動画)へのアクセスQRコードを、譜面等と合わせて示してくれているため、筆者が説明したい内容が具体的に伝わってくるのが、大変役に立った。他にも「音楽と脳」に関連した本を読みたいと思っているので、ここから手を広げていきたい。

  • 全章とっても面白い。めちゃくちゃ分かりやすい。
    特に、"旋律→和音→不協和音の登場"の流れを知ると、現代クラシックの理解できない複雑さもいずれ耳慣れて楽しめるようになるんだと思えて、未来にワクワクする。より音楽が好きになった。

  • 大雑把にまとめれば、これまでの音楽理論で言われてきたことを、心理学や脳科学によって説明し直した本なのだが、その射程がすごい。
    最終的に、音楽とは何かを考えようとしているのだ。

    まず音とは空気の振動ではなく、人の耳に入って脳に知覚された感覚のことだということから話が始まる。
    音の説明として、音波の形や振幅などを取り上げていくものはこれまでにもいくつかの本で目にしていたが、本書ではその音波の振動が耳の中で処理され、電気信号となって脳に伝わっていくかが説明されていく。

    脳科学的な説明が加わることで、経験的に知られていることの理由がわかっていくことが面白い。
    例えば、一オクターブ離れた音が同じ音と認識される(オクターブ等価性)ことの理由は、耳の蝸牛にある組織であり、音波の振動を感じて神経伝達物質を放出する基底膜の反応から説明できるらしい。
    神経細胞の集合の発火パターンが、整数倍の関係にある周波数同士で似ているからだそうだ。
    また、臨界帯域(一つの周波数に対して振動する基底膜の範囲を周波数に換算して表現したもの)の幅が、音の分離や、全音の決め方に関わっているとか。
    さらに、臨界帯域は低音部で広く、高音部で狭いため、ピアノ上で同じ一オクターブ離れた音程でも、高音域ほど変化の幅が大きく聞こえることにもつながるとも。

    こうして全音が規定されると、今度は音階がどう生まれるのかが、今度は聴覚心理学を用いて説明される。
    一オクターブの中をどう区切るか。
    筆者は三つの前提を作り、その三つの塩梅のいいところで現在の7音から成る全音階ができた、と説明する。
    前提1 旋律のために広い音程を避ける
    前提2 和音のために協和的な音程を優先する
    前提3 音楽を複雑化できるよう、音階数を増やす
    このあたりになると、ややどうかな?と思う部分もある。
    自分も詳しくは知らないが、アラビア音楽などは全音の四分の一の音程を持つと聞いたことがある。
    電子楽器(キーボード)でも、四分の一の音程が出るとも。
    和声をあまり重視しないのか何なのか。
    自分でも機会があったら調べてみたい。

    そのあとは和声や楽式論を情報学から説明していく。
    緊張と緩和の話に、クロード・シャノンの情報量(起こる確率の低いものほど情報量が多い)の考え方を持ち込んで説明する。
    一つの音階の中でこの音、この和音が来るのは起こりにくいから緊張につながる、などと説明されることとなる。
    繰り返しが緩和につながるなどというのも、経験から考えてもわかりやすい。
    このあたりから俄然読みやすくなっていく。

    最後に脳科学の話がまた帰ってくる。
    音楽を表現したり、聞いたりするための特定の部位(音楽野)はない、という話だった。
    むしろ驚いたのは部位が限定される言語野の方を特殊だと考えるべきだということ。

    そうそう、「音楽とは何か」という問いには、筆者は言語との対照によって答えていた。
    単語とモチーフ、統語と旋律、韻律など、言語と音楽には類比できる要素があるが、両者の大きな違いとは翻訳可能性だ、という結論。
    おお、そういう方向へ行くのね。

    驚くほど多領域の議論を参照しながらまとめあげていくのが見事だった。
    いろいろ勉強になった一冊だった。
    理系の人ならもっと、すっと読み進められるのかも。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/490166

  • 「音と音波は異なる」との指摘は目から鱗を落とすのに十分だ。要は五感情報を「物語に書き換える」のが脳という装置の役割なのだ。つまり妄想(笑)。
    https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2025/07/26/224959

  • 難しかった。でも、とても面白かった。
    音階の成り立ち、耳の構造、神経→脳の構造、音楽と言語の違いなど、あらゆる角度から音と音楽を切り刻んで解説されていた。
    正直言って各章の後半はどれも難しく、理解できなかった。しかし、次の章の冒頭になれば、また簡単な解説から始まるので、なんとか読めたという感じ。しばらく時間をおいてから、また挑戦したいと思う。

  • 大人の教養シリーズ。
    音は空気の振動そのものではなく、それが脳に届いて感覚として感じるもの。
    その一連のプロセスや音の集合である音楽を解説してある。途中の音から音階、楽理以降は難しい。

  • 音楽の不思議はだれもか思っていることなんじゃないかと思うけれども、

    こんなに解像度を上げて考えたことは無かったので、とても新鮮でした。

    ピアノを最近独学的に始めて、楽譜とか音楽の理論は全く知らない中で生きてきた。

    誰もが毎日触れるような、みんなにとってこんなに身近なものなのに、

    四則計算や言語と違って、みんなが共通に学ぶ基礎知識基盤はそこまで固くなく、

    音楽の授業会ったけど結局歌って、リコーダー吹いたぐらいしか覚えていない。

    つまり、音楽は、なにげなく、感覚で触れてきた。

    かといって、この本にあるように、

    音楽理論が、科学の法則のように存在するわけではなく、

    慣習法のようなもの、だと理解した。

    「どのように音を使うとどのような音楽的な意味を持つか、という音と音楽を結ぶ基本原則をまとめたもの」。

    で、音楽を作る、音とは何か、についてから始まる。

    音は物理現象ではなく脳で生じる感覚、とのことで、

    音の感覚の3要素が、大きさ、高さ、音色(大きさと高さ以外!)

    耳の物理構造と音の高さとかについての情報需要の話もおもしろかったなー。場所符号化、と時間的符号化。

    音階の性質、つまりキャラみたいなものだという話も。 

    ドは主音キャラ(トニック)

    ソは属音キャラ

    シは導音キャラ

    ファは下属音キャラ(サブドミナント)

    レミラは脇役キャラ

    非音階音 臨時キャラ 強い変化で明確な不安定を一瞬引き起こす

    転調や移調で主音を変えると、すべての音高の機能がシフトする。

    で、音名CDE…と音階ドレミ…の言い方の違いについては、

    CDE:カレンダーの日付のようなもので、絶対的。

    ドレミ:今日、明日、のように、主音を基準とした音高、つまり相対的。

    ハ長調のドはC、ヘ長調のドはF

    音の生まれる順番、について考えたことは無かった!

    ド、ファ・ソ、シ・レ、ミ・ラ…. とか?音に命を吹き込むような。

    そもそもなんで7つの全音が生まれたのか、それについては合意された理論がない中、筆者の考えも紹介されていた。

    3条件(旋律のために広い音域を避ける、和音のために協和的な音程を優先する、音楽の複雑性への欲求のために音階音の数を増やす)を満たす過程で、

    調性音楽に適している、という条件でドレミファソラシドが選ばれた!?

    協和と不協和、和音、オクターブ等価性とかは、

    少し難しかった。

    実際あまり自身で音楽を、和音を、意識して音を奏でたり楽譜を見たり音楽を聴いたことがないので。



    繰り返しと変化で織りなされる音楽を通して私たちが行っていることは、

    適度な情報量で適度な緊張を生み、適度な緊張の後に弛緩に戻ることで心地よさをを感じること。

    音の強弱(ダイナミクス)、リズム、テンポで脳への物理的な刺激量を増減する。

    ピッチ(音高)の変化-基音から離れると、緊張が高まる傾向。

    旋律(メロディー)…これは複雑。 

    楽曲を組み立てる旋律や和音などが織りなす構造のあり方(テクスチャー)があり、

    その中でも協和や不協和を感じる。

    音が縦に重なった和声的音程の響きの不協和を、感覚的不協和、

    音と音の時間的な前後関係から感じられる不協和を、文脈的不協和、

    があるらしい。

    音楽に限らず、

    動物の脳の目的は、感覚入力の予測しにくさ(驚き)を最小化するように脳の内部モデルと行動を最適化し続ける、という自由エネルギー原理(カール・フリストン)があって、

    音楽で適度な緊張が肝要なのは、内部モデルの修正に成功する程度であるから、と解される。

    著者が全体を通して強調する音楽の機能ー心を動かす。

    アリストクセノスは、

    ピタゴラスのように数字だけ見るのはもっとも珍妙にして減少に反した理論。音波ではなく、心の働きである音にこそ注目すべき、と説いたという。

    音楽とは何か、を明確に定義することは難しいけれど、

    音を介して聴衆の心を動かす、ことが音楽の本質であること、

    だから、

    _拍や音階があるかどうかという手段より、これらの音の集まりが緊張や弛緩の心の動きを起こす情報を伝えているかどうか、ということこそが問題 

    とのこと。

    音楽は、私たちの表現の可能性でもあるのかなー。

    意味と言葉を切り離せる、翻訳もできる言語と違って、

    音と音楽は切り離せない。

    音楽をする際の脳の使い方も、人によってそれぞれで、

    音楽を通して脳の動きを豊かにできることもあるのだろうと思ったり、

    まあそんなことはそこまで細かく知らなくとも、

    不思議とみんなが楽しめるのが音楽の良さなのかもなー。

  • 脳から見た「音楽とは何か?」を筋道立てて考察しており面白いですが、結論は「よく分からない」そうです (*^▽^*)

    ・物理事象(音波)⇒聴覚(音)⇒認知(音階/音律)⇒情動(音楽)という流れで、脳科学/物理学/心理学/音楽理論など様々な観点で考察しています。程よい内容のバランスと深さで、専門知識無しでも素直に読めました
    ・聴覚(音の高さ、大きさ、音色をどう感じるか?)は、耳の仕組みから論理的に説明が付くそうです。認知は、聴覚の仕組みと音の認知に関する経験則(音楽理論等)/実験結果から、ドレミのような音階/音律がどのように成り立ってきたのか=十分条件は説明できるようですが、論理的=必要条件の説明には至っておらず、情動としての「音楽」は、殆どわかっていないとのこと
    ・特に分からないのが、「言語」と何が違うのか?のようです。物理事象⇒聴覚⇒認知⇒情動というプロセスは同様なのに、脳は「言語」と「音楽」を識別できる、かつ、言語は翻訳できる(異なる言語=異なる音の組み合わせでも同じ意味を伝えられる)のに対して、音楽は翻訳できない(音の組み合わせが異なると違う曲になる)というのが興味をそそられます

  • 2025.2.13 朝日新聞広告欄より

  • 13. 音は、聞こえの感覚です。物理現象としての音波が動物によって感知されたときに脳で生じる感覚が、音。つまり、音はあくまでも主観的な感覚のことを指す

    18. 音の個人的で主観的な感覚を、なんとか言葉で表現して共有するために、我々は音の感覚を、大きさ・高さ・音色の三つの要素に分けて表現します

    20. つまり、音色とは、我々が音に感じる豊かで幅広い感覚のうち、大きさと高さでは表せない部分を、丸ごとひっくるめた残りの全てを指す言葉として定義されています

    21. 音の大きさ(ラウドネス)は、音波の持つエネルギーという物理量に対する感覚。音波のエネルギーとは、音波に何かにぶつかった時にそれを動かす能力のこと

    22. 耳に痛みを感じるような大きな音でさえ、気圧変動の大きさは大気圧のたった0.0002倍です。そして、ヒトはさらにこの1000万分の一という小さな気圧変動まで聞こえます

    24. デシベル(dB)これはヒトがギリギリ聞こえるかどうかという大きさの気圧変動を0dBとして、この基準の何倍かを対数で表したもの

    24. 音の高さ(ピッチ)とは、音波の振動の速さに対する感覚です。振動の速さを表す物理量は、周波数です

    24. ヘルツ(Hz)圧縮と膨張のサイクルがどのくらい高速で起こるかを1秒あたりの回転で表したのが周波数でその単位

    25. ヒトはだいたい20Hzから20000Hzまでの範囲の音波を音として感じると言われます

    26. 振動のクセ、すなわち波形が違います。すると我々は、これらの音波とな違う種類の音として感じます。この違って聞こえる感じこそが、音色です。音色とは、脳が音波の波形(振動のクセ)を感じ取ることで生まれる感覚です

    35. 絶対音感は「音高を感じる」能力ではなく、(基準音を与えられなくても)感じた音高の「音名がわかる」
    能力だからです

    44. 物理現象としての音波をとらえて、感覚としての音に変換するのが「耳」です


    46. 音波が原因となって脳の神経細胞が活動することで、音の感覚が生じます

    47. 耳は音波の波形を、神経細胞の電気活動の空間的あるいは時間的なパターンに符号化(コーディング)して脳に伝えるからです

    47. 脳は、音波そのものではなく、「音波を代表する神経活動」を介して音や音楽を感じます

    57. 老化で高い音が聞こえにくくなるのは、高い周波数の振動に反応する有毛細胞が死んでしまうからだと言われています

    68. 半音(短二度)とは、粗さ(不協和)が最大になる音程です

    71. 音楽における「実質的な音高と音高の間隔」は、低音では広く、高音では狭いのです

    74. いったいどのような時に、二つの複合音の干渉が少なく、協和的になるのでしょうか。
    それは、それぞれの複合音の倍音の振動の山がたまたまぴったり重なるか(つまり、同じ周波数なのでうなりも粗さも生じないか)、互いに干渉しないくらい十分に離れている時です

    82. 脳がそこに音階の存在を感じ取れば、それはただちに音楽として浮き立ち、それ以外の音とは明確に違って聞こえます。なぜなら、音階は自然界には存在しない人工的なものだからです

    84. 「ウェーバーの法則」。「丁度可知差異は基準の物理量に対する比率で決まる」。つまり、脳は、重さの変化の絶対量ではなく、変化の割合を感じます

    93. 「ウェーバー・フェヒナーの法則」。感覚量Sは、物理量Iの対数に比例する

    95. 音楽では、1オクターブ上がるごとに周波数が2倍になる

    115. 全音階(ダイアトニック・スケール)。1オクターブ。全音5つと半音2つに区切り、かつ、半音どうしがなるべく離れるような分割方式で作れる音階は全部で7種類うり、それらの総称

    140. アイオニアン→ドレミファソラシの旋法
    主音(完全一度)に対して、属音(完全五度)、下属音(完全四度)、導音(長七度)の全てを備えるのはアイオニアンのみ

  • 人間にとって音楽とは何なのか?
    かなり興味深い内容で面白かったです。

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