50歳。はじまりの音しか聞こえない 青木さやかの「反省道」

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  • 世界文化ブックス (2023年9月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784418235001

作品紹介・あらすじ

話題作『母』の刊行から2年。
50歳になった青木さやかが、等身大の自分を
率直に綴った書き下ろしエッセイ集。

団塊ジュニアとして生まれ、
競争が当たり前と思って生きてきたけれど、もう50歳。
おばさんタレントの居場所について。
バツイチ、シングルマザー、50歳目前での失恋と失意の日々。
癌サバイバーで、パニック症も抱えているけれど、
「反省道」を自分に課して、
「はじまりの音しか聞こえない」!と言おう。

感想・レビュー・書評

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  • くっ、あのキレキャラの青木さやかが。ウケる。
    ダメすぎて、ウケる。
    いやいや、でも。私には共感しかない。
    「反省道」というタイトルどおり、ダメなところをさらけ出しているエッセイ。

    『母が嫌いだったわたしが母になった』を図書館で予約するタイミングで、なんとなくこれも、と思って2冊まとめて予約したら、2冊まとめて届いてしまった。返却期限がかなり厳しい図書館なので、連続で読んだ。
    本書を先に読んでいたら「え、こんなダメでもやっていけるんだ!私なんて全然!超マトモ!」と思ったかもしれない。しかし、だ。『母が〜』のほうですっかり「青木さやか」から「さやかさん」になってしまった私としては、全然ヒトゴトだと思えない。

    知人結婚式の披露宴で、スピーチの感想を隣の席のビビる大木に言いまくっていたら、「なんで人の祝辞、評価してんの?」と言われ、帰りのエレベーターが「速い」と言うと「エレベーターまで評価するんだ!」と言われた件。

    やってるやってる。
    私も!!
    それ、評価してるっていうのか!
    考えてるみれば、何様!?な話だ。

    鈴木秀子シスターとも知り合いとか、すごすぎる。うらやましい!と思ったけど、私が思い浮かべたシスターは渡辺和子だった。シスター違い。いやしかし、私も銀座のママや、尊敬できる年上の知り合いが欲しい。

    年下と話すのが苦手だとか、遅刻しがちだとか、やましたひでこの断捨離の話とか、オトコを選ぶ目がないとか、おカネの話とか、もうなんだか読んでて「わたしのこと言ってる!?」みたいに耳が痛い。
    私はギャンブルしたことはないけど、おカネをいくら使ったかわからない、というのは日々思い当たる。
    思えば、結婚してからそうなった。マトモな人なら、結婚して子どもができたらおカネのことをちゃんと考えるのだろうけど、入ってくる収入が自分の他にもう1つある、ということは自分の稼ぎは自由に使える!と思っているところがあることに気付いた。マズイ。

    今回の本は、子育てよりもご自身の恋愛話が多い。
    それも直近の恋愛。50歳で、そエ恋愛ネルギーがあるのがスゴイ。

    50歳にして、エッセイストの肩書が追加されるっていう件も、スゴイ。
    私は会社員の肩書しかないし、誰の役にも立っているとは思えない社内資料を作るのがメインだし、会社に行く電車でこの本を読んでいてちょっと悲しくなってしまった。

    はじまりの音しか聞こえない。
    うーん。さやかさん、ボジティブすぎる。

    反省道の基本の8つとか、どんなことに怒りを感じるのか自分を研究するとか、〈優しい人キャンペーン〉とか参考にしたい部分は何かとあった。

    しかし…誰かとの会話がリアルに書かれている本書。
    エッセイストの知り合いは持ちたくないなぁ…。
    ツッコミどころ満載の私は、そんな知り合いがいたら何を書かれるか、想像すると恐ろしい。
    1月は色々あった1ヶ月だった。
    「踏んだり蹴ったりだねぇ」と上司は笑いながら傷口に塩を塗ってくる。
    「踏まれたり、蹴られたり、ですね。どっちかと言うと」言い返すと上司の顔がちょっと曇った。

    さやかさんの本に出てくる会話は、ネタにはしているが相手を悪者にはしていない。
    悪口にならないようにネタにするのは難しい。

  • テレビで見る青木さやかさんとは違う意外な一面が見られる。
    同じ世代なので、私も頑張ろうと思える一冊だった。

  • やり取りの描写が面白い。青木さんが気をつけている、基本の8つのこと→嘘つかない、悪口言わない、顔つき(柔和に)等 は、自分も気をつけようと思った。

  • 2023/12/19予約 24
    10ヶ月待って読んだ図書館本。
    遅刻をする人の頭の中が垣間見る事ができ、自分のムスメを理解したいと思ったが、無理。
    結婚式の祝辞を評価してしまう…それは嫌いだった母親の他人を評価するところと繋がっている、と解りショックだっただろうな。父親のあるだけ使ってしまうところも受け継いでいるのだろう。
    周りの人に恵まれ、耳の痛いことを言ってくれる人、税理士の先生などがいて良かった。
    母に続き読んだ本。

  • 青木さんの文章が好きで、早速読んでみた。
    いつも通り、リズムよく読みやすい文章。そして時々クスッと笑わされる。
    私達が悩むようなことに同じように悩まれていて、またそれを飾ることなく、さらけ出していて親近感が湧く。読み終わった後、なんか元気になれる気がする。

  • テレビで見ていた方の裏側を、垣間見れるような感じで面白い一冊だった。面白いキャラの裏側には、もちろんそれだけじゃなくて色々な経験や苦労がある。

  • 3.6

  • シングル、子育て。根は真面目なのだがだらしがない一面を持つ青木。友人との会話を交えたエッセイ。共感できる部分とそうでない部分がある。以前読んだエッセイより少し「病」気味な感じが怖いがそれも青木さやかなのかもしれない。寂しいのかな…と感じた。彼女の真面目な重さに相手は逃げてしまうのかもしれない。

  • なかなか重かったなぁ。

    阿佐ヶ谷姉妹

    大久保佳代子

    青木さやか

    でKindle本おすすめに出てきて読んだのだが。
    3人ともやけに男にモテない。
    その中でも青木さやかが群を抜いて重い。

    もう一章から重い話だった。
    重いの、なんか、こう。
    頭を押さえつけられてるような重さがあるんだよなぁ、、、青木さやかの本。
    鬱屈としてる、、、、、
    テレビに出てるときは、サバサバして気持ちいいくらいなのに!!!
    好きだったんだけど、好きじゃなくなりそうなくらい重たかった。
    ずっしり。
    わたし占い師じゃないけど、悪いオーラ放ってますよ。って言っちゃいそうなくらい、ドス黒いドブ川のような臭い湧き立つ話ばかりで。
    なんか、なんなんかな。
    劇薬入れたら綺麗になるけど飲めなくなる水。
    汚くて臭いけど、まぁこのままこれ以上汚れないように気をつけようか。
    みたいな感想。

    母っていうお母さんとの葛藤の本。
    読んだ気がするけど、どーだったけなぁ?
    でも、もういいかな。この一冊で。

    と、思ってしまいました。

    ちょっと。重い。

    #青木さやか
    #もっと爽やかなイメージだった
    #どろっとしてた
    #なんとも言えない泥で救えない
    #掬えない
    #上手いこと言った
    #笑えもしない
    #男運なのかなぁ
    #重いんだろうなぁ
    #いろいろ
    #肩が重くなる
    #もう少し笑に流れて欲しかった

  • 青木さん、厄介な人だ。
    でも、正直な人だ。
    人に聞いておいて、でも私はこうなんだ、みたいの思っちゃって、それを書いちゃうのが
    とても分かってしまう。
    ぼやいてる感じとか、失恋して引きずりまくっている感じとか(しばらくないが)
    決して明るくないんだけど
    なんか分かる。
    近い世代だからか、メンタリティが似てるのか。
    楽しく生きたい。
    楽しく生きていって頂きたい。

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著者プロフィール

1973年愛知県生まれ。「どこ見てんのよ!」のネタでバラエティ番組でブレイク。2007年に結婚、2010年に出産。2012年に離婚。現在は中学生になった娘を育てるシングルマザーである。バラエティ番組やドラマ、舞台などで幅広く活躍中。

「2023年 『母が嫌いだったわたしが母になった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青木さやかの作品

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