北欧こじらせ日記 フィンランド起業編

  • 世界文化社 (2024年11月14日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784418245048

作品紹介・あらすじ

日本で「自分を自分たらしめていた」大切な要素。
そのひとつひとつに光を当てて、今いる場所で、少しずつ集めていこう。

●大反響『北欧こじらせ日記』シリーズ待望の第4巻!
●今回もオールカラー&読みやすい糸綴じ製本でまるっとお届け!
●全編オール書下ろし!コラムや写真で、フィンランドを楽しむコツやアイテムもたっぷり紹介!

シリーズ待望の第4弾!
失業からの起業で始まる移住2年目。
ようやく手にした「自分のペース」が生んだ、思わぬ副作用とは…?

北欧好きをこじらせた会社員が、寄り道だらけの人生で見つけた自分だけの夢の道。
それはまさかの…フィンランドで、寿司職人?
会社員生活の傍ら、寿司職人の修業を続け…
13年越しの夢をついに叶えて、2023年4月、ヘルシンキに移住した著者。
失業からの起業で始まる移住2年目。
ようやく手にした「人生の余白」が生んだ、思わぬ副作用とは…?
同僚も上司もいない。移住2年目、慣れの先に待っていたのは、まさかの「新しい孤独」だった。
新たな壁に七転八倒の笑って泣けるリアルライフエッセイ!
この場所でも、「自分のまま」でいられるように。何度学んで、何度忘れてしまっても、気づいたその日が最短のスタートラインだ。

※初版限定特典は「書き下ろし漫画&フィンランド式ホットワインレシピデータ」です。そのほかの特典は随時お知らせ予定です。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年に念願のフィンランド移住を叶えたchikaさんの最新刊。
    本作では移住2年目、寿司職人として働いていたレストランの倒産後、個人事業主としての生活をスタートさせた時に感じた孤独、それに対処するためにどのような行動したかなどが主に綴られている。chikaさんの本を読むのはこれで10冊目だが、彼女の問題処理能力をいつも以上に尊敬した。異国で一人きりで暮らしていくことだけでも大変なのに、個人事業主ビザへのステータスの変更、それに伴う各種行政手続き、個人事業主として必要な会計処理などを一部委託していたとしても漏れがないかにも注意を払いながら、自己責任で進めていくことには相当な労力を要する。友達が多くコミュニケーション能力の高いchikaさんでさえ、当初相談する人を迷い、様々な壁にぶつかっていた様子が伝わってきた。企業に所属した働き方ではない完全な自由業は自国でさえも孤独を伴うと思う。異国なら尚更だろう。これまでにないchikaさんの弱り方を見て、おそらく想像を超えた孤独感だったのではないかと思った。

    そんな中でも過去の経験からの学びを活かし、一度ダメでも諦めず、小さなことを積み重ねて前進していく様子に心を打たれた。1日15分、未来の自分のために行動する習慣はとても良いと思った。道なき道を進んでいるchikaさんにいつも新たな世界を見させてもらっているが、本書では一層その思いを強くした。

    年末に一時帰国した際のおばあちゃんの愛情や、フィンランドの同業の仲間に薦められて応募したコミックアワードのエピソードにもとても感動した。

    chikaさんは何事も3年を節目に考えている模様。2024年がフィンランド移住3年目に当たる。chikaさんならどこででも生きていける能力が備わっていると思うが、今後どんな道を選び進んでいくのか、これからも続きの作品を楽しみしている。

  • もう本当に本当に、いつも優しさと元気と勇気をくれるchikaさん‼︎
    「周りへの貢献感」を感じられないと、自分がここにいることが申し訳ないと自分を責めてしまうchikaさん。でも、ヘルシーな貢献感、小さな貢献を積み重ねることが、自分が自分であるために必要不可欠なことだと気がついた。
    ばばちゃんとの温かいお互いを大事にしている感じにも、涙が出そうになった。そして、ばばちゃんの行動力よ(笑) 間違いなくchikaさんはばばちゃんの孫です(笑)

  • ソリチュードとロンリネスは、なるほどと思う。

    外国での起業の大変さ。

    人脈ができてくることで、仕事も生活も充実してくる様子はホッとする。

    海外かぁ、漠然と憧れるなぁ。

  • バタバタ焦ってる私に友達が貸してくれた。急に自分の殻にこもってしまったりする主人公が、フィンランドでコミュニティを探し繋がる。ユルユルな絵が好き嫌いあるかな?

  • フィンランドに住みたいっていう強い気持ちが原動力となって、そのために自分が今できることから少しずつ始めていった筆者。

    まずはそれまでの経歴と全く関係のない寿司職人になりフィンランドへ移住。その後自ら人脈を作り、ついには自分のやりたいことで生計を立てられるまでになった過程が、まさに自分で人生を切り拓いていってる感じでとても素敵な生き方だなと思った。

  • 1日15分、未来の嬉しいことに向かうためのことをやる。積み重ねていく。筆者は困難なことがあってもその都度その都度対処方法を考えて、すごいスピードと行動力で対処していく。本を出したり移住をしたり、夢を叶えるひとってこういう人だなと分からせてくれる。

  • chikaさんはいつも私の何ステージも上をいって、新しい壁にぶち当たりながらもがいて、進んでいる。

    私もchikaさんの寿司修行を見ながら、自分の勉強を進めて、今はやっと海外渡航して、海外でchikaさんの本をKindleで読んでいる。

    chikaさんの自分を見つめて、改善して進んでいく感じがほんとに好きだし、励まされる。今回は環境の変化で、より強い孤独感を感じられて内省されたのだろうか、特に「キャリアのはなし」のところのパートが深く分析されていて、面白かった。

    特に今回好きだったところ、印象に残ったこと
    ・出会いには季節、理由、ライフタイムの3種類がある…季節ってなんて素敵な響き。今の季節を大切にして感謝していきたい。
    ・頑張る方向だけでなく休む方向にも時には厳しく律することが必要
    ・怯えアサリ、自分の思い込みや直感なんて本当にあてにならない。心を閉ざして出遅れてしまった挨拶も、遅すぎることはない
    ・悩みを底打ちさせる、レジリエンス
    ・悲しみの置きバー、軽いストレスであればビールを1杯飲む間に底打ちさせて自宅には感情を持ち帰らない

    これからもchikaさんの本を指針に、自分の人生も振り返りつつ、いつまでも読んでいたい。

  • 大好きなchikaさんの本。
    優しい気持ちになりながら読ませていただきました。

    誰に相談したらいいのか分からず一人で抱え込んでしまうときって、誰にでもあると思います。
    そういった日々の小さな躓きに対してもどう対処したら心が楽になるのかを上手く文章化されていて、読み進めるだけで心が軽くなりました。
    chikaさんの躓きが私の人生の学びに繋がりました。

    何度も大切に読みたい一冊です。

  • 何事もスムーズにはいかない。
    1人で在宅仕事をしていると、どうしても付きまとう孤独感。
    さらにフィンランドの気候がますますその気持ちを増長させやすく…

    chikaさんは色々な気づきから自分を立て直すことができて、そこに至るまでのマインドを綴っています。

    1日15分「自分が嬉しくなれる未来のために時間を使う」
    ドミノエフェクト。真似したいです

  • シリーズの中で最も著者の内面が書かれていた印象。外国での暮らしを継続する中で自分のアイデンティティが分からなくなる等、複雑な心の揺らぎがリアルだなと思いました。
    そういった状況でも行動し続ける強さ、自分の中で折り合いをつけて乗り越えていくレジリエンスを持ち合わせていることが著者の魅力であり、読者に勇気を与えてくれる作品だなと思いました。

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著者プロフィール

北欧好きをこじらせてしまった会社員。フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために、会社員生活のかたわら寿司職人の修業を始める。モットーは「とりあえずやってみる」。そんなこじらせライフをSNSアカウント「週末北欧部」にて発信中! 好きなものは水辺、ねこ、酒、1人旅。初著『マイフィンランドルーティン100』(ワニブックス)も大好評!
Twitter @cicasca
Instagram @cicasca

「2022年 『北欧こじらせ日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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