- 本 ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418248025
作品紹介・あらすじ
村中李衣×しらとあきこ 初の短編物語。
よわいからって、つよくないわけじゃない
だれでも、心の中に、うさぎがいる
◆「よわいからって、つよくないわけじゃない。だれでも、心の中に、うさぎがいる」
心温まるちいさな4つのお話と3つの詩。
◆野間児童文芸賞受賞作家・村中李衣と、大人気うさぎ画家・しらとあきこ初の書籍。
「うさぎ、うさぎ
よわいからって、つよくないわけじゃない
よわいからこそつよい、ってことだってある
だれでも、心の中に、うさぎがいる」
自分の気持ちをうまく言葉にできない、りこ。
過ちをおかしてしまった、たくと。
葛藤を抱えた4人の子どもたちが、動き出す―。
児童文学作家・村中李衣の詩情豊かな文章と
うさぎ画家・しらとあきこの美しく柔らかな絵で紡ぐ、短編物語。
―走れ走れ、にげろにげろ。明日は、きみが、うさぎになる。
<小学校中学年から>
感想・レビュー・書評
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表紙のうさぎは祈っているのだろうか…
お願いしているのだろうか…
うさぎはちいさな孤独やさん
からだがよわってしまったら
病気を必死でかくしてしまう
よわいからって つよくないわけじゃない
よわいからこそつよい、ってことだってある
詩から始まり短編、そして詩、と交互にお話を楽しめる。
けっして楽しいってわけではなく、ちょっぴり寂しくて、我慢して、切なくもある…という話である。
どれも温かな気持ちになる。
なかでも「自転車に乗って」が一番心に残った。
好きなピアノの先生が結婚するというのを聞いて、たくとのとった行動に…
おとうさんはわかっていたから自分の子どもの頃の誰にも言ったことのない話をたくとにした…
うさぎが自転車の乗ってる絵もとても素敵だった。
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最高に優しくてあったかい一冊。
4つの小さな物語に添えられた詩とうさぎの挿画。
挿画の可愛さ目当てで手にしたけれど、子供たちが一歩踏み出す姿をうさぎに例えた物語は想像以上に心に優しく沁みてきた。
大人にだってある、ちょっと勇気が出ない時。
子供にはそれはとてつもなく高い壁を前に立ちすくむような感覚なんだろうな。
寄り添ってくれる言葉に心に眠っていたうさぎが大きく跳ねる様が最高にいい。
特に孫とおじいちゃんのうさぎになる瞬間があったかくてポロポロ泣けた。
挿画にも言葉にも癒された素敵でキュンと可愛い児童書。
飾っておこう。 -
弱いは強い。詩画集のように美しい。
兎になった日:過干渉の親。
兎の母さん:発表会前,本物の兎見る。
スローダンス:連れを亡くした爺さんと孫。
自転車に乗って:過ち
詩3編 -
道徳の時間に使って欲しいお話。弱い子たちにエールをくれる。文と絵から作者さんたちのうさぎ愛が伝わってきて、嬉しかった。本物のうさぎのようなふわふわの絵をツンとしたり、撫でたり、話しかけたり、人に見られたら気まずい読書になりました(笑)
うさぎは、つめを切られるのがきらい
うさぎは、だっこされるのが苦手
でも、てのひらで、なでられるのは、好き
病気を必死でかくしてしまう
病気が多かったあおいを思い出す。
会いたいよ、会いたいよ。
「うさぎ、うさぎ
よわいからって、つよくないわけじゃない
よわいからこそつよい、ってことだってある
だれでも、心の中に、うさぎがいる」 -
うさぎの絵がとてもきれい。
うさぎ、飼っていたので、とてもリアルに表現されてるなぁ、と思いながら、その美しさにうっとりしながら読み進めた。かわいい。
内容はほのぼのした物語が短編でつづられてて、よかった。 -
20240323ひるねこBOOKSさんのWebショップにて購入。
20240331読了。
どのお話も余韻のある終わり方をするので、ちょっと続きが欲しい感じになってますが、素敵なお話ばかりでした。うさぎさんの絵がとても可愛いです。
著者プロフィール
村中李衣の作品





