芥川龍之介短編集 蜘蛛の糸・羅生門など (100年読み継がれる名作)

  • 世界文化社 (2024年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784418248360

作品紹介・あらすじ

芥川の代表作が1冊で読める!
福田利之氏による描き下ろしイラストで読む、芥川龍之介

・100年読み継がれている芥川龍之介の代表作の短編10話を1冊に収録。
・巻末に、芥川龍之介の生涯や、各話の成り立ちを知ることができる解説(写真付き)を掲載。
・イラストレーション、装画、雑貨と多方面で大活躍の人気のイラストレーター・福田利之が描く世界
・大判ソフトカバーで読みやすく、本文の漢字はすべてふりがな付き。
・小・中学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊。

さまざまな文学ジャンルを往還して、作品世界を創り上げた芥川龍之介。
教科書にも収録されている「蜘蛛の糸」、「羅生門」をはじめ、「蜜柑」「舞踏会」など、芥川龍之介の短編10話を収録した珠玉の名作集。
巻末には各話の<解説>と<芥川龍之介の世界>(写真付き)を掲載。
漢字はすべてふりがな付き。子どもから大人まで、繰り返し芥川作品を楽しめる一冊です。

みんなの感想まとめ

人間の心の奥深くに潜む本能や教訓を描いた短編作品集は、読者に新たな気づきを与えます。収録された10篇の代表作には、「蜘蛛の糸」や「羅生門」などがあり、ルビや解説が付いているため、子どもから大人まで幅広...

感想・レビュー・書評

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  • 芥川龍之介作品は、人間の心の奥に潜む本能や教訓が込められていて、大人になった今読んでもハッとさせられる。

  • 何気にちゃんと読むのは初めてかもしれない、芥川龍之介。短編作家だったんですね。
    100年読み継がれる、は言い過ぎじゃない。さすがの一言。
    芥川賞作品を読みまくる前に、芥川を読もう。


    ・蜘蛛の糸
    地獄にいるカンダタは、罪人だが蜘蛛を殺さなかった。その慈悲として、お釈迦様は蜘蛛の糸をたらす。
    千載一遇のチャンス、掴むか逃すかは自分次第。

    ・トロッコ
    良平はトロッコに乗って山を下ってくる土工に憧れ、トロッコを押したいと思う。ある日それが叶うも…。
    1人だけの帰り道の心細さ。外から見た憧れと、実際に経験することの差が短い中に見事に描かれていた。

    ・鼻
    ある高僧は、顎まで垂れ下がった大きな鼻を嫌っていたが、態度には出さないようにしていた。ある日弟子が、鼻を小さくする方法を聞いてきたので試すと、小さくなったが…。
    自分にとっての欠点も、そのままのほうがいいこともある、という学び。落ち葉で黄金色に輝く庭を見ながらの高僧の晴れやかな気持ちが伝わってきた。
    大がかりな美容整形をしたい人に読んでもらいたい。

    ・蜜柑
    二等車両に乗ってきた、みすぼらしい娘。隣に来て窓を開け、煤が入ってきて咳き込む。
    このあたりまでの描写では主人公同様に娘に不快感を覚えたが、蜜柑のシーンは感動した。心情と情景がはっきりと浮かぶ。
    この話、かなり好きだった。

    ・羅生門
    暇を与えられた下人は、羅生門で雨宿りしながら、飢え死にか盗人になるかを考えていた。死人がたくさん放置された楼の中を見ると、老婆が女の死体から髪の毛を抜いていた。
    老婆を見て、盗人になるなどありえないと思う。老婆の話を聞いて、飢え死になどありえないと思う。そして老婆から着物を奪って去る。
    この怒涛の流れに胸を覆われる。すごい作品。

    ・仙人
    仙人になりたい権助は、医者夫婦の家で20年間無報酬で奉公する。いざ20年経つと、医者の妻は松の木に登り、両手を離すよう命じる。
    これはちょっとよくわからなかった。嘘から出た誠なのか、純粋に信じたことによる修行効果なのか。

    ・舞踏会
    鹿鳴館の舞踏会で、明子はフランスの海軍将校と出会い、エスコートを受ける。
    何もかもが美しい。

    ・白
    シロという名の犬が主人公。ある日、白は犬殺しに狙われた黒を見殺しにして逃げる。すると真っ白だった体は真っ黒になっていて、飼い主たちに追い立てられてしまう。
    勇敢な行動を繰り返したのち、最後には白い犬に戻って、飼い主に歓迎されて、めでたしめでたし。

    ・魔術
    インド人の友人から魔術を習いたい。魔術は欲を捨てないとできないと言われる。
    ファンタジー感あふれる。あのカルタで欲が出たからダメってのは、かなり厳しい条件だなと思った。

    ・杜子春
    金持ちの息子の杜子春は、財産を使い果たして困っていた。するとある老人が、夕日に映った影の頭にあたる地面を掘ると金塊が出てくると告げる。大金持ちとなった杜子春は贅沢三昧で毎晩宴をし、また貧乏に。
    仙人の修行は『魔術』に似ていた。結局どう転んでも仙人にはなれないのかねぇ。

  • 感想を書こうと画面を開いたら、本の詳細タブの横に、【試し読み】のタブが!!凄い!!
    冒頭の【蜘蛛の糸】が、ラストページ手前まで読める…凄い!!!

    今年は児童書で3冊ほど(絵本を含めると4冊)、芥川龍之介本を読んできたのだが、とっつきにくさを感じている方には、この1冊本を番オススメしたい。
    まず、B5変という大きさかつ143ページという程よい暑さのため、1ページ1ページがめくりやすく画面的にも読みやすいのだ。
    加えて、総ルビと、文章下には語句の意味が添えられており、読みながらもわからない語句については視線を下に動かすだけで、意味をつかみつつ読み進められる。
    童話のような白黒の挿絵も、個人的に好きな画風でかわいらしく、読む上でその挿絵が登場するのがたのしみだった。

    目次の各作品のタイトル脇には、作品の導入部分のあらすじがあった。
    タイトルだけ見ると、どんな話か?となってしまうので(読み終わったあとにタイトルを見ると、ナルホドとなれるのだが…)タイトルだけ見て「読みにくそう…」とおもわれて避けられるのを、少しでもなくそうとしてくれている。

    収録作品10本のうち、初読みは「白」のみであったが、他の作品も再読したことで、よりタイトルと話の中身がより噛み合い、タイトルだけであらすじを思い出せるようになった。

    【収録作品】
    ・蜘蛛の糸
    ・トロッコ
    ・鼻
    ・蜜柑
    ・羅生門
    ・仙人
    ・舞踏会
    ・白
    ・魔術
    ・杜子春

    巻末に、芥川龍之介年譜、「芥川龍之介」文学の世界、各作品の解説あり。

    カバーを見ていたら「100年読み継がれる名作」シリーズとして、宮沢賢治、新味南吉、小川未明、椋鳩十、太宰治、アンデルセン、グリムの童話集や短編集も発売されているらしい…
    気になる…


  • 児童書ではあるが、芥川作品の代表作の羅生門、鼻、蜘蛛の糸、杜子春など10篇を収録。児童書なのでルビもふってあるし、難しい表現や現在ではあまり使われないような言葉の解説が下段に乗っていて非常に解り易い作りとなっている。この作品集を読んで思ったことは最近の芥川賞ってどうなのということ。あまりにも難解で読むのに一苦労するような作品が多いような気がします。芥川作品は最近の作品みたいに小難しくなく読みやすい印象なのですが実際どうなんでしょう。

  • なかなか手が出なかった、芥川龍之介の大判の短編集。紙質など含めて読みやすい一冊。作品ごとの解説、芥川龍之介の年表など含めて永久保存したい。

  • 読みやすくなっているようだったので、現代文学ではないものもと思って読んでみた。

    うっすらと覚えのある「蜘蛛の糸」、「鼻」、「羅生門」、「杜子春」。
    改めて読むとこんな話だったのかと新鮮だった。

    時に気味の悪いくらいの描写で人間の汚い部分を表現し、それは幾年もの時を超えても変わらず心に突き刺さる。

    しかし、昔の言葉は難しい。。。
    100%は理解できず雰囲気で読み進めた部分もあったかも知れない…

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著者プロフィール

1892年(明治25)3月1日東京生れ。日本の小説家。東京帝大大学中から創作を始める。作品の多くは短編小説である。『芋粥』『藪の中』『地獄変』など古典から題材を取ったものが多い。また、『蜘蛛の糸』『杜子春』など児童向け作品も書いている。1927年(昭和2)7月24日没。

「2021年 『芥川龍之介大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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