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Amazon.co.jp ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784418248384
作品紹介・あらすじ
ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞!
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた作品。
●児童書を専門とした世界最大の見本市・ボローニャ・ブックフェアにおいて、
総合的に優れている本に贈られる「ボローニャ・ラガッツィ賞」。
2024年フィクション部門の最優秀賞に輝いた、珠玉の一冊。
●日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、
人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。
●カバータイトル部分には箔押しが施され、ギフトにもおすすめ。
日本の読者に向けた、作者あとがき付き(訳・柴田元幸)。
〈あらすじ〉
お茶会を楽しむうさぎと小鳥。
しかし突然別れが訪れ、
うさぎは喪失の旅に沈んでゆく……
アメリカ文学史上の奇跡、
エミリー・ディキンソンの詩と一体になって、
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた一冊。
〈ボローニャ・ラガッツィ賞 選評〉
深いやさしさとユニークな方法で表現された物語は、私たちを暗闇と海の底へ連れてゆく。
喪失の旅を詩的に案内してくれるのだ。その旅で私たちが目撃するものは、
どんなにつらい苦しみのあとでも回復してしまう、私たち人間の驚くべき力。
物語は、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの詩と一体となって、
深く傷ついた心を癒していく。私たちは、暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけて、
残ったものからまた何かをつくりあげることができるのだ。
〈金継ぎとは〉
樹脂と金の混合物を使って、壊れた陶磁器を、
継ぎ目がわざと目立つように修復する日本伝統工芸の金継ぎ。
断面を隠すのではなく、見えるままに残すことで、
物が美しさを獲得し、唯一無二の事物となる。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
喪失と再生をテーマにしたこの絵本は、心の傷を癒す旅を描いています。主人公のうさぎが大切な存在との別れを経験し、壊れた心をどう修復していくのかを、詩的な表現で探求します。特に、日本の伝統工芸である金継ぎ...
感想・レビュー・書評
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絵本を読んでみる
柴田元幸さんの翻訳
とにかく絵が綺麗
黒を基調としているので絵が浮き上がる
大切なものを壊してしまった時の
「きんつぎ」
先人の知恵
大切に思う気持ち
気持ちが落ち着く絵本でした
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字のない大人向け絵本。
お茶会を楽しむうさぎと小鳥。
突然の別れ…
そしてわれたカップ。
うさぎは、喪失感をどう補うのか…
探し求めて冒険の旅…
再生すればそれは新たな希望となるのかもしれない。
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壊れたこころは決して元には戻らない。
けれど、丁寧にゆっくりと「修復」することで、元のかたちとはまた違う輝きを持ったこころに生まれ変わるのではないか───。
そんなことを思いました。
タイトルの『きんつぎ』は、作者あとがきによると、日本の金継ぎ技術のこと。
金粉に樹脂などを用いて、壊れた陶磁器を継ぎ目がわざと目立つように修復する。
ひとが(といっても主人公はうさぎ)喪失に傷ついたとき、どのように修復してゆくのかを、絵で語るサイレント絵本。
ラストのエミリ・ディキンソンの詩に、こころが揺れたなら、そのひとは修復への一歩を歩んでいるのかもしれない。
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心の目で読み取る喪失と再生。傷を生かし蘇らせる金継ぎを擬え具現化。お茶の時間を楽しむ兎と小鳥。突然の別れ。憔悴した兎は嘆きの海に沈み込み再生する。過去を受入れ前に進む。静謐な内容。
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絵本自体には文字がなく、絵だけでストーリーを伝える。そして最後の詩を柴田氏が翻訳!?と、手に取った一冊。絵も素晴らしいし、詩もまた奥が深い…
子どもに見せたらどんな反応をするのだろうか。
希望という言葉はあの羽のあるやつ-たましいの中にとまって歌詞のない歌をうたいけっしてやめない、いっときも
大風のときがいちばんこころよく聞こえる-よっぽどひどい嵐でないかぎり
あの小鳥が恥じ入ったりはしない
ほんとうにたくさんのひとを暖めてきたのだ-
おそろしく凍てつく地でもわたしは聞いたし
どこより未知な海の上でも聞いた・なのに-ぜったい-どんなにひどいときにも、鳥はパンくずひとつわたしに求めたことはない。
エミリー・ディキンソン(訳・柴田元幸)
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大切にしていたもの(人)が、突然いなくなる。喪失感と、追い求め、大切に思い返すこと。
日本の伝統的技術・金継になぞらえた絵本。
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①初読 2025/3/15
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10歳8ヶ月の娘
7歳8ヶ月の息子といっしょに。
文字のない絵本
ちょっと難しい。なー。 -
しんみりした感じのストーリです。「金継ぎ」技法が絵で描かれるのかと思ったら違いました(笑)
・タイトルが「きんつぎ」(割れた陶磁器を漆で接着して金粉で継ぎ目を装飾する日本伝統の技法、割れ目を隠すのではなくむしろ見えるままに残すこと、及び、漆や金と言う人体に害の無いものを使うことで食器/茶器など実用品として使い続けることを目的とするのが特徴)とありますが、金継ぎになぞらえて喪失と回復を描いているので、文字通り登場人物が金継ぎする訳ではありません。
・文章が無く絵のクオリティーで展開して行く絵本(サイレントブックと呼ばれます。移民や難民の多いヨーロッパで特に親しまれているとのこと)であり、絵がとても綺麗です。うさぎが飛び去った小鳥を追いかけるものの再会することなく失意のまま戻る&思いでの品を直して心を回復する感じのストーリーです。小鳥が灰色に石化したような感じ描かれる事、追いかけて暗闇と海に潜っていくことからおそらく「小鳥の死」をイメージしている気がします。 -
「ボローニャ・ラガッツィ賞」2024フィクションの部・最優秀賞受賞作品です。世界が認めたサイレント絵本!
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日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベ氏が、日本伝統工芸の「金継ぎ」になぞらえ、人々の心に寄り添う、希望にあふれた作品です。
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金継ぎとは?
樹脂と金の混合物を使って、壊れた陶磁器を、継ぎ目が目立つように修復する日本伝統工芸。断面を隠すのではなく、見えるままにすることで、物の美しさを残し、唯一無二の物とする。
これを心にしまいつつ読んで欲しい…。
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カバータイトル部分には箔押しが施され、真っ黒な表紙にインパクトを!
言葉は登場せず、小鳥と突然別れたうさぎの喪失感を、深い優しさと繊細な表現で鮮やかに表現しています。
何かを失った絶望、その中でもがく苦しさ、全てがありのままに描かれていて、つらい気持ちにも誠実に寄り添います。苦しかった別れこそが、これからの人生の新しい一歩になる〜と希望に満ち、ひとすじの光を感じさせます。
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どんなにつらくても、人は回復する!その人間の驚くべき力を、日本伝統工芸の金継ぎと、さりげなく添えられたエミリー・ディキンソンの「“Hope” is the thing with feathers」(訳:柴田元幸)の詩と一体となって、心を癒してくれます。
人は暗闇を通り抜け、また新しい道と始まりを見つけたら、残ったものからまた何かをつくりあげることができる〜と教えてくれているよう。
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サイレント物語だからこそ、ひとりひとりの捉え方は違うはず…、読む側の今いる立場によってもその感情は違うかもしれませんね!
どんな時でも希望を抱くことの尊さがここにあります。
自分を信じてページをめくり、前に進みたい!金継ぎされた物のように、以前の姿とはどこか違うけれど、そこには新たな姿がある。
金継ぎの世界観を絵の語りのみで静かに表現した素敵な絵本です。
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編集や装丁、どれをとっても優れていて、作品の世界観が隅々まで行き届いています。
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ページを開き直すたびに言葉にならない感情を感じます。そして常に新しい気づきが待っています。
こんなにもサイレント絵本であることがふさわしい絵本は見たことがありませんよ〜。
#きんつぎ
#イッサワタナベ 作
#柴田 元幸 訳
#サイトヲヒデユキ デザイン
#世界文化社
#絵本K
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E726/ワ/
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文字のない絵本。
カバーの裏には小鳥を失ったうさぎは喪失の世界に沈んでゆく・・・
その喪失の旅を日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、深い優しさと繊細な表現で詩的に案内するサイレント物語、と書いている。
なるほど。
この解説を読みながら、うさぎと鳥の関係を自分なり解釈してもよいのかもと思う。
"Hope" is the thing with feathers の詩、鳥の気高さを感じる。
絵がとっても綺麗で、大人の絵本だね。
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装丁:サイトヲヒデユキ
発行年:2025年2月20日
出版社:世界文化社
仕様:上製本/23x23cm/48p
《出版社の紹介文より》
ボローニャ・ラガッツィ賞2024最優秀賞受賞!
人々の復興に寄り添う、希望にあふれた作品。
日本にルーツをもつ作者のイッサ・ワタナベが、日本伝統工芸の金継ぎになぞらえ、人間の絶望を、希望と復興を、絵で探求したサイレント絵本。
この物語には言葉は登場せず、小鳥と突然別れたうさぎが喪失の世界に沈んでいく旅を、深い優しさと繊細な表現で鮮やかに描いていきます。なにかを失った絶望や、その中でもがく苦しさも正直に描かれ、つらい気持ちにも誠実に寄り添います。しかし、苦しかった別れこそこれからの人生の新しい一歩になるのだと、希望に満ち溢れている物語です。
巻末には、アメリカ文学史上の奇跡・エミリー・ディキンソンの詩「“Hope” is the thing with feathers」(訳:柴田元幸)が添えられ、どんなときでも希望を抱くことの尊さが称えられています。 -
くりかえし読みたくなるサイレント物語。
言葉がなくても、うさぎの表情や佇まいから悲しみが苦しいほど伝わってくる。
失ったものや壊れたもの、傷付いた心は、時間が経っても完全に元の形には戻らないかもしれない。でもそれを経験したから生まれるものや、感情がある。
とても素敵な作品でした。大人の方にもおすすめです。
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字のない絵本。日本の伝統技術であるかなつぎのようにひび割れたものを直していくという感じの内容。
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黒い背景を基調とした絵本。
きんつぎという単語も行為も作中には出てこず、あとがきでその意味が語られる。喪失と再生を描きつつ、どこか日本的な侘び寂びを感じられる作品でした。
著者プロフィール
柴田元幸の作品
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