マンガ世界の文学 (1)赤と黒

制作 : 里中 満智子 
  • 世界文化社
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本棚登録 : 21
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・マンガ (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418952076

感想・レビュー・書評

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  • 面白すぎて一気読みしてしまった!!ジュリアンの凛々しい生き方、マチルドの「逆境」に対する渇望、貴族の人間関係の生々しさ、めくるめく話の展開と人々の想いの交錯に圧倒されてしまった。感情移入させやすく再構成し、読みやすく整理した里中さんの手腕も素晴らしい。これは原作を読みたい。

  • 私が就職したばかりの頃によく話した男性が、
    「大学生の時コーチのバイトをしていて、教え子の母親と恋に落ちた。
    旦那さんの留守中に逢瀬を重ねた。
    彼女は恋愛経験なく早く結婚した人だった。
    当時の自分は『赤と黒』のジュリアンになったような気持ちだった」
    と語っていたので、この本のことがずーっ気になっていたのですが、
    このたびようやく漫画を発見しまして(こら。)読むことができました。

    里中満智子さんの解説によると、大幅にカットはされているようですが、人物の描写がとても面白かったです。
    また、このころを扱った歴史の本はずいぶん読みましたが、こういう一般の人たちの様子っていうのはよくわからなくて、内戦ばかりしているイメージだったけど、意外と普通に生活しているんだなと。
    二転三転している時代でしたから。
    うーむ。こういう小説は読んでおいたほうがいいですね。
    サマセット・モームによる「世界の十代小説」にとりあげられているそうです。

    ところで上に書いた男性のことですが、実は当時できちゃった結婚したばかりでした。
    そんなところもジュリアンと共通していたんだなあと今回知りました。

  • スタンダールさんの『赤と黒』を里中満智子さんがザクっと1冊のまんがにまとめた本。

    美貌と知性で貴族社会に入り込みのし上がっていこうとするジュリアン・ソレルくんが、家庭教師先の奥さんや貴族の娘さんなどを手に入れて、結局は女で失敗してしまう物語。

    でも、最後はプライドから最初の人妻さんを殺そうとして捕まり、彼女がやっぱり自分にゾッコンであることを知って、燃えるような恋ができた自分の人生は悪いものではなかったと納得して死刑になる。

    中二病のまま驀進して23歳で亡くなるわけだけど、ナポレオンのように軍人としての赤い服を着てのし上がるわけでも、宗教界の黒服を着てのし上がるわけでもなく、なんだか人を愛し愛され幸せでしたってお話でした。

    それって貴族じゃなくても、軍人じゃなくても、聖職者じゃなくても、普通に生きていれば、そのシチュエーションなりの恋愛ってできたと思うんだけど…。

    すっごく狭い世界で生きているようだし、まぁ本人がそれでいいのならいいんだけどね…。

  • スタンダールの『赤と黒』は、いつか読まなければと思いつつ、なかなか手を出せていなかったのだが、今回は、(体調も悪いことを言い訳に)漫画でお手軽に筋を追う。
    原作は長大で、それぞれ登場人物が人生を「らせん状」に登っていくところを、里中満智子氏は、ジュリアン・ソレルの心の機微に焦点を絞って、あえて、彼の悲劇のストーリーに関係ない登場人物や場面は大幅カットしている。
    でも、「らせん」を直線の「はしご」に置きかえて漫画化したことで、主人公の価値観がクローズアップされ、人生に意味を見いだそうとあがき続けた青年の切なさがよく伝わってきた。
    漫画の良い読み手でない私でも、一気に読めた。絵も綺麗だった。

  • まあまあ面白かったけど、原作を読んでみたいという感じではない。主人公がどうも見栄だけで動いているような感じだし、結末部分はどうも展開に困ってやっつけたんじゃないかっていうような印象を受ける。

  • オリジナルを知らないので何とも言えない。こうした文学作品を漫画にしてくれるのは、あらすじを知りたい者、文学初心者にはありがたい。

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プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

スタンダールの作品

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