テディベアの書いた本

著者 : クリスティーナビョルク ChristinaBj¨ork 冨原眞弓

• 世界文化社

感想・レビュー・書評

[shunansさんの感想 · 2010年10月12日]

ビック・ベアと名付けられた、ひとりのテディベアが書いた本。
持ち主クリスティーナとベア一家の、ほのぼのエピソードににっこり。

巻末のテディベアレターが、これまた最高にイカシているのです！
スウェーデン王国を守る予備役将校にまでなったベアや、持ち主と共に、本物の体温表をもらったベア、３代続けて愛されたベア。
さまざまな経歴を持つベアたちの話を聞く事は、とても貴重で楽しい事です。
そして思わず微笑んでしまうのが、どのベアも鼻のところがすりきれていること。
たくさんのキスを受けた証。
ふふふ、これも愛の代償ですね。

我が家にも、息子が大事にしているくまのぬいぐるみがあります。
テディベアという程の、たいそうなものではないのですが（笑）
それでもこの「くまちゃん」がいないと、彼の生活はままなりません。
生まれたときから一緒の大親友なのですから。
当然「くまちゃん」の鼻もすりきれてボロボロですが、彼の表情はどこか誇らしげに見えるのです。

持ち主自身の魂の一部を分けてあげられたら、ベアたちも天国に行けるそうですよ。
我が家の「くまちゃん」もその資格をもらっているようです。
もちろんその前に、もっとたくさんの楽しい日々を送ってもらう事になりますがね♪