エネルギー事業における インフラプロジェクトのM&A 入札から株式譲渡契約まで
- 税務経理協会 (2024年5月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784419069834
作品紹介・あらすじ
近年急増している太陽光発電所などインフラ売買の実務を解説。好評書『プロジェクトファイナンスによる資金調達』の著者による。
感想・レビュー・書評
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発電事業などのエネルギー関連のインフラ企業買収を主に念頭に置いて、企業のM&Aの入札からデューデリジェンス、契約、クロージングまでの流れと交渉のポイントを整理している。全体の流れをコンパクトに整理しており、M&Aのプロセスを理解するのに役に立つ本であると思う。
筆者も海外の発電事業の買収に関わったことがあるだけに、詳細な記述をしようと思えばかなり細かいところに踏み込んで書いていくことができるのであろうが、敢えて全体像を理解するための本に徹しているという点が、本書の特徴なのではないかと感じた。
企業のM&Aや企業価値の評価については、法律家、会計事務所、経営コンサルティング会社など様々な専門家による本が出版されており、それぞれの専門分野に突っ込んだ記述がなされている。
本書ではそれらの本とはやや立場を変えて、プロジェクトをマネジメントする担当者の立場に寄り添って、全体の流れを把握し、どのような点に注意しながら交渉や契約を進めていけばよいかということをまとめている。また、売主側、買主側のそれぞれでの視点の違いなども分けて説明がされている。
エネルギーやインフラに関わるようになると、企業や事業の買収に関わる局面が必ずと言ってよいほど出てくるので、そのような部署に入って最初に読むと良い本ではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
