夢みる機械 (ジャンプスーパーコミックス)

著者 : 諸星大二郎

• 創美社 (1993年8月4日発売)

感想・レビュー・書評

[ざざあるいは電気羊さんの感想 · 2015年1月9日]

すべて心に残る短編集。
諸星ワールド、ハマる！

[しゅうこさんの感想 · 2012年10月3日]

夢と現実がどっちがどっちか分からなくなる感じ、たまらん。
現実に起こっとってもおかしくないんじゃないか、既に現実がそうなんじゃないかと思えるような話ばっかりでぞわっとした。
しかもあの表紙はなんだ。何でかたつ無理を連れているのだ。（…）
東京駅で迷子になる話はひとごとじゃないと思うよ（笑）

[rubischanさんの感想 · 2021年1月10日]

怖いけどおかしさがある。

[7do8bu1991さんの感想 · 2020年12月5日]

諸星大二郎氏の作品『夢みる機械（1993）』を読了。

お気に入り
”商社の赤い花”と”地下鉄を降りて・・・”

[ざじさんの感想 · 2015年2月6日]

『夢みる機械』は手塚治虫がブラック・ジャックの中で末期がんの少年が医師や母親までが異星人のすり替わっているんだ、と妄執にとり憑かれた恐怖に通じる。『猫パニック』の人間の愚鈍さ、『遠い国から』の諦観、『地獄の戦士』はアンドロイド（作中では人間のダミーとしてある）好きにはたまらない設定だ。

[ホビットさんの感想 · 2013年7月29日]

80点

[koro77さんの感想 · 2013年5月30日]

「夢みる機械」では主人公以外が全員ロボットにすり変わっていて、実は普通の人間は自分しか居ないことに気づくという恐怖の世界が描かれている。たいていの人は一瞬くらいこういう考えを持ったことはあるかもしれない。それが現実だったらその事実を確かめようがあるんだろうか。ロボットと人間に全く差異がないなら、それは自分にとってなんの変化もないことじゃないのか。うーん…、つくづく恐ろしい。

「地獄の戦士」も基本的な問題は同じだ。みんなが人造人間になって、いつの間にか人間はほとんど居なくなってしまった世界。ただし人造人間は本物の人間のように個性を得る才能がないため、そのモデルとなる人間を必要とする。人造人間はモデルを利用して普通の社会生活を営み、本物の方は社会での存在価値を失い、いずれ廃人となっていく。

いずれの作品も、現実と妄想の間を補完せず、その世界の中だけでリアリティを描いてるところに作者の卓越したセンスを感じる。他のSF漫画でここまで突き抜けた設定を考えた人はいないと思う。

[no630さんの感想 · 2012年5月3日]

「食事の時間」と「遠い国から」が悪くなかった。山肌を滑り落ちる家がシュール。

[深川夏眠さんの感想 · 2011年12月11日]

数え切れないけど何度目かの読了につき記事編集。
ホラー色は薄く、SF＆ファンタジー寄りの短編集。
身代わりロボットを題材にした表題作や、
遠い惑星の摩訶不思議な情景を描いた「遠い国から」など、
秀作揃い。

[letoneさんの感想 · 2011年10月3日]

　

著者プロフィール

1974年、「生物都市」で手塚賞入選。「週刊少年ジャンプ」で「妖怪ハンター」連載デビュー。民俗学、中国の古典、ＳＦ等を題材に、幅広い分野で活躍する漫画家。代表作に「暗黒神話」「マッドメン」「西遊妖猿伝」がある。その独創的な作風から、高い評価を受け、2000年に手塚治虫文化賞マンガ大賞、2014年に芸術選奨文部科学大臣賞、2018年に日本漫画家協会賞コミック部門大賞等、受賞歴は多い。ジャンルを越え、多くのクリエイターに影響を与えたとされる。

「2019年 『幻妖館にようこそ　』 で使われていた紹介文から引用しています。」