ジャコモ・フォスカリ 1 (オフィスユーコミックス)

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  • 創美社 (2012年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784420152587

作品紹介・あらすじ

1966年・東京。ヴェネチア出身の大学教授ジャコモ・フォスカリは日本を代表する文学者たちとの交流の中、音楽喫茶パルマに働く青年・古賀に出会う。遠い記憶の日々が、いま再び…。

感想・レビュー・書評

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  • テルマエ・ロマエを買いに行って、隣にあったこれもつい買ってしまった。
    90年代、日本、ジャコモは60年代の日本滞在を回想する。同時に子供時代~ファシズムの台頭する青年時代も。
    60年代のシーンに出てくる作家は、三島由紀夫や寺山修司がモチーフなんだろうか?ちょっと詳しくないので違っていたら恥ずかしいんだけど…。
    すごく文学的な漫画。これをオフィスYOUで連載って意外な気がする。続きが楽しみ。

    ※田部氏のモデルは安部公房氏らしい…。慌ててwikiってみたけど、名前は知ってるのにどんな人だか全く知らなかった(;ω;`)。

  • 1960年代の日本を舞台に、ヴェネチア出身の大学教授
    ジャコモ・フォスカリを通して、高度経済成長期の日本や
    古代ローマ、イタリアの文化・思想の風景を書いている作品で、
    いろんな部分が興味深くおもしろかったです。
    BLの要素があると思ってもなかったので
    最初は少しとまどったけど、うっすらとした要素だけなのと
    人物がとても魅力的なので、気にならずに読み進められました。

    ジャコさんと三島由紀夫と安部公房がモデルと思われる
    日本を代表する文学者たちとのやりとりや
    見たことのない音楽喫茶があった時代のノスタルジー。

    立ち上がろうとするパワーと、今の日本が失った大切なことを
    ジャコさんというフィルターを通してどう書いてくれるのか
    今後の展開がすごく楽しみです。

  • -

  • テルマエロマエのヤマザキマリ氏が描く、意欲作。ジャケ買い。渋いイタリアオヤジが主人公という取っ付きにくさも何のその、これは絶対期待できる!

  • 三島由紀夫ぽい人が出てますね。

  • テルマエでもそうなんだけれど、おっさん、おばちゃんを描くとむちゃくちゃ味わいがあっていい! 続きが楽しみ!

  • 退廃的な雰囲気と、主人公の回想と現実がリンクしているところと、歴史を絡めているところと……など、好みの漫画だわ~。

    続きがとても気になるが、現在officeYOUでは連載していないようなので、無事に完結するか不安……。
    どうなっているんだろう。

  • 「テルマエ」やその他のエッセイコミックとはまた違った雰囲気で。

    謎の美少年、その姉(?)がこの先どう主人公とかかわってくるのか。淡々とした日常が描かれるなかでの、この美少年の存在が気になる。

  • 1960年代、日本に客員教授としてやってきたイタリア人のジャコモ?フォスカリ。子ども時代の、古代ローマを愛するきっかけと父とのこと、奔放で魅力的な使用人の息子アンドレアのことを回想したり、花見に出かけた先で、知らない人の席で共に飲み、酔いつぶれたり、作家たちと交流したり。お気に入りのクラシック喫茶の美少年の店員が気になったり、その姉との物語が描かれたり。おだやかで真面目でいながら、そればかりではなく、隙があったり、思いを巡らせたり。目が離せない感。モンターレの詩集はちょっと気になる。

  • また、変な感じのマンガをかきだしたな~。ヤマザキ マリ。そして、引き出し多いな。
    シリアスなお話ですが、どこか変なユーモアがあっておもしろい。独特の雰囲気のあるマンガになっています。

  • 以前どこかでこの本についてレビューが載ったのを見て「私も読みたい!」と思っていました。はい、期待通りの面白さでした・・・と言っても、読む人を選ぶかもしれないのですが。淡々とでありながら、面白い友人に囲まれて過ぎていくジャコモの日本生活。そしてそれと対比するようにミステリアスな兄弟。ど派手ではないけどとても心惹かれるマンガです。買ってよかった(*^▽^*)。

  • 表紙、そして60年代をテーマにしたとの時代背景を聞いて、即買い。

    作中の田部はどうみても安部公房だし、岸場はおそらく三島がモデルなのだろう。
    そうなると、主人公のジャコモのモデルはだれだ?
    ロマノ・ウルビッタだったらさぞかし面白いことになるのだろう。伊藤整の『近代日本人の発想の諸形式』に並ぶくらいのユニークな組み合わせができあがる。

  • 田部のモデルは安部公房で岸場のモデルは三島かな。60年代的耽美な部分も描かれてて興味ぶかい~

  • 思ったほどではなかったが、好きな作者の作品なので次も購入するだろう。

  • ジャケ買いです。
    一緒にいた、大学で彫刻やってた友人が、表紙見て「うまい!」と漏らしてた。やっぱりそうなんだ・・・。


    内容はザ・耽美という感じで
    テルマエ・ロマエしか知らなかったので おお と思ったんですが
    テルマエ・ロマエでもチラチラとそういうテイストは あることにはあったかなと。

    なんとなく 昭和60年代といい
    純喫茶といい
    美少年といい
    丸山明宏少年を思い出すなあと感じてはいましたが
    他の方の読んでみたら、あれは三島由紀夫と安部公房なんですって。
    不勉強だなあ。もっと色々知ろうと決意。

  • テルマエの様な、ジャコモさんの日本見聞録なのかと思えば違った。
    思いのほか良い、耽美的な雰囲気のある物語でした。
    古代ローマ人の子孫としての誇りを持つイタリア人を昭和の日本と掛け合わせるのはヤマザキさんしか出来ない作品だと思う。

  • 三島由紀夫と安部公房がモデルになった人物が登場する1960年代の日本。雑多で猥雑でゴタゴタした雰囲気が懐かしくも忌まわしい。
    古賀少年とその姉の関係が、ジャコモさんにどう影響してくるのだろう。
    それと古代ローマとの関係やいかに。
    今後の展開に期待して星4つ。

  • このマニアックな世界好きだなあ。懐かしくないのに懐かしい。自由で、落ち着いた、こだわりのある人間になりたくなる。

  • 落ち着いた雰囲気、話し運び。しかし、どうしてもルシウスを思い浮かべるのは私だけだろうか。

  • ネットで他にそういう感想がないので書きますけど、全編から溢れるBL臭……
    テルマエで入った男性読者は注意したほうがいいと思います。
    僕は楽しめましたけどw、耐性がないとちょっとつらい気がします

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著者プロフィール

訳:ヤマザキマリ
1967年東京生まれ。北海道育ち。漫画家・文筆家・画家。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェ国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を学ぶ。1997年、漫画家としてデビュー。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機に、シリア、ポルトガル、アメリカなどで暮らし、現在はイタリアと日本を往復する。2010年、古代ローマを舞台にした漫画「テルマエ・ロマエ」で手塚治虫文化賞短編賞、マンガ大賞受賞。2017年、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章綬章。著書に「ステーブ・ジョブズ」「プリニウス」「オリンピア・キュクロス」、「望遠ニッポン見聞録」「国境のない生き方」「ヴィオラ母さん」「ムスコ物語」「歩きながら考える」など多数。

「2023年 『だれのせい?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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