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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784420310192
作品紹介・あらすじ
粋で艶のある恋のイロハは都々逸にあり!
俳句や川柳とはひと味違った魅力があるのが「都々逸」。七・七・七・五で詠む都々逸には、男女の情感あふれる世界がいっぱい! 寄席や『笑点』でもおなじみの音曲師・柳家紫文による都々逸決定版!
感想・レビュー・書評
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最近読んだ本の中で一番面白かった。文字を音にしたいって思うと中々読み進めない。
なるほど、うまいな、カッコいい唄にたくさん出会えました。 -
ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開花の 音がする / 立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花 /都々逸(どどいつ)なるものが日本文学に出てきてもわからなかったが、江戸末期、都々逸坊扇歌という芸人が寄席で三味線片手に流行らせたもの。ちょっと前まではお座敷で唄われたとか。/惚れさせ上手な あなたのくせに あきらめさすのは 下手な方/いやよいやよと いわれてやめる そんなあなたが もっといや/古今の都々逸に紫文が合いの手をいれたもの。それがまた面白い。/和歌は雅よ 俳句は味よ わけて都々逸 心意気
『新編どどいつ入門』という本と両方借りてみたけどこっちのほうが面白かったな。柳家紫文の寄席、聞いてみたい。 -
「恋にこがれて なく蝉よりも なかぬ蛍が 身をこがす」
「お酒のむ人 花ならつぼみ 今日もさけさけ 明日もさけ」
七七七五、で作られる日本独特の世界観!
目で楽しいものもあれば、耳で楽しいものもある。
ちょっと口に出して読んでみると印象が違ったりして。
こうやって都々逸をならべてみると、
韻をふんでいるもの、音を並べるもの、
AとみせかけてB、みたいな構造のものが多いと気付く。
紫文氏曰く『THE 都々逸』
「こうしてこうすりゃ こうなるものと 知りつつこうして こうなった」
うーん、何も具体性はないのに、具体的な感じがする不思議。
・・・ここには挙げられていませんが好きな都々逸をひとつ。
「戀(こい)という字を 分析すれば 糸し糸しと 言う心」 -
「どどいつ」に興味を持ったので読んでみました。
著者が「ほとんどの日本人が実は知ってる」と書いている通り、
実際どこかで聞いたことのあるものばかりです。
大きな字で唄+解説・ちょっとした小話という感じで
都々逸がどんなものかわかりやすく説明されてます。
実際に聴いてみたくなりました。地味に面白い。
職場の飲み会でちょっと困ったオジサマのオヤジギャグを
苦笑気味に聞いてるような面白さではありますが。 -
語り口調が笑わせてくれる おもしろい
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都都逸の入門書、というよりこんなものですよ~という紹介本。
因みに図書館のリファレンスのお姉さんを困らせた一品(笑)(都都逸をご存じで無かった為)
すごく読み易い。分かり易い本でした。その為ちょっち物足りない部分も。
本当に入門書、紹介本。
”和歌は雅よ 俳句は味よ
わけて都都逸 心意気” -
高杉晋作(桂という説もあるらしい)の「三千世界の鴉を殺し、お前と朝寝がしてみたい」というのが都々逸だと知って、興味本位で読んだ。
おもしろかった!
民謡に都々逸を当てはめることができると書いてあったので、佐渡おけさで歌ってみたら確かに歌えた!
恋愛を歌ったものが多いみたいだった。けど、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合のはな」っていうのも都々逸なんだって知って驚いた。
この本自体は、都々逸の面白さを伝えて、都々逸を作りながら口ずさみながら楽しみませんか?という趣旨のものだと思う。
難しいことは何も書かれていなくて、ちょっと笑えるものや色っぽい都々逸を紹介している。
都々逸って面白いって、素直に思える本だった。(2011.02.02) -
借本。
著者の本はこれが初めて。
都々逸がなんだか知りたくて借りてみた一冊。
わかりやすくて面白い。 -
七七七五が基本・五七七七五のものもある唄との事。聞いたことある言葉もあり面白かった。都都逸とかいて「どどいつ」読めないよ。
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書名の通り、代表的な都々逸を紹介している本です。と同時に、都々逸の楽しみ方も知らせてくれる本。
文章は、軽快でユーモアがあって、するすると読めてしまう感じです。
音曲師さんということもあって、リズムや音の感覚が良いのかなあ。文章のテンポがとても良いのです。
とても平易に書かれているから、とっつきやすいというのもある。
それから都々逸について。
私は昔から都々逸が好きで、よく読んでいましたが、今回もまた思わず「ほわ〜〜」と感嘆するようなうたがたくさん紹介されていました。
日本語ならではの、文章の形や意味そのものを読むだけではなく、そこに秘められた微妙なニュアンス・空気感を味わうという楽しみ方、これが堪らなく好きです。
ただ文章上の意味だけでは、「?」となるところを、ニュアンスを読むと「ああ〜」となるあの感じ。謎解きに似た、興奮を味わうことができるのです。
作者自身も『これぞ最高の都々逸、「THE 都々逸」です』と仰り、そして私も「これぞ」と思った唄
『こうしてこうすりゃ こうなるものと
知りつつこうして こうなった』
傑作ですよねー。
日本人ならば、何となく伝わるこの絶妙のニュアンス。作者が仰るように、『決して外国語に訳せないので、「日本人」にしかわからない」』。
これぞ日本語の唄の醍醐味だなあと思います。
(都々逸に限らず、詩歌全般の唄という意味で)
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