平和の栖 広島から続く道の先に

  • 集英社クリエイティブ (2019年7月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784420310840

作品紹介・あらすじ

1945年8月6日午前8時15分、広島を"死の街"へと変えた原爆が投下された。
その直後から、広島市民の「生きる」ための闘いは始まった。
平和都市という概念の確立、100メートル道路計画、現在にもつながる平和記念式典開催(1947年)。
苦難の道をたどりながら成立させた平和記念都市建設法 (1949年)。
そして、日米戦後史におけるひとつの節目ともなった2016年のオバマ大統領訪問。
文献と証言、現場取材を織り交ぜながら、たどってきた道を臨場感豊かに描く。

復興にいかに多くの人々が関わり、感動を呼び起こすドラマが存在したのかを掘り起こしながら、
国際平和文化都市としての広島の新たな責務と、あるべき未来像をも提示する。
2017年第15回 開高健ノンフィクション賞最終候補作。

400を超える註が、歴史観にさらなる広がりを与えるだろう。
戦後74年を経て、広島の復興を「証言」する作品は、これが最後となるかもしれない。
広島の戦後復興と未来を描いた、感動のノンフィクション。
広島を知ることは、日本の未来を考えることだ──。

【女優・吉永小百合さん推薦!】
「8月6日、9日を私は忘れません。
核兵器のない世界を作ることは日本人の大切なつとめ。
この本が皆さまのお心に届くことを切望します。」

【目次より】
第1章 十字架を背負った少年
第2章 平和という武器
第3章 百メートルの助走
第4章 焦土の篝火(かがりび)
第5章 遥かなる道標(みちしるべ)
第6章 片翼の不死鳥(フェニックス)

【著者略歴】
弓狩匡純(ゆがり まさずみ)
作家・ジャーナリスト。1959年兵庫県生まれ。米テンプル大学教養学部卒業後、世界50ヶ国以上の国々を訪れ、国際情勢、経済、文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。
主な著書に世界87ヶ国の国歌を集めた『国のうた』、大手40数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(以上文藝春秋)、偉人たちの名言を綴った『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』(朝日新聞出版)、『国際理解を深める世界の国歌・国旗大事典』『世界の名言大事典』『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(以上くもん出版)などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:319.8A/Y96h//K

  • 原爆投下からの広島復興をテーマとしたノンフィクション。
    広島が平和都市であり、平和の祈りの場であることは、何の疑問もなく、当たり前にそうであるとしか感じていなかった。
    しかし復興の道のり、とりわけ平和都市としての復興は、当時の広島市長や市議会議長、多くの名もなき人々の使命感に支えられた狭き道だったことが理解できる。
    あの悲劇を過ぎたこととして風化させず、繰り返し繰り返し語り、その意味を問うことは我々の大事な責務だと改めて感じた。

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著者プロフィール

1959年、兵庫県に生まれる。米テンプル大学教養学部卒業後、世界50ヵ国以上の国々を訪れ、国際情勢・経済・文化からスポーツに至る幅広い分野で取材・執筆活動を続ける。
著書には被爆地・広島の戦後復興をヒューマン・ドキュメンタリーとして描き第15回 開高健ノンフィクション賞にノミネートされた『平和の栖(すみか) 広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ)、被爆体験証言者と共に1枚の絵を描く高校生たちを追った第66回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書〈中学校の部〉『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(くもん出版)、世界84ヵ国の国歌を収録した『国のうた』(KADOKAWA)、大手四十数社の企業理念と波乱に満ちたその歴史に迫った『社歌』(文藝春秋)などがある。

「2021年 『アメリカの世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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