ジジイの台所

  • 集英社クリエイティブ (2022年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784420310994

作品紹介・あらすじ

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「台所には生きる底力が詰まっている。
家族にもジジイにも、笑いが絶えない場とする。」
沢野ひとし
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台所は日々の元気を生み出す活力源!
自宅の台所で、山登りのテントで、子どもの頃の食卓で。人生を振り返りつつ、食と台所のぬくもりや楽しみを綴るイラストエッセイ。
毎日の献立や段取りを考えながら料理をする場・台所で、人は頭を、そして心を育てる。だからこそ、台所を友達のように、仕事場や書斎のように思いながら生きていこう──著者の日頃の料理やお弁当、調理道具との付き合い方など、役立つ知恵も満載。
老若男女を問わず清々しく生きるための片づけエッセイ『ジジイの片づけ』に続くシリーズ第2弾。
台所で過ごす時間がかけがえのないものになる、17編+19のコラムを多数のイラストとともに掲載。

【目次より】
台所に「気」を入れる
母の台所
兄の台所
さすらいの悠々自適鍋
あかねさす ジジイのレシピ
かなしみの作り置き
台所の即席ラーメン
ジジイの健康法
台所の心得
たそがれの彷徨(さまよ)うロールキャベツ
後悔の料理教室
山の台所
海岸の台所
お取り寄せ便に翻弄されて
白樺と料理ノート
妻の台所
食洗機と父親

【本書「台所の心得」より】
いくつになっても自分で作った料理を食べたい。コンビニや宅配のお弁当ばかりでは心が弱る。
気持ちに張りがなく、気分がふさいでいる時も、自分で淹れた一杯のコーヒーでジジイは元気になれる。
台所は活力の源である。ただし包丁で指を切ったり、油で火傷をしたりと注意も必要である。そこは戦場でもある。

【著者プロフィール】
沢野ひとし(さわのひとし)
イラストレーター・エッセイスト・絵本作家。1944年愛知県生まれ。児童書出版社勤務を経て、書評誌『本の雑誌』創刊時の1976年より表紙と本文イラストを担当。山岳をテーマにしたイラストエッセイで人気を博す。1991年、第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。著書に『鳥のいる空』(集英社)、『さわの文具店』(小学館)、『中国銀河鉄道の旅』(本の雑誌社)、『ジジイの片づけ』(集英社クリエイティブ)、『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)、『真夏の刺身弁当 旅は道連れ世は情け』(産業編集センター)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • なかなか面白かった。
    男の視点からみた台所、、
    料理とは?
    著者のような研究熱心な
    料理好きの男性が伴侶なら
    頼もしいと思う。
    調理器具も進化していて材料
    を入れ調味料を入れておけば
    煮物が出来るもの他があるが
    私は手間がかかっても著者と
    同じくガスでコツコツ作る派です。
    料理嫌いな伴侶に何とか
    料理をさせたいと作戦を
    ねるために読んでみたかった
    本です。
    やっぱり初めは鍋から
    作ってもらおうと思います。
    椎名誠の本の挿し絵を担当
    し山好き探検冒険好きなところ
    昭和の子供時代の話しなど
    哀愁が漂って懐かしく感じた。

  • 雑誌のコラムから、この本の存在を知りました。まず、タイトルがいいよね!
    「ジジイ」という響きがめちゃくちゃおしゃれに聞こえる。
    そして、出てくる話には全部味があって、風情があって、人間味があって最高。

    そして奥様のこと、好きでたまらないのだろうなと思う。でなければこんなに登場させない。一見悪口に聞こえるが、沢野さんが書く奥様の取説はコミカルで親近感が湧く。2人のシュールなやりとり。面白い笑
    きっと実際は沢野さんはほとんど心の声のみなんだろうなと想像すると益々面白い。

    シリーズの片付けと文房具もぜひ読みたい。

  • 椎名誠のエッセイといえば沢野ひとしのイラストですが、エッセイ本文にも沢野氏のエピソードが載っていて、割と荒ぶる感じの人というイメージがありました。本書は沢野氏も70代ということで、自らをジジイと言い、キチンとした台所仕事や健康について語っている様子はちょっと意外だったかも。ゆるいイラストは健在。

    少年時代や家族のことが書かれていて、台所がテーマの本ですがそこから「生きること」「人生」などが滲み出ていて興味深く読みました。

  • ジジイあるあるにいちいち当てはまってしまった
    一生物に憧れちゃうのは許してくれよ
    ただ鉄フライパンを育てるより安いフライパンを高頻度で買い替える方が断然良いことに気がつく

    料理というより台所の管理について頷ける部分が多かった
    ジャケ買いではあったけどめちゃくちゃ楽しめた

  • “料理の本ではなく、あくまで台所が主役の本はめずらしいと思う”

    “ジジイにとって台所は上昇志向の場であり、瞑想に耽る茶室でもある”

    “台所ら活力の源である。ただし包丁で指を切ったり、油で火傷をしたりと注意も必要である。そこは戦場でもある”

    台所の表には物を置かず、スッキリさせる方がいい。清潔を保てる。

    山の台所で1番大事なことは「ひっくり返さないこと」使った道具はすぐ片付ける。どこにいった?と探してるうちに鍋をひっくり返し楽しみにしてた食事がぱあになる。

    調理道具は多く持たなくていい。パン焼き器、たこ焼き器、餅つき器、流しソーメンマシン、かき氷器。みんな闇へお蔵入りしてしまうから。

    そんなスッキリとした「台所」にして、ささっと簡単なご飯を作りたくなります。

  • じじいの片づけに続く「じじいシリーズ」第二弾。
    片づけの時もびっくり仰天しましたが、今回もかなり驚かされました。
    沢野さんのイメージがまたまたガラガラと崩れていきます。
    しかしまぁ山をやったり、探検家という種類の人はすべからく料理というものに長けているものです。
    行動の原動力である、食事は誰でもない自分が作らないことには食べられないのです。
    偶然なのかどうか、沢野さんの奥様は「私は料理はしません」と公言なさるお方。
    白いご飯に味噌汁、焼き魚があれば十分と、土井善晴さんのようなかた。
    そのような方が、便利そう、目新しいといって、電化製品なんかを買ってくる。
    すぐに物置に置かれるそれらをどう処分するか頭を悩ます沢野さんとの攻防が面白い。
    沢野さんは必要以上に道具をそろえない。
    台所は風通し良く清潔に保つ。などを心掛けつつ、自分の幼少期の台所事情なども交えつつ、描かれるうんちくは大変ためになります。
    百文字コラムも、興味深いです。

  • 台所を息抜きの場所にはすべく、自分も実践しなくてはいけない。

  • 『ジジイの片づけ』に続いて。

    我が家は私が料理が好きなので、他の家族はほぼ台所仕事はしないし、道具類も私の一存で購入したり処分したりしているけれど、沢野家の夫婦の静かな攻防は面白く読みました。
    夫の退職前には読ませたい。

  • 「ジジイの片づけ」が面白かったから、二冊目もと思い読みました。


    台所の心得

    台所は包丁、缶切り、ガス、電気、熱湯、油と油断も隙もないものに囲まれている。
    したがって整理整頓、完全無欠、清廉潔白を心がけたい。

    クスクスしながら、そうよね~。と


    土井善晴さんとウー・ウェンさんの本がいいと推薦。
    「茅乃舎だし」をお取り寄せ。
    同じことがあると嬉しい。


    忘れられない思い出と台所、暴風の山でテントの中が台所、掘っ立て小屋の七輪と一斗缶の台所、


    美味しそうな料理の話しも出てきます。が、
    その、料理を作る人がいる場所。
    台所のお話しでした。


    イラストがいい味、旨味倍増です。






  • 「ジジイの片づけ」を読んで面白かったので、「ジジイ」シリーズ第2弾となる本書も読んでみた。

    A5判のサイズで、ページの上部2/3に文章、下部1/3にイラストという構成は前著と変わらない。内容も料理の話だけでなく、やはり片付けの話も出てきて、まさに「続編」という感じである。したがって、「ジジイの片づけ」が気に入った人は、本書も間違いなく楽しめるだろう。

    「ジジイ」シリーズ第3弾の「ジジイの文房具」も読んでみたい。

  • 沢野さんのこだわりがみえて良かったです。湯豆腐、奥が深いですね。

  • 湯豆腐食べたくなった。書き口が面白い。

  • 沢野さんの文章好きなんだよね。淡々とさりげない文章なんだけど、じわじわとくる。
    自分もこういう文章が書けたらと思うけどこんなに昔の事を細かく覚えている記憶力はないです。

  • エッセイとしてさらっと読むのによい。

  • 楽しく読ませていただきました!!
    台所はいつの間にか物が多くなって汚くなるけど、○○しっぱなしは無しにして、不要なものは捨てて綺麗にする!
    全ページ下の部分はイラストが書いてあり
    ほんわかします

  • 台所に「気」を入れる
    母の台所
    兄の台所
    さすらいの悠々自適鍋
    あかねさす ジジイのレシピ
    かなしみの作り置き
    台所の即席ラーメン
    ジジイの健康法
    台所の心得
    たそがれの彷徨(さまよ)うロールキャベツ
    後悔の料理教室
    山の台所
    海岸の台所
    お取り寄せ便に翻弄されて
    白樺と料理ノート
    妻の台所
    食洗機と父親

  • ★4つ弱です。
    料理に関するうんちくが結構好きだ。料理だけでなく台所に関するいろんなうんちくは読んでいて面白かった。

  • ジジイの台所というのはババアの台所でもある。そこが難儀。でもそれでも台所は一つ。そうだよねえ。分けられないよねえ。分けたい。

  • ふむ

  • 台所と料理に関する、軽いエッセイ。
    ジジイになって、台所を断捨離し、シンプルな料理を楽しむ。用が済んだら、すぐに片付ける。余分な道具は始末する。
    ジジイになっても、毎日を楽しんで過ごしたい。

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著者プロフィール

1944年、愛知県生まれ。イラストレーター、エッセイスト。「本の雑誌」では創刊号より表紙絵・本文イラストを現在まで担当。1991年、第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。近著『ジジイの片づけ』『ジジイの台所』『ジジイの文房具』(集英社クリエイティブ)の「ジジイ三部作」が評判を呼ぶ。『休息の山』(本の雑誌社)、『人生のことはすべて山に学んだ』『山の帰り道』(角川文庫)など山に関する著書も多い。高校生の頃に山に目覚め、国内はもとよりヨーロッパ・アルプス、ヒマラヤと厳しい山にも挑んできた。ここ数年は「ジジイにふさわしい」静かな低山登山に目を向けている。

「2025年 『そうだ、山に行こう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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