摂食障害の不安に向き合う:対人関係療法によるアプローチ (創元こころ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422000572

作品紹介・あらすじ

拒食症をPTSDのような障害としてみる治療者は少ないが、著者の実感では、拒食症はPTSDとほぼ同様の発症プロセスをもち、強迫性障害やPTSDのように不安障害とみたほうが現実の治療に即しているという。「安心することによって摂食障害は治っていく」という強い信念のもと、治療者の仕事の目的は「安心の提供」であると位置づけて、本書では、患者のもつ「不安」に注目しつつ摂食障害の治療の実際を述べてゆく。患者に対する視線が限りなくやさしい本である。

感想・レビュー・書評

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  • 初めてこの類の本読んだ。
    分かるわかると頷くものばかり。すっきりした

  • 患者の不安に注目し、安心の提供を基本として治療に臨むこと。
    心的外傷の治療により、つながりの回復が起きてくること。
    「役割の変化」という観点を持ち、患者さんの状況をみていくこと。
    自分のペースで進めていけるようなコミュニケーションのとり方を学んでいくこと。

    どれも参考になりました。

    「病気というのは、病気にでもならなかったら変えられなかったことを変えられるように起こる」
    という言葉にはっとしました。
    病気をきっかけとして、より自分を大切にしていけるよう、日々を過ごしていこうと思います。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:493.74//Mi96

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著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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