人を動かす 新装版

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422100517

作品紹介・あらすじ

社会人として身につけるべき人間関係の原則を具体的に明示して、あらゆる自己啓発本の原点となった不朽の名著。

感想・レビュー・書評

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  • 皆さん、忙しい毎日の中で対人関係に苦労されておられませんか???

    今回は日々そんな悩みを抱えていらっしゃる方々のお悩みを軽減できるかもしれない作品、
    ”人を動かす”をご紹介します。

    著者である故DALE BRECKENRIDGE CARNEGIE氏は1888年に米国で生まれ、本書を始め、様々な自己啓発本を
    出版して、自己啓発セミナーの先駆者として全世界で評価され活躍された方です。

    著者が亡くなった現在も対人関係の改善に重点を置いたカーネギー協会が意思を継いで様々な活動を
    行っており、多数の企業研修にも積極的に取り入れられている事からその活動内容を既にご存知の方も
    沢山いらっしゃると思います。

    そんな私達、人間は他の動物とは違い、社会に属していなければ自己崩壊してしまう生き物です。
    その人間が依存する社会において最も重要な関係は対人関係です。

    その対人関係はお互いを認め合う信頼関係によって成り立っていますが、人間は高等な生物であるが故に
    思い悩み、苦しみ、果ては自己否定までして、私も含めてなかなかうまく人生を歩めない方も沢山
    いらっしゃると思います。

    そんな自分が何気なく発した言葉や軽率な行為と行動が知らぬうちに沢山の人を傷つけている事を本書は
    明確にし、社会の中で人として生きていく為の重要な教訓を分かりやすく教えてくれています。

    この作品はは四つの大区分と付記で構成されています。
    1:人を動かす三原則
    2:人に好かれる六原則
    3:人を説得する十二原則
    4:人を変える九原則
    付:幸福な家庭を作る七原則

    内容としては各項目に合致した沢山の成功者(米国人)の実例を元に分かりやすく説明されていますので、
    文章を読むのが苦手な方でも素直に読み進むことが出来ると思います。
    しかし時間が無い方や長文が苦手な方は、冒頭の”人を動かす三原則”だけでも読んでみて下さい。

    この”人を動かす三原則”は本書全ての教訓の核となる項目ですので、皆さんのこれからの人生においても
    良い知識になると思います。

    ここでいつも私達の拙いレビューをフォローして下さっている皆さんに日頃の感謝を込めて、本書の最も
    重要な核の部分である”人を動かす三原則”を下記に抜粋しておきます。

    【人を動かす三原則】
    1:批判も非難もしない。苦情も言わない
    2:(相手に)素直で誠実な評価を与える
    3:人の立場に身を置く(強い欲求を起こさせる)

    ここで3番が分かりにくいので説明を・・・、
    人の立場になって考え、人の要求(要望)を相手側から喚起させる事で、自己の存在理由と依存度を高め、
    結果的に自分の要求を通すという、”負けて利を得る”的な内容となっています。

    さてここで話はそれますが・・・、
    この本の著者であるカーネギー氏に関して自身も含め、周りの方も誤解されていたので遭えて記載しますが、
    鉄鋼王と言われた著名な実業家である故ANDREW CARNEGIE氏と著者には血縁関係はありません。

    本書の著者であるD カーネギー氏の本名は”CARNAGEY”であり、CARNEGIE氏の名声にあやかろうと同じ姓に
    改名しているのです。
    これは如何にも米国らしい話で我々には少々理解しにくい事だと思います。

    それといつもより星が一つ少ない事に気付かれた方も多いと思います。
    これは個人的な意見ですが、本書に明示されている教訓を補足する成功例や具体例が全て白人社会の文化や
    習慣、風習をベースとしており、現実的な日本の風習や習慣にはそぐわない面が多々見受けられることから
    星を一つ減らしています。
    ですので読まれる方はその部分を注意して著者の言いたい事を理解する必要がある事を付け加えておきます。

    こういったネガティブな部分もありますが、本書は対人関係に悩まれている方は勿論、目標を見失っている方や
    自信を喪失した方、仕事面で管理職にある方や目指されている方、嫁姑問題にも悩まれている方にも是非とも
    読んでもらいたい本です。

    付け加えるならば本書を読んだ後に先にレビューさせてもらった”リッツカールトンが大切にするサービスを
    越える瞬間”を読んで貰えれば、本書に足りない”見返りを求めない相手を思いやる心”を実感的な教訓
    として追加で得られるので絶対にオススメですよ!!

    妻から”この本は絶対に読んだ方が良いよ”と勧められ、二時間余りで読破した・・・むうでした!!

    PS:皆さんから”一冊しか読める時間が無いから、どっちがお薦めか言ってくれっ”って聞かれたら・・・、
      私は”星の数が多い方です”と、答えるかもしれませんね・・・。
      (だって要すれば同じ内容で・・・実社会に適合しているから・・・かなっ!!)

  • Fri, 25 Dec 2009

    戦前に書かれた本だというのに,
    今読んでもまったく色あせない.

    というか,「人間」というのは本質でいつまでの変わらないし,
    それを突き動かす欲動の原理というのは普遍的なものなのだということがよく分かった.

    D.カーネギー は 今でさえ「ビジネス書」というよく分からないカテゴリで扱われるようになった「人生論」「自己啓発」本のはしり というか 古典.

    現在では,コヴィーの「7つの習慣」が一つの金字塔ではあるが,
    カーネギーの本を読むと,その源流がわかるようで,
    コヴィーが そこまでオリジナルでも無い事が分かる.

    ある意味で,
    「原則を言って,多くの具体事例でその原則をサポートする.という運び方」
    「科学的事実を偏重せず,人間の本性を大切にする」
    というあたりが,非常に共通している.

    人を動かす 以外にも何冊かあるんだが,とりあえずコレを読んでみた.

    コヴィーもそうなのだが,カーネギーもそうで,
    西洋的個人主義ではなく日本的関係主義的なところがにじみでる.

    「議論を避ける」
    「人のあやまりを指摘しない」

    など,議論をよしとするアメリカの風土とは,まるで相容れないものかもしれない.逆に,日本的なのかもしれん・

    本書でも人間関係論のホーソン実験などにも触れられており,
    みな仕事のパフォーマンスが決して金銭報酬などではなく,
    にこやかな人間関係の上に成り立つことを認めている.

    科学技術の立場にあれば,「議論」をすることは 必須だが,
    「議論」が 人をやりこめる ことに終始してしまっては,やはり
    非生産的だ.

    意味の世界の生き物としての人間として,社会人として,ビジネスマンとして,意義深い本だ

  • 非常に読みやすく、且つためになった。

    人に言われると「そりゃわかっているよ」と言いたくなることだけど、本を読みながらゆっくりと自分を見直していると、実はそれを実行できていないことが痛感した。
    下手なテクニックに頼るのではなく、本質的に人と共同作業を行うために重要な考え方が詰まっていると思う。

    時を置いて、再度読み直そう。

  • ずいぶん長い間「積ん読」状態だった本(まだまだたくさんあるが・・)、FBで勧めている方があって、思い出して一気に読んだ。「人を動かす3原則」「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」「幸福な家庭を作る7原則」が、事例とともに解説してある。リンカーンやルーズベルトなど大国の指導者の事例、アンドルーカーネギーなど大企業の経営者の事例だけでなく、自動車修理工場やセールスマンの事例などもふんだんに用いられて分かりやすい。書いてあることは全て納得なのだが、実践できるかは自分の心次第だな。時々読み返さなくては。

    「人を非難したり馬鹿にするのはどんな馬鹿でもできる。馬鹿者に限ってそういうことをしたがる」「目が不自由だが優れた聴覚を持った移民の子に、教師がすばらしい才能と誉め称えた。後のスティービー・ワンダーである」「人を説得して何かをやらそうと思えば、まず自分に尋ねてみることだ。どうすればそうしたくなる気持ちが起きる?」「意見の不一致を歓迎せよ。二人の人間がいていつも意見が一致するなら、そのうち一人はいなくてよい」「海が数知れぬ渓流のそそぐところとなるのは身を低きに置くからである」

  • リーダーはどうあるべきか、他人に対してどう接するべきかという話。

    それぞれの項目について、非常に具体例が多くて、説得力がある。

    自分も忙しい時にはつい、厳しくあたってしまう事があり、反省するばかりだ。

    ミスを怒らず、感情に任せて厳しい事を言ったりせず、自尊心を傷つけるような事をせず、相手をリスペクトして、ほめて、相手に重要感を与え、話をしっかり最後まで聞く。

  • カーネギーホールのカーネギーさんとは別人だった。松下幸之助さんのように、実業家の名言集だと長年思っていたら、職業作家さんの提言集でした。

    内容は、至極もっとも。
    例えば、人を変える9原則

    まずほめる
    遠まわしに注意を与える
    自分の過ちを話す
    命令をしない
    顔をつぶさない
    わずかなことでもほめる
    期待をかける
    激励する
    喜んで協力させる

    正しい。
    しかしどうもカーネギーさん自身が相手のことを愚者扱いしている気がするので★1つ減点。
    読者である自分も軽んじられているような気がしてさらに★1つ減点。

    うーん、カーネギーさんの頭が良すぎるのかしら。


  • 人を動かす三原則
    ①批判も非難もしない。苦情もいわない。
    ②率直で、誠実な評価を与える。
    ③強い欲求を起こさせる。

    P.27
    人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならない。

    P.33
    人を動かす秘訣は、まちがいなく、ひとつしかないのである。すなわち、みずから動きたくなる気持ちを起こさせること。これが秘訣だ。

    P.48
    人間は例外なく他人からの評価を受けたいと強く望んでいるのだ。この事実を、決して忘れてはならない。
    深い思いやりから出る感謝のことばをふりまきながら日々をすごす。これが、友を作り、人を動かす秘訣である。

    P.57
    成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることができる能力である。

    P.66
    まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、ひとりの支持者を得ることも失敗する。

    P.109
    つめたい会社をあたたかくするには、ひとつの方法がある。人の名前を覚えることだ。重役のなかには、名前が覚えられないという人もいるが、つまりは重要な仕事が覚えられない、すなわち仕事の基礎ができていないことを告白しているのだ。

    P.139
    人間の行為に対して、重要な法則がひとつある。この法則にしたがえば、たいていの紛争は避けられる。これを守りさえすれば、友はかぎりなくふえ、常に幸福が味わえる。だがこの法則を破ったとなると、たちまち、はてない紛争に巻き込まれる。この法則とは「常に相手に重要感を持たせること」

    P.144
    人はだれでも他人より何らかの点ですぐれていると思っている。だから、相手の心を確実に手に入れる方法は、相手が相手なりの世界で重要な人物であることを率直に認め、そのことを相手に悟らせることだ。

    P.234
    他人にものを頼もうとするときは、まず目を閉じて、相手の立場から物ごとをよくかんがえてみようではないか。「どうすれば、相手はそれをやりたくなるだろうか」と考えてみるのだ。

    P.261
    仕事には競争心がたいせつである。あくどい金もうけの競争ではなく、他人よりもすぐれたいという競争心を利用すべきである。
    優位を占めたいという欲求、対抗意識、負けじ魂、男の気迫に訴えるのだ。

    P.295
    ほめことばは、人間にふりそそぐ日光のようなものだ。それなしには、花開くことも成長することもできない。われわれは、事あるごとに批判の冷たい風を人に吹きつけるが、ほめことばというあたたかい日光を人にそそごうとはしない。

  • 人と関わること、リーダーとして、また、家庭円満に必要なことがまとめてあります。
    どれも当たり前のことだけど、出来ていないと気づかされました。
    今後も時々この本を読み返すことで、人との接し方を戒めていきたいと思える本でした。

  • 本書を一言で要約すれば、結局のところ「より良い人間関係を築きたければ、他者に対して誠を尽くせ」ということなのだと思う。
    他者に対してあまりに性善説に寄り過ぎではないか?とも感じたが、あとがきで「世の辛酸をなめつくし、社会の表裏を知りつくして、ついに彼は人間性の秘密をさぐりあてた」との一節で、この疑問は消え去った。

    世界中で読まれている理由がよくわかった気がする。

  • 【当然のことを当然の様にできますか?】
    一つ一つ、「そうだよね」と感じることがほとんどである。やった方がいいか、やらない方がいいかといえば、やった方がいい。大切なのは、それをどのように行動に落としこむかだと思う。

    私が思うに、例えば1週間の終わりである土曜日に前1週間を振り返り、後1週間の目標を設定する。そんなことが必要だ。失敗ごとがあれば「なぜ失敗したのか?」「どうやって改善するか?」と向き合い、成功すれば「なぜ成功したのか?」に向き合う。そんな積み重ねが、こういった指南書を読んで、血肉にしていくには必要である。

    私は橋下徹氏が大好きで、彼が記者を論破する光景は非常に大好きである。故に、私自身も論理的にいようと思うし、論破ができるくらい理詰めの人間になりたい。しかし、論破したところで、した側は気持ちがいいがされた側は怒りしか覚えないだろう。

    会社で論破する必要がある時がどれくらいあるのだろうか。目的は論破ではなく、より良い結論を導き出すことである。そこを忘れること無く、取り組んでいきたい。

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