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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784422100883
感想・レビュー・書評
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■書名
書名:メンタルサポートが会社を変えた!―オリンパスソフトの奇跡
著者:天野 常彦、小杉 佳代子
■概要
多くの企業で増え続ける“心の病”をもつ社員。休職者・退職者の急増は
経営上も大きな利益損失をもたらす深刻な問題となっている。オリンパス
ソフトウェアテクノロジー(株)では、職場環境や古い企業体質が社員の活力
を奪い、メンタルシックを増加させていることに注目。働きがいを取り戻
し、安心して働ける職場環境を目指して全社一体となって様々な改善を実行
し、離職者激減を実現している。本書ではその取り組み事例を紹介する。
<目次>
「はじめに」にかえて
会社は何のため、誰のためにあるの、社員にとって会社の意味は?
第1章 メンタルシックを生む土壌
第2章 安心して働ける職場作り
第3章 メンタルケア相談室の設立
第4章 ソーシャルインを可能にする組織作り
第5章 「明るさを求めて暗さを見ず」
(From amazon)
■感想
2年ぐらい前にこの分野に興味があり、ある勉強会で、こちらの社長
さんと室長さんの講演を聞いたことがあり、非常に感銘を受けました。
その時に、この本を購入していたのですが、いつの間にか読み忘れ
てしまっていました。
しかしながら、最近、またこの分野への興味が湧いてきて、この本
探しだし読みました。
現在、親会社のオリンパスは不祥事でエライ事になっておりますが、
こちらの子会社のメンタルヘルスの取り組みは、素晴らしいものが
あります。
この本には、マニュアルや資料など、オリンパスソフトウェアさん
が自分たちが培って構築してきたものを惜しげもなく記載されてい
ます。よく、ここまで資料を公開したな~と思います。
自社でこういうメンタルヘルスの取組を実施したいと考えている場
合、必ず何かしら得るものがある一冊だと思います。
世の中的にこういう本がもっと増えてくるといいな~と思いますね。
■気になった点
・「社員にとって仕事のしやすい環境をどう整えるか」を最優先に
考えて必要な措置を取っていたら、結果的にメンタルシックにか
かる人が減り、休職者と離職者が激減し、またメンタルシックの
予防にもつながったということです。
・「働きたいと思う環境」への転換を向けた、就業規則、評価制度
開発環境、キャリアパス、個人のスキル、企業文化の6つの課題
を抽出しました。
・<メンバーの評価が低い>のに、<部門全体の達成度>が高いという
ことはめったにありません。
・仕事をしやすくするための環境設備投資であれば、効果はそれ以上
になって戻ってくる
・役職は役割の違いであり、偉さを示すものではない。そもそも、
役職とは、業務をもっとも効率よく進めるための組織図上の役割
にすぎず、最適な人材が割り当てられるというだけの話なのです。
・私たちがデータによって学んだのは、「メンタルシックの原因は
十人十色であり、一概には言えない」ということでした。
・プロジェクトを遂行する上で失敗したからといって、即座に会社
が倒産するわけではありません。
・すべてのコミュニケーションスキルの要素に共通する最大のポポ
イントは信頼です。
信頼なくして、コミュニケーションはありえません。
・失敗してもいいから色々とチャレンジした方がいい。
・人には様々な能力があり、一概には比べられません。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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