人を動かす 改訂文庫版

  • 創元社 (2023年9月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784422101347

作品紹介・あらすじ

日本で唯一の公式本『人を動かす』が、1936年初版、1981年改訂版を経て、約40年ぶりに大改訂。人が生きていく上で身につけるべき「人間関係の30原則」を、丹念に集めた実話と、成人教育の現場で磨き上げた実践例を交え、説得力豊かに解き明かす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著にして歴史的ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 間違いなくいい本ですよ…、いい本なんだけど、、、
    正直、つまんない。。

    書いてあることは当たり前すぎて、
    当たり前なんだけど実践が難しいことで、
    読めば「痛いところつかれた…」となるんですが、
    如何せん、読んでいてワクワクすることがない。
    「普遍的に大事なことは、ワクワクすることではなくて、
    当たり前の連続なんだよ」と言われればそこまでなんですが。。
    そして、洋書特有の事例のオンパレード。
    いくつかの事例は、「へ~」となるものの、
    多くの事例は「その事例、本当に必要?」というものだし、
    カーネーギーさんには申し訳ないけど、
    もうそろそろいいんじゃない?というのが個人的感想。
    内容は素晴らしいので、一度くらいは目を通してもよいかも。

  • 自分のことをしたいためにはまず人に対しての気遣いや気配りが大切である。
    人の気持ちを考える。
    自分のために皆生きている。だからこそ相手が喜ぶこと、相手と対決することを避けて接することで結果相手は自分の為に協力してくれる。
    怒ったり感情的にならず、相手の気持ちを考える思想

  • 急に仕事で教育係に任せられ、どうしたものかと思って手にした本。書いてある内容はうんうん、とうなづけるもの。時代は変わっても、人とのコミュニケーションややる気にさせることは変わらないものだなぁと思う。だが、読んで納得してもいざ実践となると難しい。ついに批判めいたことを考えてしまい、良い所よりもできない所に目が向いてしまう。そんな気持ちはきっとどこかで伝わってしまうだろう。人を変えるためには、まずは自分の在り方を見直し、行動を変えなくては、と反省しながら読んだ。

  • 私にとってとても為になる本でした。
    ついつい人の意見を否定したり指摘したり、自分も含めてよくある状況で反省しました。
    人の性質を理解して相手が求めているような言葉をかけたり、相手が気持ちよく話を聞いて行動できるように、自分を変えるための本です。
    実践すれば自分の器も大きくなるし、周囲の人に好かれる魅力的な人になるためのヒントだらけの本でした。

  • 元手800円で勝ち確の投資先はこれだ!

    人と良い関係を築く原則が30も書かれている。
    ぶっちゃけ、目次みて気をつけること多くない?と感じてた。でも流石古典的名著。具体的エピソードやユーモアあふれる比喩の連続で、息つく間もなく読み終えちゃった。メモする手も止まらなかった。
    原則自体は聞いたことあるような言葉ばかりだけど、どれも息を吹き返し染み渡ってくる。実践する意義を納得させられる。


    【この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう。先へ延ばしたり忘れたりしないように。この道は二度と通らない道だから。】
    ↑かっこよすぎて涙、自分も付箋に貼って持ち歩こ

  • 刺さる項目がいくつもあった。中でも「議論を避ける」というのは、痛いところをつかれたような感じで、特に印象的だった。折に触れて読み返したい本だと思う。

  • 営業がよく読む有名な本。相手の体面を保ち、とにかく褒めることが重要だと説かれていた。相手が最も関心を持っているのは自分自身のことなのでその承認欲求を満たしてあげることが、信頼関係を築く最も近道なのだと。それはお客様にだけでなく、妻にも言える。当たり前のことがズラーっと書かれていたができていなかったことなのでこれから意識していきたいと思う。

  • 私は将来大きな弁護士事務所を構えて世界一の弁護士になることを目指しています。まあそんな大きなことだけでなく、級長、ダンスのリーダー、サッカー部のキャプテンなど多くの場面で活用できる技術が項目ごとにわかりやすく書かれていた。本書は必ず私の将来の糧になるであろう。

  • シンプルな内容だけど、
    日頃意識できていなかった人との関わり方について、学ぶことができた。
    人生を幸せにする中で、人間関係はとても重要だと思っているので、この学びを実生活でも取り入れていきたい。そして、人間関係で迷ったら、何度も見直していきたいと思うそんな良書であった。

  • ずっと気になってはいたものの読みたい本リストに入れっぱなしだったこの名著を、好きなアイドルが雑誌で紹介していた。すぐに本屋に行って買った。オタクはちょろい。
    人を動かす、というくらいだからリーダー的な立場にある人のための小難しい本なんだろうと思っていたけど、読んでみると印象ががらっと変わった。人間関係全般をスムーズにするためのちょっとしたコツみたいなものが、誰にでもまねできそうなやり方で、具体的な例を挙げながら書かれていたのだ。これはおもしろいし、確かに普遍的な内容だ。長きにわたって支持されるのもよくわかる。
    全体を通して、相手を尊重することや褒めることの重要性が繰り返し書かれている。自分がしてほしいことを相手にもする、自分がしてほしくないことは相手にもしない、というごく基本的に思えることがやっぱり人間関係には欠かせないんだなと思う。そしてさらに大事なのは、そういうことを小手先のテクニックとして駆使するのではなく、心から行うことだという。確かにな〜。相手を思い通りに動かそうと思いながら褒める人って、やっぱりそういうたくらみが透けて見えちゃうよな。
    全部をそのまま真似できる自信はないし、人を動かすってやっぱりものすごく難しいけど、人と関わるうえでの大事なヒントをたくさん散りばめてくれるみたいな一冊だった。

    【読んだ目的・理由】好きなアイドルが読んでいたから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】優しいほめ言葉は、夜明けの星の奏でる音楽のように、いつまでも記憶に残り、心の糧になるものだ。(本文から引用)

  • 人を動かす習慣①
    批判も非難もしない。苦情も言わない。
    人を動かす習慣②
    率直で、誠実な評価を与える。
    人を動かす習慣③
    強い欲求を引き起こす。

  • 相手を批判しない
    相手を認め誉める
    相手がして欲しいことが手に入るような伝え方
    相手のいいところを見つける
    相手に心からの関心を
    笑顔
    名前を覚える
    聞き上手
    相手の関心がある話題を
    自己重要感を高めてあげる
    Noと言わせてしまったらYesが出にくくなる
    人に快く喋らせる
    相手に自分の考えたものとさせる
    相手の悩みに同情する
    人の高貴で美しい気持ちに訴えかける
    演出を加える
    負けん気を刺激する
    他人の欠点は遠回しに指摘する
    とにかく褒める
    高い評価を与えて向上心を刺激する
    人に何かをさせたければ、ハードルを下げてやる(才能があると褒める)
    喜んで協力するように仕向ける
    親しき仲にも礼儀あり
    性生活に関する良書を読んで勉強する

  • 人の心を掴み、自ら動いてもらうためにはどうすれば良いのか、が理解できる本。Noteに感想をかきました。
    https://note.com/nagaoma13/n/n98e87dd0da2a

  •  人との円滑なコミュニケーションを取るための方法が、様々な実例で短く具体的に紹介されていた。一章が短いため読みやすく、淡々と語られているため、くどい感じがしなかった。
     ただ、コミュニケーションというのは時と場合によって変わってくるため、参考にはできるだろうが「絶対こう」と決めつけると良くなさそうだった。

     要は、相手に対して誠実で穏やかに接することが重要なのだと感じた。
     良くも悪くも共感できる部分があり、納得できる内容が多かった。

     文章は少し硬く、「相手に〜してやるのだ」というように少し上から目線な印象を受けた。著者が海外の人であるため、土地や人名などカタカナが大量だった。
     このような点が苦手な人は注意が必要かもしれない。

  • 神の1冊。「相手の自尊心や重要感を満たし信頼関係を築く」「相手の心に響くアプローチ」「相手の欲求や関心を見抜く」など、人を動かすための本質であり、行動変容を促すための全てが書かれている。

    ◯人を動かす3原則
    1.盗人にも五分の理を認める
    2.重要感をもたせる
    3.人の立場に身を置く

    相手が間違っていると思っても、相手の意見や行動に対して、いきなり批判や非難をしないほうがいい。
    人は誰でも、「自分の言動が正しい。少なくとも、完全な誤りではないし、それなりの理由や事情があってしているのだ」と考えているのだから、「論理」や「正しさ」で相手を殴りつけないこと。
    相手の気持ちや立場を理解し、尊重することが大切。相手の言い分を聞き、共感したり感謝したりすることで友好関係が作られ、相手もあなたの話を聞いてくれるようになる。

    相手に「自分の存在が大切である」と感じさせる。人は「自分を必要として欲しい」「周囲から尊重されたい」「自分は価値ある存在だと認めて欲しい」という根源的で強い欲求を持っている。
    「重要感を持たせる」とは、相手の重要感に関する欲求を満たすということ。相手の優れた点や努力、成果を率直に褒め、相手の意見や感情に寄り添うことで、欲求は満たされる。

    「相手の欲求や利益に焦点を当てる」こそが、人の立場に身を置くということ。
    そこに自分の望みの標準を合わせることが人を動かすための重要。

    ◯人に好かれる6原則
    1.誠実な関心を寄せる
    2.笑顔を忘れない
    3.名前を覚える
    4.聞き手に回る
    5.関心のありかを見抜く
    6.心からほめる

    常に笑顔で、自分に関心があり話を聞いてくれ、称賛を惜しまない。それだけで関係の質は出来上がる。

    ◯人を説得する12原則
    1.議論を避ける
    2.誤りを指摘しない
    3.誤りを認める
    4.穏やかに話す
    5.イエスと答えられる問題を選ぶ
    6.しゃべらせる
    7.思いつかせる
    8.人の身になる
    9.同情を寄せる
    10.美しい心情に呼びかける
    11.演出を考える
    12.対抗意識を刺激する

    自分の意見を相手に受け入れてもらい、説得するためにはまず相手を尊重する。
    対立することを避け、相手の立場と考えを尊重し穏やかな言動で接する。
    その上で相手の良心に訴え、相手が興味を引き楽しめるような演出をすることで、「結果的に」相手がこちらの望む行動をとるようになる。

  • ☆人を動かす3原則
    1.誰も真っ向からの批判を必要としない
    2.自分が重要でありたい欲求
    →他者からの賛同と心からの賞賛。
    ※相手の自己評価と重なる言葉
    3.人の立場に身を置く
    →相手の心に強い欲求を起こさせること

  • ギバーであることの大切さを改めて説かれた思い。現実はなかなかそうはいかないんだ、と諦めるのではなく、ちゃんとこの大切さと向き合って、日々を過ごしたいと思う。何度でも読み返したい本。

  • 素晴らしい。何度だって読みたい。
    改訂版ではあるけれど、カーネギーさんがいかにして人を尊いものと扱っていたかが分かる。言葉の一つ一つが丁寧で、尊厳を感じる。
    何度も読み直すべき一冊。

    以下心に残った文章等

    31
    他人の欠点を直してやろうという気持ちは、確かに立派であり賞賛に価する。だが、どうしてまず自分の欠点を改めようとしないのだろう。

    64
    人を説得させて何かやらせようと思えば、口を開く前に、まず自分に尋ねてみることだ。「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか」と。

    83
    友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。
    ところが、世の中には、他人の関心を引くために、見当違いな努力を続け、その誤りに気づかない人がたくさんいる。

    105
    幸不幸は、財産、地位、職業などで決まるものではない。何を幸福と考え、また不幸と考えるか。その考え方が、幸不幸の分かれ目なのである。

    109
    笑顔を使い切った人間ほど、笑顔を必要とするものはございません。

    124
    どんなほめ言葉にも惑わされない人間でも、自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる。

    135
    話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない。相手が喜んで答えるような質問をすることだ。相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのだ。

    146
    常に相手に重要感を持たせること。

    148
    この日の午後、人の幸せの総量を少しだけ増やせたような気がした。

    166
    議論したり反駁(はんばく)したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それはむなしい勝利だ。相手の好意は絶対に勝ち得られないのだから。

    194
    昨日の私の意見は、必ずしも今日の私の意見ではありません。

    213
    相手を説得しようとして、自分ばかりしゃべる人がいる。相手に充分しゃべらせるのだ。相手のことは相手が1番よく知っている。だから、その当人にしゃべらせることだ。

    218
    相手に押し売りはできません。買う気にはせねばならないのです。

    239
    相手をやっつけるよりも、相手に好かれる方が、よほど愉快である。

    298
    相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じているといってやることだ。

  • すごく目新しいことが書いてあると言うよりも、昔から言われている、いわゆる当たり前なことが書いてあった。当たり前を当たり前にやるのが大事って印象。人を動かすには○○だ→例題が続き、例が多くて少し読むのが飽きてしまった。ただ内容としては普遍的なものなので、折を見てまた読み直したい。

  • 私自身が人間関係が苦手な方なので、刺さる内容でした。
    忘れた頃に読み返したい。

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著者プロフィール

1932年(昭和7)東京に生まれる。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。富山大学・聖徳大学名誉教授、文学博士。
著書に『王朝歌壇の研究』『万葉集形成の謎』(共に桜楓社)、『閨怨の詩人小野小町』(三省堂選書)、『王朝貴族物語 古代エリートの日常生活』(講談社現代新書)、『万葉集の誕生と大陸文化 シルクロードから大和へ』(角川選書)、『心にひびく日本の古典』(新潮社)、『こんなにも面白い日本の古典』(角川ソフィア文庫)、『創られたスサノオ神話』(中公叢書)、『大麻と古代日本の神々』(宝島新書)、『こんなにも面白い万葉集』(PHP研究所)など他多数

「2020年 『草莽の防人歌 万葉のわだつみの声をきく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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