カウンセリングを考える 上

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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422111667

作品紹介・あらすじ

現代人の心に送るメッセージ。いじめ・不登校・家族の問題など、現代社会の抱えるさまざまな問題に、いまカウンセリングは何ができるか。

感想・レビュー・書評

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  • 34814

  • こんな人にオススメです。
    (こんな方)
    カウンセリングを仕事として行おうと考えている人。カウンセリングを初めて経験が浅い人

    (オススメのところ)
    カウンセリングで扱う様々なことについて、深い考察がされています。
    ただ、専門書のように全く分からないということではないのがよいです。
    (といって、この本を読んで分かった気になるのが怖いですが)

    (こんな点に注意)
    専門書ではないですが、かなり深い内容なので集中力が必要です。新書感覚で読もうとするとしんどいかもしれません。

    (その他)
    この本は上下巻のセットです。
    一方だけを読んでもいいですが、せっかくなら両方読みたいですね。
    私としては、上巻の内容がよかったです。

  • 2013年72冊目

  • 核になる本

  • この本を買ったのは今から思えばかなり前になる。当時不登校の生徒を家庭教師で受け持っており、一体何を考えているのか、どういう理由があるのか「how to」として知りたかった。よく考えてみれば、自分自身も不登校者であったのに、自分がなぜ学校に行けなかったのかが分からない。主観的に体験しているはずのことが、客観視することが出来ないということに当時は気付いていなかった。不登校の生徒を持っていたとき、まだ知識や経験をとっても未熟だった私は結局その生徒と良い関係を築くことは出来なかったのだが、今考えると「助けたい」という一方的な思い込みが強かったように思う。自分が苦しかったという思いだけは残っており、それと同様に考えていた。時に「助けたい」という思いは傲慢であり、おせっかいに繫がる。生徒が今どうやって生活しているのかは分からないが、彼女との出会いを今思い起こしながら再読した。

  • カウンセリングをしていく中で、時々読み返しています。自分のスタンスを確認する一冊です。

  • . 読了メモ。河合隼雄『カウンセリングを考える(上下巻)』。『カウンセリングを語る』と同じく、四天王寺での講演集。語り+言葉が仕事の著者。とても理解しやすい内容。多様な事例を自らと照らし合わせていき掘り下げるのが大切と説く。今の僕にどこまで出来るだろうか?

  • クライエントとともに悩み、ともに戸惑い、ともに最善の道を探す‥。カウンセラーのとるべき姿勢は伴走者。悩める人に寄り添う河合先生の視線があたたかい。私が人と話す時のバイブルになっています。

  • 杉並区立図書館から。

    仕事での人との接し方に悩む者としてカウンセラーに何か学びたくて読んだ。こういうことが大事だと、読んでいる間だけでも思うことの蓄積が行動変化に何がしか有効であってほしい。

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    カウンセリングをする中で考えた心構えや接し方、こんなこともある、など。基本的に大学での講演集。

    以下、印象に残った箇所:

    ・”[過去の原因と将来と]この二つは非常に関連しているんですけれども、われわれとしては、むしろ「これを機会に、この家はどうなっていくんだろう」というふうに、将来を見るような気持ちを強くもったほうが、私はやりやすいように思っております。”(p. 53)

    ・”どんな方が来られても、その方たちに対して、われわれがそういう可能性を日々信じて、「ここから何が生まれてくるんだろう」というふうに思いながら会えるよう、ぼくらは自分を訓練していかなくちゃならない。”(p. 62)

    ・”「この人に対して私はカウンセラーでありうるだろうか」というところまで考えていく必要があります。”(p. 257)

    ・”ぼくがもっとすごい人間だったら、「ふん、ふん」と言うだけで、クライエントもなにか心が変わってくるはずなんだけれども、こっちの容量が少ないと、「ふん、ふん」と言っていても、こっちもだんだんやめとうなってきたりして(笑)。・・・本当のところは、・・・私の限界を超えているということなんです。・・・少しでも人間の可能性に賭けるというふうにもっていけなかった自分の限界、それをよくよく自覚することが必要です。”(p. 263)

  • 不登校、カウンセラーの資格について、など、どちらかといえばカウンセラーとして仕事をしている人向け。
    姿勢が書かれている。

    091110

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