プロカウンセラーの聞く技術

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422112572

作品紹介・あらすじ

よりよい人間関係を築くための第一歩は「聞く」ことから。あなたも今日から聞き上手。ここが違う!「聞き方」の極意。

感想・レビュー・書評

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  • カウンセラーは聞くことが全てである
    自分のことは話さない 嘘はつかない
    言い訳 説明はしない
    真剣に聞く素直に聞く聞きだそうとしない

    河合隼雄 と ロジャースの系列?

  • コロナ禍のせいか親や友人などからやたらと愚痴を聞かされて疲弊していたので、もっと楽に聞けないかと傾聴に興味を持った。
    これまでは子供の頃から言われていたように「ちゃんと聞きなさい」「真剣に聞きなさい」を実践していたのだが、本書を読むとどうもそれは間違いらしい。
    井戸端会議のように聞く⁉︎
    いや、そんな聞き方して良いの⁉︎
    となんとも驚きのアドバイス。
    だが、言われてみれば聞き上手の人の聞き方は、相手の話をサラーッと受け止め深入りせず、それでいて流れに棹を差すように話し手を乗せている。

    今まで自分は一生懸命相手の愚痴を全力で受け止め、何か自分にできることがないかと真剣に考えていたが、そうではなく相手に話させ、相手に考えさせて相手に結論を出させることが必要だったのだ。
    全く方向違いの努力だった。
    これからは電話が掛かってきたらこの本の裏表紙を目の前に置いて「傾聴」を意識しながら「聴く」ことにする。

  • 聞く姿勢を貫くことは、とてもパワーのいることだなと感じた。先ずは自分のメンタルをしっかりと保っていなければ話を聞くときに客観的にもなりずらくなるように思う。
    言い訳をしないということ。実際に自分が悪くなかったとしても、言い訳(事実を自分から話す)をすることで信頼できない人だと思われてしまうこともある。読んでいて難しい所だなと思ったが、相手や職場に迷惑をかけているという視点で見れば素直に謝るという行為は潔いのかもしれない。子どもの時には出来ていたと思うが。。今は一言多く伝えてる時もある。
    ケースバイケースなんだろうが、そこの辺りをもう少し意識して生活してみたいと思った。

  • <聞き上手になりたいと思ったら読むべき本>

    ◎動機
    私は、現在全く別の業界で働いているが、<聞く>プロになり、それで仕事をしたいと思っている。そのための第一歩として、この本を選んだ。
    ◎学んだこと
    ・《聞く》は疲れる。《話す》は楽。だからみんな話したくなってしまう。カウンセラーも人の話を聞くのは、1時間が限界。
    ・カウンセラーは、相づちの打ち方で、相手の話をどこまで深堀りするかをコントロールできる。
    ・アドバイスや言い訳は不要。Listenに徹底する。

  • 今までの自分は話しすぎっすねって反省したなう。p66「あなたが聞き手をつづけていこうと思うなら、話し手の質問には話し手の立場に立って答えないといけないのです。聞かれたことに、あなたの立場から答えますと、話が行き違う原因になります」

  • 本当に飼い主さんとペットに寄り添うには獣医学の知識だけじゃ無理だと実感する機会が最近特に多かった。
    そこでインターン先の先生に相談したところ、薦めてもらった本。
    専門用語が殆どなく、例も多く挙げられていて読みやすかった。

    「その人の心はその人にしかわからない」など、言われてみれば当然だと思うことがほとんどだが、そういうものほど意識しないと頭からつい抜けてしまうことに気づいた。

    警戒を解いてくれるような、「良い人」を思い浮かべると書かれていることがかなり当てはまっていると思う。その人たちはもしかすると無意識にそれらを行っているかもしれないが、自分は話すことは得意では無い上、聞くことはもっと苦手なので、日頃から訓練しなくてはならない。

  • カウンセリングの技法は様々あるにせよ、つまるところ、その最たるもの、基本中の基本は傾聴、ということだ。
    おそらく、徹底的な傾聴ができれば、カウンセリングの役割はほぼ果たせると思って間違いない。ただ、その徹底した傾聴というのが簡単なようで実は難しいのだが。
    トレーニングあるのみ。

  • 聞き方の本だけど、やはりカウンセラーという職業ならではで書かれている。たとえば、話しにくいことは当人にとって乗り越えるべき課題であるとか。

  • 【沈黙】
    自分の経験談を話しても大抵役に立つことはないというのは、そうかもしれません。
    人に相談されるとついつい自分の経験談を話してしまいがちですが、これがいけないのですね。

    また、相談者は愚痴を言いたいだけなのに、話の内容に対して解決策を返答してしまっています。これもいけないのですね。
    なぜ、その人は愚痴を言いたくなったのか、言っていることの中身ではなく、なぜ愚痴りたい状況に陥ったかに注目する必要があるのですね。
    そう考えるとわたしはまったく「聴く」という行為ができていません。

    さらに悪いことに相手の話を受けて、「でも~」、「しかし~」という反論的言葉で切り替えしてしまいがちです。
    典型的に「聴く」ができていないパターンです。(反省)

    いろいろと中身が濃く、なるほどが多数あり、わたしにとっては非常に勉強になる本でした。
    この本に書かれていることをいつも思い出して「聴く」技術を身につけます!

  • 結局人は聞くよりも話す方が好きであるということ…冒頭で著者が述べておられましたが、自分の想像以上に深い意味でした。
    その他、着目すべき点は多々あると思います。

    自称聞き上手の方、聞き上手になりたいと思う方には読んで損の無い一冊。
    僕はこの本を通して自称聞き上手であったことを思い知ることができました。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2020年 『[新装版]カウンセリング辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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