「出会い」の不思議

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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422112763

作品紹介・あらすじ

中央公論に連載の巻頭言とともに、さまざまな切り口を見せてきらめく七八編の魅力あふれるエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • あまり読み込めなかった

  • ひと言で言うならば、河合さんの考えや思いにはブレがない。
    河合さんの文章を読めば読むほど、このことを痛感させられる。

    「日本人の個人主義(コジンシュギ)」観、
    「子どもの目」は、しばしば大人が見逃しがちな真実を、
    しっかりと見ているという指摘。そして、禁煙運動を例に挙げて、
    正しいことをしようとやっきになって努力しすぎると、
    大切なものが失われてしまうということ。
    これらは、私の今の思いにとても共感を覚え、
    まさに共時性(シンクロニシティ)を感じざるを得ない。

    ちなみに、
    「子どもの心をつかむということ」「求められる教師の力」
    は、記述全文が私が今まさに思っていることそのものだったので、
    できる限り多くの後輩に伝えていけたらなと思っているところである。

    悲しいかな、10年以上も前に、こういったご指摘をされているのに、
    現場に立ち返ってみると、全く前進できていないのが現実。
    この現実に立ち向かっていくためにも、まだまだ日々の闘いは続きそうである。

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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