ナラティヴ・セラピーの冒険

制作 : David Epston  小森 康永 
  • 創元社 (2005年2月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422113333

ナラティヴ・セラピーの冒険の感想・レビュー・書評

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  • ナラティヴ・セラピーの大家、エプストンの論文集
    語りを治療へ。そこへの変化、手法が鮮やかに描き出されている。特に彼らは「外在化」手法をとても大事にしている。いつだったか読んだM,Whiteの著作では、外在化が、精神分析の批判と言ってるのに、精神分析のようで投げ出してしまった。だが、外在化とは社会や外部のせいにしてしまうのではなく、ひとえに問題を問題として切り離すということなのだとわかった。しかも、問題に名前を付けるのは、クライアントの語りの中にちりばめられたメタファーからだ。
    そう気付くと、ナラティヴ・セラピーのやっていることは、短期療法のそれとなんら変わりがない。ただ、do differentをalternative story と呼んでいるかどうかだけだ。また、エプストンの書く手紙は、セラピストがセラピーの中で頭の中で行っていることを文字化したものだ。聞いてすぐに整理することが難しくても、手紙なら整理して確認することができる。だが、手紙は単なるセラピーの記録ではない。手紙の中にさえも、エプストンは様々な工夫を凝らしている。質問だったり課題だったり、クライアントの語りから見いだされたメタファーだったり…
    物語療法が物語である所以は、たぶんこういうところにあるのだと思う。

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