改訂新版 カウンセラーのための基本104冊

制作 : 山中 康裕  東山 紘久  下山 晴彦  氏原 寛 
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本棚登録 : 41
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422113388

作品紹介・あらすじ

カウンセリングを学ぶ学生や一般の初心者にぜひとも読んでもらいたい文献とその内容を紹介。前著2冊の内容を1冊分に集約し紹介文も一新。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館一般 146.8||UJ

    和医大図書館ではココ→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=45768

  • 選出されている104冊は非常に幅が広い。新書版もあれば、文庫版、更には学術書の類までありそういう意味でも幅広く選出されているし、ジャンル自体も、心理臨床、精神分析、心理テストといった、臨床心理の各分野もあれば、医学よりの精神医学分野もある。更には、哲学や宗教学、思想書なども含まれており、臨床心理学として求められている人物像というのは、非常に教養的な人物であるということが言えるのではないか?だが、その反面で科学的手法(実験や統計など)についての書物が欠けているように感じた。このあたりが現在、臨床心理学が抱える問題であろう。大学院の方でも、いわゆる心理学的な知識は必要であるとしつつも、それは臨床心理学の門をくぐるのなら、心理学的知識も必要としているだけであって、実際にその道に進んでいくと恐らくはその大半を使わないのであろう。それゆえに、本著で紹介されている書物はある意味でどれもが実践的見地から選出されている。しかし、逆を言えば臨床心理学という学問が非科学的学問であるとみなされても仕方ないともいえてしまう。このあたりの、歩み寄りに臨床心理学者は恐らくは悪戦苦闘しているのだろう。無理に歩み寄る必要はないと考える人々もいれば、それでは未来が暗くなるという人々もいるであろうし、折衷すべきだとお互いの歩み寄りを提起する人々もいることであろう。ただ、実際問題現場に出てしまえば、やはり実践的な理論が必要となり、そこには経験とその場での対応能力に、広い受容、深い共感能力などが求められるはずでる。なので、まあ、なんというか、これから大学院を目指そうとしている者からすると、ややこしいことこの上ないなといった具合である。実際は……なのに、体裁上……みたいな形になっているというわけではないですか、これ?

    ともかく、本著を読むことで本質的に求められていることを再認識できたのはよかったかな。後、古本屋で百円で買わずに見逃したものが数冊ほど見受けられてショックを受けた。かなり迷った末に買わなかった一冊なので。神谷美恵子氏の生きがいについてとかね。ちなみに、二冊ほどどうしても読みたいものがあり、『心理治療と転移』『トポスの知』の二冊なのだが、どうにも高そうなので断念した。前者は、転移について、フロイト、クライン、ウィニコット、ユング、ラカンのそれぞれの定義の共通点、相違点がつづられているというだけでも垂涎ものである。クライン、ウィニコット、そして、ラカンこの組み合わせはすごい。後者は、河合と中村という、臨床心理士と哲学者のコラボレーションであり、臨床の知なるものが追求されているようだ。題材としては箱庭と用いているらしい。そして、河合の臨床心理的知見と、中村の哲学的知見を有機的に理解・統合できるかどうかは読者の力量に問われているといっても過言ではない。ちなみに、参考文献に凄まじく怪しいものがのっていて、嫌悪感すら生じかけたのだが、あとがきに「今年一年間に臨床心理関係で刊行された文献をのせておいたが、中には怪しいものもあるが、それでも一応現代の時流を反映するのに一助を担うかもしれないということでのせておいた」というフォローがあって救われた。

  • 既読

  •  カウンセラーのための必読書が紹介された本。

     まずはここに紹介された名著中の名著を読みきるだけでも大変だが、相当の力がつくと思われる。

  • カウンセラーになるなら、ちょっとよんでみるといいかも。

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