分析実践の進展:精神分析臨床論考集

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422114408

感想・レビュー・書評

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  • 小難しい対象関係論の考え方が、きわめて平易な言葉で、だれにでもわかるように書かれているという印象を持った。ともに悲しみながら、ともに迷いながら。

    終わりの方のエディプスや抑うつポジション、投影同一視などの概念を現代的に読み解く試みも大変勉強になった。なかでもR・ブリトンのPS⇔DからのPS(n+1)⇔D(n+1)、という逆向きの退行、という考え方と仏教用語の諦念、をからめた議論は、個人的に我が意を得たり、という感じだった。

    どの本にも言えることだと思うが、精神分析の書物は理論の学習よりも、「味わう」という醍醐味があると思う。

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著者プロフィール

1950年佐賀市に生まれる。1975年熊本大学医学部卒業。1999年精神分析個人開業。現在京都大学大学院教育学研究科教授,日本精神分析協会正会員,日本精神分析学会運営委員。著書 「対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門―」(岩崎学術出版社),「分析空間での出会い」(人文書院),「分析臨床での発見」(岩崎学術出版社),「私説対象関係論的心理療法入門」(金剛出版),「精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ立志編―」(岩崎学術出版社),「分析実践での進展」(創元社),「不在論」(創元社),「摂食障害との出会いと挑戦」(共著,岩崎学術出版社)その他。訳書 ケースメント「患者から学ぶ」,「あやまちから学ぶ」,「人生から学ぶ」(訳・監訳,岩崎学術出版社),ビオン「ビオンの臨床セミナー」(共訳,金剛出版),「再考:精神病の精神分析論」(監訳,金剛出版)その他。

「2018年 『連続講義 精神分析家の生涯と理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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